1999年のゲーム・キッズ(下)(星海社文庫)

2012年07月25日 20:55

1999年のゲーム・キッズ(下) (星海社文庫)1999年のゲーム・キッズ(下) (星海社文庫)
(2012/07/11)
渡辺 浩弐、竹 他

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前回だけでも充分楽しんだんですが、引き続き下巻です。
2012年の今読むと、現実に起こっている出来事もあって怖いぐらいスゴイ。
1999年のゲーム・キッズ(下)」(渡辺浩弐著/星海社文庫
作品紹介

広告マッチングシステム、ペアレンタルコントロール、情報統制、ライフログ、はてはビデオオンデマンドまで…、世界の光と影に顕在し、潜在する、当たり前としての“現代”は、自身の作品を通じ、未来を予言し続けてきた作家/渡辺浩弐の描く、定められた“未来(1999年)”だった―!あの『ファミ通』で毎週連載された伝説的傑作にして20世紀最大の“予言の書”が、星海社文庫で“決定版”としてついに復刻。この一冊があれば、未来へいける。

☆ 現在実現しているのはいくつ?

というわけで下巻ですが、あらためてこの作品はすごいなって思いましたね。
ここに出てきている技術とかガジェットとか、半分ぐらいは実現してるんじゃないの?
遺伝子組み換え技術とか育成シュミレーションとかは、今じゃ珍しくもなんともないですし、バーチャルアイドルなんてこれが書かれた当時には想像もできないぐらい進歩しました。
それともうひとつ凄いなって思ったのは、原発事故と東電の対応を見透かしたような作品があったこと。(73話「生中継」)
さりげなく大震災と原発というテーマ。 3・11を経過した後でこれを読むと、怖いぐらいの符合っぷり。 渡辺先生の“予言”の正確さに驚きます。 でも原発に体長2メートルのゴキブリとか「放射能X」みたいなことは現実に起こってほしくないな…。
上巻もそうだけど、下巻も短いながらもブラックなオチがつく話ばかりで、このぐらいのブラックさは逆に刺激になって気持ちいいです。

☆ 永久保存版の“現在を映した”作品。

これが書かれたのは1994年だけど、今となっては当時未来だった1999年はとっくに過ぎ去り、「2001年宇宙の旅」みたいな扱いになってる本作。 だからといってレトロな感じは全くしないのがこの作品の凄いところ。 むしろいくつかテクノロジーが実現しちゃってる現在の方が、親近感を持って読めます。
この作品のいくつかはまだ実現してないですが、これから実現するのでしょうか…。 でも「死体再利用」とかは倫理的な面でだめでしょうね、きっと。

総評

当然ながら下巻も『S』ランク。
SFショートショート作品として、非常にオススメです!!

1999年のゲーム・キッズ(上) 感想



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