アクセル・ワールド1 黒雪姫の帰還(電撃文庫)

2012年07月15日 21:40

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)
(2009/02)
川原 礫

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アニメも半分終わった(はず)ところで、ようやく原作小説1巻を読みましたよ。
やっぱり川原先生の作品は、安定した面白さがありますね。
アクセル・ワールド1 黒雪姫の帰還」(川原礫著/電撃文庫
作品紹介

どんなに時代が進んでも、この世から「いじめられっ子」は無くならない。デブな中学生・ハルユキもその一人だった。彼が唯一心を安らげる時間は、学内ローカルネットに設置されたスカッシュゲームをプレイしているときだけ。仮想の自分を使って“速さ”を競うその地味なゲームが、ハルユキは好きだった。季節は秋。相変わらずの日常を過ごしていたハルユキだが、校内一の美貌と気品を持つ少女“黒雪姫”との出会いによって、彼の人生は一変する。少女が転送してきた謎のソフトウェアを介し、ハルユキは“加速世界”の存在を知る。それは、中学内格差の最底辺である彼が、姫を護る騎士“バーストリンカー”となった瞬間だった。ウェブ上でカリスマ的人気を誇る作家が、ついに電撃大賞「大賞」受賞しデビュー!実力派が描く未来系青春エンタテイメント登場。

☆ いじめられっ子・ハルユキ、黒雪姫との出会いで“加速”する世界へ。

まったくアニメも絶賛放映中だというのに、そのアニメ自体は目もくれず、こんな中途半端な時期にようやく原作小説読了。 買ったのは1ヶ月ほど前なんですが、積読の量を考えると、どうしてもこういう時期になってしまいますよね…。 しかし、積読にしていた甲斐はあったというもの。 あの「SAO」の作者である川原先生ですから、面白くない訳がなかった。

現実世界では、デブで気弱で卑屈な中学生・ハルユキが、校内一の美貌を持つ少女・黒雪姫と出会ったことで、“加速世界”なる世界の存在を知り、彼女を守る“バーストリンカー”となって戦うことになるというストーリー。
ベタですが、主人公がこんなに太ってていいのか思うぐらい、ハルユキのビジュアルはちょっと衝撃だったなー。
でもビジュアルにコンプレックスを持っている分、加速世界での強さが映えるというもの。 この辺はありがちだけど、川原先生の場合、ストーリーを支える細部の設定の作りこみが半端じゃない。
「SAO」に比べると、そこまで設定の説明をしているという感じはないけど、要所要所でよく出来てるなーって本気で思う。
個人的な考えを言ってしまえば、川原先生の作品の強みは、「ベタを突き詰めた先にある面白さ」だと思うんですよね。 正直ストーリーだけ取ってしまえば、「AW」も「SAO」も究極のベタ展開と言ってもいいでしょう。 この作品がもともとネット小説だということを考えると、受ける要素があるのは当然だけど、その魅せ方がとにかく上手い。
でも幼馴染のチユリやら、黒雪姫がどうして見た目デブのハルユキに惚れるのか? というところには突っ込んだらだめなんだろうな。 それを言ってしまうと、「SAO」だってキリトとアスナの関係だって、似たようなもんだし。
よく考えればご都合主義そのものの展開なんですが、川原作品の場合、読んでてご都合感があまり無いのは、やっぱりストーリー展開が上手いからだと思うんだ。
そしてベタだと分かっていても、やっぱり黒雪姫とハルユキの、主従関係(?)のような関係には、ほっこりしてしまうな。

☆ いじめられっ子成り上がり物語として、最高の出来。

やっぱり当然だけど、いじめっ子をいじめられてる側がやっつけると興奮するものですね。
それもちゃんと頭を使って反撃されないようなやり方でやるというのは、この作品の上手いところ。
黒雪姫の本名がこの巻では明かされないところや、彼女の後半に見せるハルユキへの想いとか、チユリとの修羅場を予感させる展開やら、最後の「シアン・パイル」とのバトル→逆転まで、ネット小説で培ってきた魅せる小説のテクニック総動員。ネット小説であることを抜きにしても、単純に小説として上手くてホントニヤニヤしっぱなし。 おかげで顔が気持ち悪いことに(笑)。同レーベルの「SAO」同様、非常にクオリティの高いライトノベルです。

総評

思うに、この作品と「SAO」がネット小説発の小説作品で、いちばん最高なんじゃないかな。
といっても、ネット小説そんなに読んでるわけじゃないんですが。 今度アニメになる「まおゆう」だって未読だし。
ネット小説も侮れないよ!

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