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彼女と僕の伝奇的学問(メディアワークス文庫)

2012年11月04日 21:27


彼女と僕の伝奇的学問 (メディアワークス文庫)彼女と僕の伝奇的学問 (メディアワークス文庫)
(2012/08/25)
水沢 あきと

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「不思議系上司の攻略法」シリーズの水沢あきと氏の新作。
メイドさんとSEに代わって、今回は民俗学でちょっぴり田舎ホラー!?
彼女と僕の伝奇的学問」(水沢あきと/メディアワークス文庫
作品紹介

明応大学・民間伝承研究会のメンバーは、ある“祭事”の『実地調査』のため、山奥にある葦加賀村を訪れた。民俗学初心者の大学1年・能見啓介はその矢先、村の入口で謎の人影を目撃する。その人物に大学の友人「弓立桜花」の面影を見た啓介は、訝しみつつも村の見学を始めた。だが交流を深めるうち、彼らは村人たちの言動に不審な点があることに気づきだす。深夜に蠢く松明をもった人の列。メンバー以外のよそ者への過剰な対応…果たしてこの村に隠された真実とは。

☆ 山奥の村を訪れた民間伝承研究会…。 村に隠された秘密とは。

美人で優秀なSEの年下女性上司はメイドさん!?でおなじみの、「不思議系上司の攻略法」シリーズの著者・水沢氏の新作です。今回はSEとは打って変って、民俗学を研究する会に所属する大学生達による、ちょっぴりホラー風味の作品。 風味ってところがミソ。
というのもホラー小説だと、最後が基本的に後味悪い終わり方になったりするのが常道。ですがこの作品の場合、途中までは、典型的な田舎ホラーみたいな展開をするけど、読後感が非常に清清しいです。
水沢先生はホラーっぽく展開はしているけど、そこまでホラーホラーという感じにするつもりはなかったんじゃないかな? 本格的なホラーだと、怪しげな住人たちに囲まれたりすると、大体血が飛んじゃったりするんですが、この作品の場合、いい感じに助けが入るし。 ホラー作品苦手という人にもいいかもしれません。
ただ祭の名前が“ち○ぽ祭”なのは、ちょっと恥ずかしいね…。 いや、こういう怪しげな祭を取り扱った田舎ホラーは結構読んでるんで、別に驚かないけど、やっぱりね…。 この辺がちょっと人を選ぶかも。
でも、後ろに載ってる参考文献の数を見ても思うけど、本格的なホラーじゃないとはいえ、さすがに下調べの成果は出てます。 こういう下調べをちゃんとしている作品は、それだけで好感が持てます。

しかしなんといっても、水沢作品の魅力は、そのキャラクターでしょう。
「不思議系~」でもそうでしたけど、この人の描くキャラクターは実に生き生きしていますね~。
特に女性陣。 研究会会長の楓さん、主人公・啓介の高校時代の同級生だった七海、啓介たちから隠れるように行動する桜花、そしてちょっと行動が読めない無表情系の雪希。 あとがきに水沢先生が書いてるけど、浜弓場双の美麗なイラストも相まって、紙から出して欲しいぐらい可愛いです。 しっかりしてそうな会長が酒に酔ってあられもなくなったり、無表情で雪希が、なぜかスタンガンを持ってたり。 キャラクターの生かし方が凄く魅力的。男性陣もリアルかつ個性豊かで、キャラクターに関しては、100点満点。

☆ 田舎ホラーって、なかなか難しい。

いつか読んだ講談社BOX「翼姫」もそうだけど、今こういう田舎ホラーってなかなか難しいよね。
だってそんな田舎無いの分かってるし、この21世紀に、閉鎖的な村というシチュエーションがリアリティがない。
しかもこの作品の場合“ち○ぽ祭”でしょう。 インターネット全盛で、こんな面白い名前の祭もうちょっと有名になってそうだけど。
だからこの作品、上手い具合に逃げたなーって気がする。
最初からリアルじゃないことで、何とかキャラクターで最後まで乗りきりましたね。

これね~、人に薦めたいんだけど、なにせ“ち○ぽ祭”ですからね…。 これさえなかったら、堂々と薦められるんですが・・・。

総評

これシリーズ化してほしいけど、次回はもうちょっと恥ずかしくないネーミングの祭にしてください…。

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