1999年のゲーム・キッズ(上)(星海社文庫)

2012年07月23日 21:15

1999年のゲーム・キッズ(上) (星海社文庫)1999年のゲーム・キッズ(上) (星海社文庫)
(2012/05/11)
渡辺 浩弐

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「ikiLL」シリーズの渡辺浩弐氏の“伝説的”傑作が、星海社文庫で復刻。
なんというかお久しぶりに、人に薦めたくなる作品ですよ。
1999年のゲーム・キッズ(上)」(渡辺浩弐著/星海社文庫
作品紹介

それは、ノスタルジックな未来のすべて。
――ソーシャルネットワーク、スマートフォン、バーチャルアイドル、クラウドコンピューティング、そしてゲーミフィケーション……いまや当たり前のように僕らの世界を包む“現実(2010年代)”は、かつてたったひとりの男/渡辺浩弐が予言した“未来(1999年)”だった――!
あの『ファミ通』で毎週連載された伝説的傑作にして20世紀最大の“予言の書”が、星海社文庫で“決定版”としてついに復刻。おかえりなさい、ゲーム・キッズ。

☆ 20世紀最大の“予言の書”。 2012年に復活。

渡辺氏の作品というと、今の所「ikill」しか読んだことないんですが、その渡辺氏のライフワークとも言うべき作品。
率直に言うとメッチャ面白かったッ!! さすが“伝説的”傑作、と銘打たれてるだけはあります。
内容は、いちばん最初に刊行された1994~1995年当時から見た“1999年”を舞台にしたSFショートショートが50篇。
なんか感じとしては、星新一の作品を読んだような印象ですね。 あれをもっと洗練して今っぽくした感じ。
ガジェットが今風だから、星新一の作品よりは、若い人向け。 この作品のクオリティの高さは、これから同じ星海社文庫から刊行される「2000年~」「2999年~」のゲーム・キッズシリーズの作品のいくつかが、『世にも奇妙な物語』などの作品で、映像化されてることからもわかるはず。
毎話、キーとなるガジェットがタイトルと一緒に出てくるけど、そのうちいくつかは実際に実現してしまっているのが、時代の流れを感じますね。 1994年当時に、こんな“予言”をしていた渡辺氏の先見の明はスゴイ。

でも、そういう大げさな見方をしなくとも、毎回ブラックなオチが付くショートショートはライトノベル読者じゃなくとも、いろんな人が楽しめると思います。 自分も星新一を読み漁っていた中学生に戻ったみたいな感じで、懐かしくなりましたね。
こういうショートショートの方が、小説初心者には入りやすいと思うんだけどね。 一話一話が短いし。
非常に良質なSFショートショート集ということで、このブログでは、久しぶりの『S』ランクをつけたいと思います。


☆ 下巻&「2000年のゲーム・キッズ」「2999年のゲーム・キッズ」も楽しみです!!

竹先生のイラストもキャッチーで洗練されてて、非常にGOOD。 次回はこのまま下巻なんですが、上巻が素晴らしいクオリティだったので、今から楽しみ。
しかもこれから「2000年の~」「2999年の~」もそれぞれ上下巻が出るとか、星海社文庫のこれからは期待できそうですよ!!

総評

多分下巻もそうですが、久々に『S』ランク作品にめぐり合えてよかった。
こういう、ショートショートじゃないけど、短編集形式のライトノベルはもっと増えていい気がするぞ。




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