ビアンカ・オーバースタディ(星海社FICTIONS)

2012年10月13日 22:07

ビアンカ・オーバースタディ (星海社FICTIONS)ビアンカ・オーバースタディ (星海社FICTIONS)
(2012/08/17)
筒井 康隆

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日本SF、文学界の重鎮・筒井康隆氏の最新作は、本気のライトノベル!? 21世紀に“時をかける少女”再び。
ビアンカ・オーバースタディ」(筒井康隆著/星海社FICTIONS
作品紹介

わたしは知っている。
わたしがこの高校でいちばん美しい、
いちばん綺麗な女の子だということを――。
あらゆる男子生徒の視線をくぎ付けにする超絶美少女・ビアンカ北町の放課後は、ちょっと危険な生物学の実験研究にのめりこむ生物研究部員。そんな彼女の前に突然、“未来人”が現れて――。
文学界の巨匠・筒井康隆が本気で挑む、これぞライトノベル
21世紀の“時をかける少女”の冒険が始まる!

☆ 今年77歳のSF界の重鎮・筒井康隆の“21世紀の時をかける少女”!

気になっていた話題作。 ようやく読むことが出来ました。
まさか“時をかける少女”というライトノベルの元祖とも言うべき作品を書いた筒井康隆氏が、77歳になってライトノベルに挑むなんて。 ほんと飽くなき挑戦を続けるその姿勢には、頭が下がります。 ライトノベルとカウントすると、ほぼ間違いなくライトノベル作家として最高齢。

で、その内容はというと…
筒井先生、これは対象年齢はいくつですか?(笑)。
観察のためとはいえ、男の子のアソコをヒロイン・ビアンカ自らしごいて、ザー○ンを出させる話なんて、人に薦めるにはアウト過ぎる(笑)。 でも筒井作品(主に短編)をよく読んできた身としては、通常運転過ぎてニヤニヤ。
77歳の人間が書いた作品、ということで、どうしてもキャラの台詞回しとかが古臭い感じがするのはしょうがないとはいえ、かなりライトノベルを研究したんだろうな~。 主人公のビアンカ、彼女のことが好きな詩人な男の子・塩崎、男勝りな美少女・耀子といい、研究の成果はちゃんと出てます。
よく考えたら筒井先生は『ハルヒ』を評価してたりして、77歳とは思えない審美眼に、尊敬の念を抱かされたりもしましたっけ。その事を聞いた時は、『ハルヒ』スゲーと思った後、新しい才能を受け入れられる筒井先生の感性に驚きました。
とにもかくにも、いろんな意味で、筒井先生にしか書けない作品。

さっきも書いたように、結構アウトな内容なんですが、いとうのいぢ氏のイラストの力って偉大ですね(笑)。
イラストのおかげで、かなり健全な内容のような気がするから不思議です。でもいとう氏の力を持ってしても、人面ガエルのキモさは和らがなかったか(笑)。

帯に21世紀の“時をかける少女”ってありますけど、これ宣伝のための文句だとばかり思ってましたよ。
ところがいざ読んでみたら、未来人とか出てきて、本当に“時かけ”になってしまいました。 ただ、あっちよりアホ度とブラックさは増し増しです。 この辺はSF作家だなぁなんて。特に未来人たちの、ひ弱な体質になったいきさつには妙な説得力がありました。

☆ すべて、太田が悪い(笑)。

しかし、連載しているのは知ってましたけど、本になるまでに随分時間がかかったような。 これもすべて、あとがきで筒井先生が指摘しているように、編集の太田が悪いのか(笑)。 それにしても言い過ぎでしょ、先生。(言い過ぎで『太田が悪い』がギャグみたいになってます)

総評

77才という高齢にもかかわらず、ライトノベルという新しい地平に挑む筒井先生のチャレンジ精神に、素直に拍手を送りたいです。 でも内容がアレなんで、人には薦めない方が吉かと。

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