妖精作戦(創元SF文庫)

2012年05月10日 22:43

妖精作戦 (創元SF文庫)妖精作戦 (創元SF文庫)
(2011/08/30)
笹本 祐一

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現在放送中のアニメ「モーレツ宇宙海賊(パイレーツ)」の笹本祐一氏のデビュー作。 刊行が1984年だから、20年以上も前なのか。 いわばライトノベルの元祖ですね。 解説は「図書館戦争」の有川浩氏。
妖精作戦」(笹本祐一著/創元SF文庫
作品紹介

夏休みの最後の夜、オールナイト映画をハシゴした高校二年の榊は、早朝の新宿駅で一人の少女に出会う。小牧ノブ―この日、彼の高校へ転校してきた同学年の女子であり、超国家組織に追われる並外れた超能力の持ち主だった。彼女を守るべく雇われた私立探偵の奮闘むなしくさらわれてしまうが、友人たちは後を追い横須賀港に停泊する巨大原潜に侵入する。歴史を変えた4部作開幕。

☆ ライトノベルの原点。 伝説の4部作が復刊!

前から気になっていた笹本祐一氏のデビュー作。 絶版となっていましたが、創元SF文庫にて復刊。 現在3巻の「カーニバル・ナイト」まで刊行されてます。 この作品が最初に出たのが私が生まれる前って、ちょっと凄いですね。 この作品に影響を受けた人が、現在のライトノベル界の主力を担ってるのかと思うと、感慨深い。
内容に関しては、「転校生の美少女が超能力者」という、当時も今も手垢のつきまくったパターンなんですが、とにかく車・バイク・ミリタリー方面のウンチクがすごくて、その勢いのまま押し切ってしまったという感じ。ストーリーも学園ものになるのかと思いきや、ブルース・ウィリスも真っ青のクリフハンガーの連続で、ボーイ・ミーツ・ガールしたと思ったら舞台が学園→原潜→宇宙(!)という今時のラノベでもあまり見かけない超展開をします。 今のライトノベルでは考えられないような展開の速さで、まさに「ジェットコースターノベル」と呼ぶにふさわしい内容。 最後には宇宙でスターウォーズしちゃうんだから、いろんな意味でムチャクチャ。
あまりの速さに、ボーイ・ミーツ・ガールの余韻に浸ってるヒマも無かったよ…。

解説で有川さんが指摘している通り、本当だったら主人公にしやすいのは、脇役である真田とか沖田とかのはずなんですが、なんの取り得も無い、ただの映画オタクである榊を主人公にしたという所に、現在のライトノベルに通じるパターンが垣間見えて面白いです。
設定とかキャラクターの性格とか、やや古臭さを感じるのは、時期的にも仕方の無いことだけれど、そういうのが気にならなければ楽しめる…はず。 でもこの展開の速さって、私を含め、今の人たちにはどうなんだろう? 少なくとも自分にはせわしなく感じました。
でも今の所「カーニバル・ナイト」まで購入済みなので、とりあえず読んでみるつもり。

☆ ハヤカワ・創元の作品には、意外とライトノベルの原点みたいなものが。

今も昔も、ハヤカワと創元はSFに関しては強いですね。
なんかこの2社が出す本って、いつもチェックしているような気がする。 この間読んだ野尻抱介さんの「南極点のピアピア動画」なんて、ライトノベルって言われても全く違和感無いもん。 山本弘さんの「MM9」もラノベっぽいし、そもそもの話、野尻さんも山本さんもライトノベル出身だからなー。 今回紹介した笹本さんもSF畑のの人だし。
ライトノベルとSFって相性がいいんだろうな。やっぱり。

余談だけど、今ちゃんとライトノベルの書評が載ってるのって「SFマガジン」ぐらいな気がする。
それを考えると、やっぱりSFとライトノベルって関係が深いな。

総評

今読むと、こういう活劇はなかなかきついな…。作品としては悪くは無いんだけどね。
2巻「ハレーション・ゴースト」に関しては、どうやら予想したとおりの学園ものになるっぽい。
そういうわけで期待しています。

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    妖精作戦 (創元SF文庫)(2011/08/30)笹本 祐一商品詳細を見る現在放送中のアニメ「モーレツ宇宙海賊(パイレーツ)」の笹本祐一氏のデビュー作。 刊行が1984年だから、20年以上も前なのか。 いわばライトノベルの元祖ですね。 解説は「図書館戦争」の有川浩氏。「妖精作?...