彼女を好きになる12の方法(メディアワークス文庫)

2012年11月03日 22:44


彼女を好きになる12の方法 (メディアワークス文庫)彼女を好きになる12の方法 (メディアワークス文庫)
(2012/08/25)
入間 人間

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メディアワークス文庫での、入間作品最新作。
新しく出来た彼女を好きになろうとする“俺”と、彼女に一目惚れした“僕”の、彼女を巡る1年間。
彼女を好きになる12の方法」(入間人間著/メディアワークス文庫
作品紹介

なんとなく『彼女』を好きにならないといけない気がする。そのためには『彼女』と一緒にどこかへ出かけたり遊んだりしないといけない。今年で俺と彼女は大学三年生。この一年をのんきに過ごしてしまったら、就職活動も控えて、顔を合わせる機会は激減するだろう。だからその一年の間に、俺は『それ』を見つけたいと祈った。これは、優柔不断な大学生の『俺』が過ごす一年間の記録だ。必ず、一年の間に見つけなければ。彼女を好きになる方法を。

☆ “俺”と“僕”の彼女を巡る1年間の記録。

メディアワークス文庫での、入間作品最新作。 今回はSFでもサスペンスでもなく、男女3人の恋物語(…なんでしょうか?)という実にシンプルな話。
ただ、新しく出来た彼女に対して、好きなのかどうか確信が持てなくて、なんとか彼女を好きになろうとする“俺”のパートと、彼女に一目ぼれして、密かに想い続ける“僕”のパートが交互に描かれるという構成。
このパターンってサスペンス小説でよくあるパターン、そして叙述トリックを仕掛けやすい構成なんで、絶対何かあると思いながら読み進めたんですが、別に何も無かった(笑)。 ちょっと深読みしすぎましたね…。
“俺”のパートは、ひたすら彼女とイチャイチャする生活が描かれていますが、イチャイチャというには淡々としているし、正直“俺”が本当に彼女のことが好きなのかどうかもよく分からないまま、1年間が流れていきます。 入間作品、とくにメディアワークス文庫の方は、ものすごくリアル志向なのは承知していましたが、ちょっと淡々としすぎのような。
対して“僕”のパートは、彼女に一目惚れしたあと、ストーカーもどきの行動を取り続ける1年間が描かれます。「クロクロクロック」の首藤君といい、最近の入間作品には、こういう挙動不審系の根暗キャラがよく出てきますね。
でもなんとなく心理はわからなくもなかったり。 自分にもこういうところがあるからかもしれません。
1年後の最後のパートで感じる、なんともいえない寂寥感は、他のラノベじゃちょっと味わえないですね。

なんだかんだいいつつ楽しめましたけど、やっぱり何か仕掛けが欲しかったかな。
他のメディアワークス文庫の入間作品と違って、ちょっとスカスカのような気がしました。

☆ “俺”と“僕”。どっちが入間先生本人に似てるのでしょうか?

作中人物が必ずしも著者に似てるわけじゃないかもしれないけど、どっちもある意味で入間先生に似てるのかも。 でも、今までメディアワークス文庫の方を結構読んできて思ったのは、入間先生の大学生活って、ホント謎だってこと(笑)。
結構私も地味な大学生活を送ってきたので、共感できる部分が多少なり出てきますよね。

総評

入間作品の電撃文庫の方はフィクションって感じですが、メディアワークス文庫の方はとことんリアルですね。
そしてSF的設定でも、純文学寄りなところが好き。 こっちの路線の新作を期待して待ちたいと思います。

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