エナメルを塗った魂の比重 鏡綾子ときせかえ密室(講談社文庫)

2013年01月05日 20:42


エナメルを塗った魂の比重<鏡稜子ときせかえ密室> (<a href=講談社文庫)" border="0">エナメルを塗った魂の比重<鏡稜子ときせかえ密室> (講談社文庫)
(2007/09/14)
佐藤 友哉

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前回に引き続き“鏡家サーガ”2作目です。
登場人物たちの狂いっぷりはそのままに、今回はよりミステリーっぽさを強くした感じ。
なんにしても、今回もすごい電波&スピード感!!
エナメルを塗った魂の比重 鏡綾子ときせかえ密室」(佐藤友哉著/講談社文庫
作品紹介

コスプレする少女と同人誌に燃える少女。凄絶ないじめを受ける少女といじめる少年。そして人肉しか食べられなくなってしまった少女!彼女たちの中に美しい転校生がやってきた日、惨劇の幕が開かれる。密室に捨て置かれた血塗れの死体は錯綜する事件の序章に過ぎない。美少女学園ミステリーの最果て作。

☆ コスプレ、カニバリズム、いじめを受ける少女…。 美少女ミステリーの極北!

いや~、好きだわ~このシリーズ。 なんでこれもっと有名にならないんだろう? ホント前回も言ったけど、刊行されたタイミングが悪かったとしか。
というわけで個人的に今来ちゃってる“鏡家サーガ”第2作。 今回も電波とアニメと狂ったキャラたちと見事な伏線回収は健在。 前作に比べて美少女分がかなり増量。 絵がないんでアレですが、多いはずだ(笑)。

今回は時系列的には前作の過去、鏡綾子の学生時代。
普段は地味な女子高生だけど、実は影でコスプレに熱を上げる香取羽美。 クラスメイトに深刻ないじめをされている古川千鶴。 人肉しか食べられなくなってしまった山本砂絵。 そして同人誌に命をかける鏡綾子。 彼女たちのクラスに須川綾香という転校生がやってきたところから、謎の殺人事件が発生。 それぞれの物語が重なる時、衝撃の結末が。
前回もアニメネタを挟んではきていたけど、今回は登場人物にコスプレ少女や同人誌やってる綾子がいるために、割とガッツリネタを挟んでましたね。 最初の講談社ノベルス版が2001年刊行なんで、ネタの古さはしょうがないけど、こういうのはイイですな。 コスプレ会の描写もなんか本当にありそうで良かった(´∀`)。
で、そのコスプレとかネタとかと対照的に描かれるのは、古川千鶴の凄絶な苛められ描写と、人肉しか食べられないという山本砂絵のパート。 人肉しか食べられないという点がもう狂ってるとしか思えませんが、前回もいきなり透視能力に目覚める女の子が出てきてたりしてたんで、気にはならないですけど。
で、転校生の須川綾香がやってきてから、段々それぞれの話が交錯していくわけなんだけど、前回同様今回も伏線回収が見事すぎてヤヴァイ(笑)。 例によってトンデモなオチがくっついてますが、なぜか許せてしまうのがこのシリーズの凄いところ。 どんでん返しも十分で、佐藤先生の頭の中がどうなってるのか、マジで知りたいです。

☆ 鏡家サーガはもっと評価されていいはず。

今回も当たり前ですが『S』ランクですよ。
西尾先生の『戯言』シリーズは、2作目以降はちょっと落ちる感じだったけど、こっちは前回と同じかそれ以上になってる気がします。
再三言うけど、なぜ売れない…。 言うまでもないですが、3作目の『水没ピアノ』も絶対買います!!

総評

なんとか4作目『クリスマステロル』、それとまだ文庫化されていない鏡家サーガシリーズもなんとかと読みたいですね。 あ、実は次回のレビューもメフィスト賞作品だったりします。

フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 感想



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