マグダラで眠れⅡ(電撃文庫)

2012年12月16日 21:46


マグダラで眠れII (電撃文庫)マグダラで眠れII (電撃文庫)
(2012/10/10)
支倉 凍砂

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「狼と香辛料」の支倉先生の新シリーズ第2弾!
今回は“ダマスカス鋼”の錬成。 フェネシスの頑張りにも注目。
マグダラで眠れ」(支倉凍砂著/電撃文庫
作品紹介

異教徒最大の鉱山の町カザンに、近々入植があると気づいた錬金術師のクースラとウェランド。それは、工房のある町グルベッティが戦争の最前線ではなくなることを意味していた。二人はなんとかカザン入植の波に乗るべく、手柄を立てようと画策する。そんな時、二人のもとに“伝説の金属ダマスカス鋼”の噂が舞い込んでくる。どうやら鍛冶屋組合の若き長である少女イリーネが、その金属の秘密を知っているというのだが―。眠らない錬金術師クースラと白い修道女フェネシスが紡ぐ、その「先」の世界を目指すファンタジー。シリーズ第2弾。

☆ 工房存続のピンチ! ダマスカス鋼錬成の秘密を探れ!

錬金術という、いかにもファンタジーなネタを扱っているにもかかわらず、限りなくファンタジー分が無いに等しい「マグダラ」シリーズ第2弾。
これだけファンタジー分が少なくても、ちゃんと読めてしまうのは、ひとえに錬金する工程のディテールの細かさが群を抜いているから。 なんだかクースラたちと一緒に、錬金術を実践しているような気になります。
前回クースラの下に付くことになった白い髪の獣耳を持つ少女・フェネシス。今回は彼女の頑張りがいろいろと微笑ましいですね! そしてクースラはドはつかなくともSなんですね(笑)。 頑張れフェネシス。
でも今回の話を振り返ってみると、クースラたちの立場って、海外の企業に仕事を取られそうになっている中小企業、という感じがしなくもない(笑)。 でも真面目な話、これって死活問題ですからね。
それじゃマズイということで、クースラとウェランドのもとに舞い込んだ“ダマスカス鋼”の噂を頼りに、その秘密を握っているというイリーネを訪ねるという展開。
うーんこうして書いてみるとよくわかりますが、地味だ(笑)。
なんというか、獣耳の美少女・フェネシスというキャラがいながら、彼女がいなくともストーリーが成立しちゃうんですよね、この話って。 その読者への媚びなさっぷりはさすがだけど、いかんせん地味だよな~ストーリーが。 さっきも書いたけど。 でも要所要所でいいところを持っていくところは、ヒロインの面目躍如か。
錬金術の仕組みとかそういうのが気になる人はそっちで楽しめばいいし、そうでない人は、クースラとフェネシスのいじり・いじられの関係を楽しめばいいと思います。

☆ ダマスカス鋼って、本当にあるの?

調べてみたら、かつてそういう名前の鋼があって、19世紀に生産が途絶えた幻の金属らしいです。
ゲームなんかでは、よく見かける名前ですが、実際にあったんですね。ちょっと勉強になりました。

イリーネを説得するヒントになったのが、フェネシスの何気ないに一言だったり、クースラが結構男らしかったり、ヒロイン&主人公の描き方がほんとテンプレじゃなくていいですね。 そして支倉先生の描く渋い男たちのリアルっぷりは異常です(笑)。 ウェランドはホントに近くにいそうだもんな、こういう人。

派手さはないものの、堅実さが光るこのシリーズ。 今回の結末はややぼかされた感じで終わりましたが、この先はどういう展開になるのでしょうか。 個人的には、もうちょっと派手さがあってもいいんじゃないかと思うんですが、どうでしょう?

総評

次回はどんな錬金術&フェネシスの頑張りが見られるのか。 フェネシスはもっと頑張って欲しいですな。

マグダラで眠れ 感想

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