2000年のゲーム・キッズ(上)(星海社文庫)

2013年01月10日 23:12


2000年のゲーム・キッズ(上) (星海社文庫)2000年のゲーム・キッズ(上) (星海社文庫)
(2012/10/11)
渡辺 浩弐、竹 他

商品詳細を見る

『1999年のゲーム・キッズ』に引き続き、続編である『2000年のゲーム・キッズ』も文庫化されて登場。
今回も非常にクオリティの高いSFショートショートばかりです!
2000年のゲーム・キッズ(上)」(渡辺浩弐著/星海社文庫
作品紹介

“ある方法”で強制的に介護を終わらせるロボット、メンバー全員が有名選手のクローンで作られたスーパードリームチーム、誰も死なない代わりに数年に一度大粛清のある世界、お互いの復讐を助け合う復讐互助会“リベンジネット”…。このちょっと怖い未来の話は、あなたが暮らす“今”の続きの話。感じる恐怖がリアルなのは、どこかでそれを感じているから。渡辺浩弐の描く、5ページ×50篇の、ショートショートSF。伝説的傑作、ここに復刻。

☆ 傑作SFショートショート集『ゲーム・キッズ』シリーズ。第2弾!

この作品を読んでいると、昔、星新一や小松左京、筒井康隆さんのショートショートを読んでいた頃の気持ちを思い出しますね。 渡辺先生はもちろん上記の3人に比べたら若い世代ですし、内容も最近のテクノロジーネタばかりなんですが、どこか懐かしい気持ちになるのは、ショートショートとしての旨さが際立っているということでしょうね。

今回も近未来を舞台に、ホラーやSFな傑作ショートショート50篇。
雰囲気を楽しむ作品や、最後の一文で価値観が反転するショートショートの見本のような作品までバラエティ豊か。
全体的にDNAネタが多かった気がします。
個人的に気に入ったのは『大山くん』という話。
染色体操作によって異常に体が大きい大山くん。 彼はその体のせいで学校では頭をぶつけないように体を丸めて生活していた。 机も特注品。 そんな彼に話しかけたぼくは、大山くんからある話を聞く…。
まさにショートショートの見本みたいなストーリー。 大山くんの語る話が彼の空想だろうと一度持ち上げといて、最後の一文でひっくり返す。 時計の扱い方が見事すぎて、思わず唸ってしまった。
全体的にやっぱりホラー寄りの短編が多いのは仕方ないけど、もうちょっと感動があってもいい気はするけどね。
ハッピーエンドの話だと宣言しておいて、ラストはなぜかホラーに着地するという話がありましたけど、渡辺先生は、虚淵さんと一緒で「ハッピーエンドが書けない病」にかかっているのかもしれません。
なんにしても今回も間違いなく『S』ランク級の面白さ。 『1999年の~』共々、セットで購入するとイイ感じ。

☆ 『2999年のゲーム・キッズ』文庫はいつだ!

しかしこのクオリティの高さは驚異ですよ。 この中のいくつかが『世にも奇妙な物語』でドラマ化されているのもわかる気がする。 下巻もすぐ読みたいと思います。

ところで今星海社のサイトで渡辺先生の『ゲーム・キッズ』シリーズ最新作『2013年のゲーム・キッズ』が連載中。
この作品が執筆された頃から時代は移り変わった今現在の状況から、渡辺先生がどんな物語を紡ぐのか楽しみです。サイトから作品が読めますが、出来たら文庫化してほしいな。

総評

このレベルじゃなくてもいいから、もうちょっと短編集増えて欲しいよね。
でもライトノベル作家の人たちって、短編苦手ってイメージがあるんだよな…。
渡辺先生はライトノベル作家がどうかはアレですが。

1999年のゲーム・キッズ(下) 感想
1999年のゲーム・キッズ(上) 感想



にほんブログ村 小説ブログ ライトノベルへ
にほんブログ村
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://matrixblog.blog65.fc2.com/tb.php/995-74526b61
    この記事へのトラックバック