星海社カレンダー小説2012(下)(星海社FICTIONS)

2012年09月18日 21:15

星海社カレンダー小説2012(下) (星海社FICTIONS)星海社カレンダー小説2012(下) (星海社FICTIONS)
(2012/07/13)
犬村 小六、渡辺 浩弐 他

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星海社カレンダー小説下巻。 個人的には上巻よりも、注目作家が多いです。
それはともかくとして、ライトノベルレビュー500冊目だよ!!
星海社カレンダー小説2012(下)」(犬村小六渡辺浩弐他著/星海社FICTIONS
作品紹介

小説界の最前線で活躍する作家が贈る、とっておきの短編集。
“1年の記念日”をテーマにWebサイト「最前線」にて期間限定公開されたカレンダー小説を満を持して星海社FICTIONS化。
ご存じ「とある飛空士」シリーズ・犬村小六の初短編『月のかわいい一側面』(十五夜)。短編小説の名手・渡辺浩弐の『親愛なるお母さまへ』(敬老の日)。ひきこもり世代のトップランナー・滝本竜彦の『おじいちゃんの小説塾』(塾の日)。恋愛小説の次代を担う、紅玉いづきの『青春離婚』(いい夫婦の日)。現代SF小説界の新鋭・泉和良の『下界のヒカリ』(大晦日)。全5篇を収録した下巻。

☆ 注目作家続々! 十五夜、敬老の日、大晦日・・・。

「読書感想未満、駄文以上。」の記念すべきライトノベルレビュー500冊目は、この作品になりました。
はっきり言って、上巻よりも好きです。 なじみの作家さんが多いからですね、やっぱり。
上巻は全体的には散漫な印象があったけど、こっちはそれぞれの話が明確にジャンルが決まっている感じですね。

月のかわいい一側面」(十五夜)
年老いた両親二人と一軒家に暮らす銀色の髪の少女・イザヤ。 ぼくは彼女を盗撮することに決めた。
彼女は人間離れした美貌だったが、大変に口が悪く―――。
映画化もされた「とある飛行士への追憶」の犬村小六先生の作品。 十五夜、ムチャクチャな注文をつける少女。 これだけで勘のいい人は、この作品が何をモチーフにしているのかわかるでしょう。 最後はなんというかトンデモスペクタクル。 そしてほっこりします。
犬村先生の短編は初めてですが、これはこれでいいですな~。

親愛なるお母さまへ」(敬老の日)
母親を“介護”する“僕”。 残酷な処置を繰り返す僕が語るのは、母親に虐待されていた地獄の日々だった。
「1999年のゲームキッズ」「iKILL」シリーズなどの短編小説の名手・渡辺浩弐氏の作品。
そうそう、私はこういう作品が読みたかったんですよ!! もうホラー短編のお手本のような作品。
最初は“僕”のおぞましい所業に震えますが、虐待の日々を読んでいくにつれ、段々“僕”に感情移入していくようになるのはすごいですな。 オチでまたツイストがあって、読んで得した感じになる作品。

おじいちゃんの小説塾」(塾の日)
2051年の夏休み。 小説検定3級に合格するために、試験に臨んだ高橋文子。
渡された管を、こめかみのプラグに差し込むと・・・。
「NHKにようこそ!」の滝本竜彦氏の日常SF。
なんというか、おじいちゃんがめんどくさ過ぎる(笑)。
才能あるんだか無いんだかよくわからんおじいちゃんですが、とりあえず思いつめるのも程々に・・・。

青春離婚」(いい夫婦の日)
アプリ作成がきっかけで、付き合っていた郁美と灯馬。 ある冬の日、郁美は彼に言う。
「ねぇ、離婚しよう?」―――。 二人の間に何があったのか。
電撃文庫の「ミミズクと夜の王」でデビューした、紅玉いづき氏の作品。
出会いと別れ、ちょっとビターな、大人の恋物語。 ちなみにコミックス化が決定しております。

下界のヒカリ」(大晦日)
面倒臭がりの俺は、その性格がたたって、咲ちゃん姫に呆れられ、大晦日の日、1人自室で荒んでいた。
俺は床に開いた穴から、下の部屋の一人娘・ヒカリの様子を覗き見ていたが―――。
「エレGY」「私の終わり」の泉和良氏の作品。
やっていることは覗きなんですが、何故か最後は感動するというヘンテコな作品。
覗きでも、まなざしに優しさがあふれているのが・・・いいのか?

☆ 上巻に比べ、バラエティ豊かな下巻。

単純に作品数が多いのもありますが、SF、ホラー、恋愛とジャンル作品が多いのが下巻の特徴。
やっぱり渡辺氏の作品みたいなホラー短編があると、作品全体が締まりますな。
これから新作を発表する先生も多いですし、活躍に期待してますぜ。 (特に犬村小六紅玉いづき渡辺浩弐先生!)

総評

さて、冒頭にも言ったとおり、記念すべきライトノベルレビュー500冊目ですが、何か企画をしたい!
・・・と思ってるんですが、いかんせん時間が最近無いんで、やれるかどうか。
なんとか努力してみようと思います。

星海社カレンダー小説2012(上) 感想



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