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星海社カレンダー小説2012(上)(星海社FICTIONS)

2012年09月09日 20:25

星海社カレンダー小説2012(上) (星海社FICTIONS)星海社カレンダー小説2012(上) (星海社FICTIONS)
(2012/07/13)
十文字 青、小泉 陽一朗 他

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星海社のウェブサイト「最前線」に掲載された短編が、本になって登場。 今回はその上巻。
星海社FICTIONS新人賞受賞者、三島由紀夫賞作家など4人の作家が、一年の記念日をテーマに饗宴!
星海社カレンダー小説2012(上)」(十文字青小泉陽一郎 他著/星海社FICTIONS
作品紹介

小説界の最前線で活躍する作家が贈る、とっておきの短編集。
“1年の記念日”をテーマにWebサイト「最前線」にて期間限定公開されたカレンダー小説を満を持して星海社FICTIONS化。

ブレイク前夜の輝きを放つ十文字青の『私の猫』(猫の日)。星海社FICTIONS新人賞作家・小泉陽一朗の『ならないリプライ』(ホワイトデー)。AppStoreノベルアプリランキングで10万超の大ヒットを飛ばすNo.1学生サークル「超水道」・ミタヒツヒトの『森川空のルール 番外編』(ホワイトデー)。最年少三島由紀夫賞作家・佐藤友哉の『星の海にむけての夜想曲』(七夕)。全4篇を収録した上巻。

☆ 猫の日、ホワイトデー、七夕。 4人の作家が描くカレンダー小説。

基本的にnaomatrixは、「1999年のゲームキッズ」のようなちょっとSF・ホラーっぽい短編集は好みなんです。
今回の作品の場合、テーマが「1年の記念日」、そしてストーリーも日常のスケッチ、ミステリー、ちょっぴり切ない恋物語、SFと、それぞれの作家のカラーは非常に良く出ています。ただ作品のジャンルがバラバラなんで、統一感には欠けるかな。 でも面白いです。

私の猫」(猫の日)
歌手を目指していた主人公は、付き合っていた彼女がほかの男と情交を重ねていることを知り、彼女を追い出してウクレレを弾き語る女のもとに転がり込む。 やがて自分に音楽の才能が無いことに気付いた彼は、軽いノリでライトノベル作家を目指すことに。そんな彼の横にはいつもウクレレ女が連れていた猫がいて・・・。
角川スニーカー文庫の「薔薇のマリア」シリーズなどで活躍する十文字青先生の作品。
主人公の性格がかなりダメな感じですが、状況を見ていると1年前の自分を見ているようで、いたたまれない気分になります(笑)。 そんなダメな主人公の横で生活する猫の顛末を描くことで、意外にも読後感は清新なものがあります。

ならないリプライ」(ホワイトデー)
就活シーズンだというのに、全く危機感がもてない主人公。
そんな中、高校生の時に告白され、その後行方不明になっていた女の子・Nちゃんが、コンクリ詰めにされて発見された。 主人公は4年ぶりにホワイトデーのお返しをしようと決心するが・・・。
第1回星海社FICTIONS新人賞受賞の小泉陽一郎氏の作品。
この主人公、なんて自分(笑)。 自分も就活だというのに危機感ゼロだった1人ですよ。
それにしても、この人はぶれないな~、作風が。 主人公を含め、登場人物がみんなちょっと狂った行動原理を持っているところとかね。 苦手な人は全く受け付けない作風ですが、個人的には楽しめました。

森川空のルール 番外編」(ホワイトデー)
3年生への進級を目の前にしたある日の休日、学校の図書館の整理に参加した僕は、同じクラスの早坂遥にひざカックンをかまされる。 彼女も整理に参加しているのだが、話しているうちに僕の予想しない方向に話が進んで・・・。
AppStoreノベルアプリランキングで10万超の大ヒットを飛ばすNo.1学生サークル「超水道」・ミタヒツヒト氏の作品。
他の3篇と比べると、尖がっている部分が少ない分、安心して読めます。 逆に言うと、地味とも言うんですが。
ちょっとした恋の話でほっこりしたい人向けの作品。

星の海にむけての夜想曲」(七夕)
突如空に開いた色とりどりの“花”。 花粉を吸った人々を虐殺に走らせる病「花粉病」が蔓延し、人類が地下に逃れている世界。
新米教師である僕が、夜の見回りをしていると、天文部から明りが漏れているのを発見する。
そこでは女子生徒の江波が双眼鏡を覗いていた。 なんでも彼女は「星を見に来た」と言うのだが・・・。
メフィスト賞、そして三島由紀夫賞作家でもある佐藤友哉氏の、本作唯一のSFファンタジー作品。
ビジュアルの美しさとは裏腹に、殺伐とした世界観が、奇妙なコントラストを形成していて美しい。
ちょっと純文学っぽい感じがするのは、三島由紀夫賞作家だからでしょうか?
この作品は同レーベルより、同じ題名で長編として刊行されているので、興味がある人はそちらもどうぞ。

☆ 下巻も豪華作家陣!!

どれも良かったけど、とくに「私の猫」「星の海にむけての夜想曲」が好き。 「私の猫」なんて読み始めた時はこんなにキレイなオチが付くとは思わなかった。 こういうのは毎年やってほしいな。
下巻も下巻でまた豪華。 お久しぶりの「とある飛行士への追憶」の犬村小六氏、「エレGY」の泉和良氏、などこのブログでも何回か紹介した方々が続々。 むしろ下巻の方が楽しみだったりする(笑)。

総評

ちょっと早いけど、来年も出すのでしょうか?
それなら読みたい。むしろ大歓迎。



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