2012年09月06日 20:25
![]() | ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫) (2012/06/21) 三上 延 商品詳細を見る |
大ヒット古書ミステリーが、満を持しての第3巻。 今回も取り上げられている本のウンチクが楽しい。
毎回知ってる作品が出てくるんで、本好きとしては嬉しいところ。
「ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~」(三上延著/メディアワークス文庫)
作品紹介
☆ 古書を巡る“絆”の連作短編集。
どちらかというと、このシリーズの「ミステリー」の部分よりも「古書のウンチク」の方が楽しみ。
しかもテーマとなる本が、知ってる本だったり読んだ本だったりするとなおさら。
今回は読んだ本はなかったけど、知ってる作品が二冊ほど。
第1話『ロバート・F・ヤング「たんぽぽ娘」』
古書交換会に参加した大輔と栞子は、彼女が苦手とする「ヒトリ書房」の店主・井上に出会う。
そこで大輔達には身に覚えの無い、ビブリアの出品本があると言われ―――。
ロバート・F・ヤングの「たんぽぽ娘」は、タイムトラベルロマンスの名作短編。
「おとといは兎、きのうは鹿、今日はあなた」のセリフを、Keyの恋愛シュミレーション『CLANNAD』の一ノ瀬ことみルートで聞いた人も多いのでは?
盗難事件の犯人を捜すことになった大輔達ですが、相変わらず栞子さんの記憶力がすごい。
犯人の正体で誰?ってなりますが、よく読めばちゃんと出てきてます。
『たんぽぽ娘』といえば、河出書房から刊行されている「奇想コレクション」でコレが復刊する予定なんですが、
未だに刊行されず。 どういうこったい。
第2話『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』
タイトルは本の名前ではなくて、これをヒントにして本を探すという内容。
ぶっちゃけこれだけでは全く分からないんですが、探す過程で段々ヒントが増えていくのが楽しい。
本の正体はみなさんも名前は聞いたことのある作品。本よりもDVDの方が有名かも。
本を挟んで、話のきっかけを見つけようとする親子の姿が感動的。
第3話『宮澤賢治「春と修羅」』
栞子さんの母親の同級生であるという玉岡聡子からの依頼は、またしても本の盗難事件。
しかも犯人は身内の者だと言うのだが―――。
本作で一番ミステリーっぽかったかな。 今回収録された3作とも、サブタイトルの『絆』からわかるように、会話が途絶えていた者同士が、もういちど分かり合おうとする話が多くて、人間ドラマの部分がかなり強くなってます。その分、今回は栞子さんの母親に関する謎を小出しにした感じで終わりましたね。 というか4巻がもう出るんですね・・・。
☆ 栞子さんの母親は・・・。
謎の手紙の正体は次回に持ち越しですか・・・。 というか次回もウンチクが読めることが素直に嬉しい。
それにしても、この作品はサブキャラの扱い方が本当に上手い。 毎回何かしらの形で、以前登場した人物がひょっこり顔を出してくるのって楽しいですね。 こういう作品はもっと売れれば・・・ってもう充分売れてるんですけどね。私が買った本屋でも、「ビブリア」は売り上げ文庫部門で3位だったし。
総評
日常の謎ミステリーも「古典部」シリーズと共に盛り上がってきましたね。 ところでこっちは映像化の話は無いんでしょうか? これだったら実写化でもいい気はするんですが・・・。
ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~ 感想
ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ 感想

にほんブログ村
鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連の賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。人々は懐かしい本に想いを込める。それらは予期せぬ人と人の絆を表出させることも。美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読みとっていく。彼女と無骨な青年店員が、その妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは?絆はとても近いところにもあるのかもしれない―。これは“古書と絆”の物語。
☆ 古書を巡る“絆”の連作短編集。
どちらかというと、このシリーズの「ミステリー」の部分よりも「古書のウンチク」の方が楽しみ。
しかもテーマとなる本が、知ってる本だったり読んだ本だったりするとなおさら。
今回は読んだ本はなかったけど、知ってる作品が二冊ほど。
第1話『ロバート・F・ヤング「たんぽぽ娘」』
古書交換会に参加した大輔と栞子は、彼女が苦手とする「ヒトリ書房」の店主・井上に出会う。
そこで大輔達には身に覚えの無い、ビブリアの出品本があると言われ―――。
ロバート・F・ヤングの「たんぽぽ娘」は、タイムトラベルロマンスの名作短編。
「おとといは兎、きのうは鹿、今日はあなた」のセリフを、Keyの恋愛シュミレーション『CLANNAD』の一ノ瀬ことみルートで聞いた人も多いのでは?
盗難事件の犯人を捜すことになった大輔達ですが、相変わらず栞子さんの記憶力がすごい。
犯人の正体で誰?ってなりますが、よく読めばちゃんと出てきてます。
『たんぽぽ娘』といえば、河出書房から刊行されている「奇想コレクション」でコレが復刊する予定なんですが、
未だに刊行されず。 どういうこったい。
第2話『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』
タイトルは本の名前ではなくて、これをヒントにして本を探すという内容。
ぶっちゃけこれだけでは全く分からないんですが、探す過程で段々ヒントが増えていくのが楽しい。
本の正体はみなさんも名前は聞いたことのある作品。本よりもDVDの方が有名かも。
本を挟んで、話のきっかけを見つけようとする親子の姿が感動的。
第3話『宮澤賢治「春と修羅」』
栞子さんの母親の同級生であるという玉岡聡子からの依頼は、またしても本の盗難事件。
しかも犯人は身内の者だと言うのだが―――。
本作で一番ミステリーっぽかったかな。 今回収録された3作とも、サブタイトルの『絆』からわかるように、会話が途絶えていた者同士が、もういちど分かり合おうとする話が多くて、人間ドラマの部分がかなり強くなってます。その分、今回は栞子さんの母親に関する謎を小出しにした感じで終わりましたね。 というか4巻がもう出るんですね・・・。
☆ 栞子さんの母親は・・・。
謎の手紙の正体は次回に持ち越しですか・・・。 というか次回もウンチクが読めることが素直に嬉しい。
それにしても、この作品はサブキャラの扱い方が本当に上手い。 毎回何かしらの形で、以前登場した人物がひょっこり顔を出してくるのって楽しいですね。 こういう作品はもっと売れれば・・・ってもう充分売れてるんですけどね。私が買った本屋でも、「ビブリア」は売り上げ文庫部門で3位だったし。
総評
日常の謎ミステリーも「古典部」シリーズと共に盛り上がってきましたね。 ところでこっちは映像化の話は無いんでしょうか? これだったら実写化でもいい気はするんですが・・・。
ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~ 感想
ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ 感想

にほんブログ村
スポンサーサイト
コメント
藍色 | URL | -
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
( 2014年10月17日 15:12 )
コメントの投稿