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ベイビー、グッドモーニング(角川スニーカー文庫)

2012年05月05日 15:20

ベイビー、グッドモーニング (角川スニーカー文庫)ベイビー、グッドモーニング (角川スニーカー文庫)
(2012/03/31)
河野 裕

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「サクラダリセット」最終巻と同日刊行された、河野先生の単発作品。
ミニスカートの死神少女が、様々な人の死の直前のドラマを目撃する、というストーリーは電撃文庫の「しにがみのバラッド。」シリーズを思わせますが、印象としては、こちらの方がストーリーがしっかりしている気がします。
ベイビー、グッドモーニング」(河野裕著/角川スニーカー文庫
作品紹介

「私は死神です。つい先ほど、貴方は死ぬ予定でした。でも誠に勝手ながら、寿命を三日ほど延長させて頂きました」夏の病院。入院中の少年の前に現れたのは、ミニスカートに白いTシャツの少女だった。死神には、月ごとに集める魂の“ノルマ”があり、綺麗なところをより集めて新しい魂にする=「ペットボトルのリサイクルみたいなもの」と言うのだが…。『サクラダリセット』の河野裕&椎名優が贈る、死神と四つの濁った魂の物語。

☆ ミニスカートの死神少女が紡ぐ、4つの魂の物語。

河野先生の人気シリーズ「サクラダリセット」最終巻と同じ日に発売されたオリジナル作品。
いや~ホント、河野版「しにがみのバラッド。」でした(笑)。
ぶっちゃけ伏せていたら、同じ作者が書いたと言われて信じてしまいそうな気がする。
ただ、登場人物たちが割りと大人が多いので、その点は違うかも。

A life-size lie
病院のベッドで横になっている僕は、突然やってきた死神の少女から、彼自身の命が長くないこと、彼女の目的のために、ちょっとだけ彼の寿命が延びたことを知らされる。 そこへ彼を見舞いに来た佐伯春花がやってくる。 同じいじめられっ子だった佐伯。 世話してくれる彼女に対して、彼は感謝していると口では言うのだが…。
なんというか、河野先生の描く男子は、あいも変わらずメンド臭いですね(笑)。 でもそれがいい。 佐伯の甲斐甲斐しいところにキュンとする話。

ジョニー・トーカーの『僕が死ぬ本』
児童書を中心に活躍する小説家。 彼は、理想の文章を書くために、ペンネームである「ジョニー・トーカー」を、『僕が死ぬ本』という作品を書くことで殺した。 だがそれ以降、彼は小説が書けなくなり…。 そんな中、彼は不思議な少女から、自分の寿命と、届け物を渡しに来たことを知らされる。 届け物の中に入っていたのは―――。
コレ読んで思ったのは、「ハードルを上げ過ぎると書ける物も書けなくなる」ということでしょうか。 なんか私には胸が痛い話。
理想を高く持ちすぎて、言い訳が多くなるのは気をつけないといけませんな。

八月の雨が降らない場所
自殺したがっている女・ヒカリは、街中で「世界平和」を主張する男・ハラダに出会う。 胡散臭げな彼についていくことにした彼女だったが、実はこの出会いは、名も無き死神の少女の計らいで―――。
本作品中、一番ロマンチックな気がする話。 河野先生、こういう話も書けるのね。
なんか目的は至極真っ当なのに、その過程が支離滅裂なんで、意図せずして宗教っぽさが出てしまう人間は、河野作品には良く似合う気がする。

クラウン、泣かないで
佐伯春花の父親が再婚した。 新しい母親の祖父には、サーカスでクラウンをやっていたという過去があった。
不思議な親近感を覚えた彼女は、ある日彼が、謎の少女と会話しているのを耳にしてしまい、祖父の寿命が短いこと、彼には春花によって発生した心残りがあることを知る―――。
なんか家族が、それも両親とかでなくて祖父や祖母が不思議な経歴を持ってると、ちょっとワクワクしませんか?
何気に今までの話が、ちゃんと収束していくラストに、神聖な感動を覚えます。

☆ 単発なのが惜しい作品。

正直「サクラダリセット」のように、妙なSF設定やら、ちょっとだけいらっとさせられる主人公のナイーブさがない分(多少ありますが)、個人的にはこっちの方が素直に感動できた気がします。
できれば続いて欲しい作品ですが、あとがきによると、残念ながら続篇は無いとの話。
でも河野先生のこれまでとは違う一面が見れて良かったです。 また機会があれば、オリジナル作品を書いて欲しいところ。

総評

次回は「サクラダリセット」最終巻。
オリジナル作品も素晴らしい出来でしたが、こっちのシリーズ完結編も見逃せないですよ。



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    ベイビー、グッドモーニング (角川スニーカー文庫)(2012/03/31)河野 裕商品詳細を見る「サクラダリセット」最終巻と同日刊行された、河野先生の単発作品。ミニスカートの死神少女が、様々な人の死の直前のドラマを目撃する、というストーリーは電撃文庫の「しにがみのバラ...




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