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エスケヱプ・スピヰド(電撃文庫)

2012年03月14日 16:12

エスケヱプ・スピヰド (電撃文庫)エスケヱプ・スピヰド (電撃文庫)
(2012/02/10)
九岡 望

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えんため大賞に引き続き、今回は第18回電撃小説大賞大賞作品。
5000作以上あった応募作の中で、大賞を射止めた作品はやはり格が違いましたね。
エスケヱプ・スピヰド」(九岡望著/電撃文庫
作品紹介

昭和一〇一年夏、廃墟の町“尽天”。暴走した戦闘兵器に襲われた叶葉は、棺で眠る不思議な少年に出会う。命令無しに動けないという少年に、叶葉は自分を助けるよう頼む。それは、少女と少年が“主従の契約”を結んだ瞬間だった。少年は、軍最強の兵器“鬼虫”の“蜂”九曜と名乗った。兵器ゆえに人としての感情が欠落している九曜だが、叶葉はそんな彼を一人の人間として扱い交流していく。徐々に心を通わせていく二人。しかし平穏な日々は、同じ鬼虫である“蜻蛉”竜胆の飛来によって打ち砕かれ―!?閉じられた町を舞台に、最強の兵器たちが繰り広げるノンストップ・アクション。第18回電撃小説大賞“大賞”受賞作。

☆ 昭和101年、最強兵器の少年と、少女が出会う時。

ライトノベルの賞としては、いまや古株の感がある電撃小説大賞。
第18回の応募作が、他のライトノベルの賞と比べて段違いの5000作品と聞いた時は、さすが老舗だなと思いましたね。
こないだ発表された、星海社FICTIONSの新人賞95作品とはエライ違いだ…。
その5000作品の中から大賞に選ばれた訳だから、只者であるわけがなかった!!

舞台はパラレルワールドの昭和101年。 機械兵器による戦争が激化し、人々は地下シェルターで暮らす生活が続いている。
地下で綱島たちと共に暮らす少女・叶葉は、戦闘兵器に襲われるが、その最中に棺で眠る不思議な少年・九曜に出会う。
とっさに契約を結び、彼女を救った彼は、自分のことを「“鬼虫”の“蜂”九曜」と名乗った…。
九曜は叶葉の元で暮らすことになるが、人間らしい表情を見せない彼に戸惑う綱島たち、だが―――。

ストーリーといいキャラといい目新しいものでは無いかもしれないけど、ありふれたネタを演出の力で新鮮に見せるテクニックが上手すぎる。
これ読んで「ターミネーター2」のT800と男の子の関係を思い出したよ。 あの男の子が女の子になって、ターミネーターが少年になった感じ。 しかも日常生活を送っていく上で、九曜がちょっとずつ人間らしい感情を表に出してくるようになるのがイイな!! これ、どっちかというと女性読者の方が好きになりそうな展開。
そして仇敵との対決のために、今まで彼女と暮らしてきた記憶を消去とか…、切ねーなー。
そしてそれに耐える叶葉が可愛すぎて…。
それにしても最初と最後のバトルといい、戦闘シーンの描写がこんなに上手い作品は、久々に読んだ気がする。いい意味で「SAO」とか「シャナ」とかの戦闘シーンの描写の仕方を受け継いでいます。
あと蜂とか蜻蛉(とんぼ)とかいった兵器の漢字名に、センスを感じまくる。 変にカタカナにしないで、漢字で数文字ポンと表現するとか、ライトノベルだとなかなか見られないセンス。

☆ 九岡氏のネタの編集センスに脱帽。

これ、これから何か小説を応募使用としている人にはぜひとも読んでほしいな。
ありふれたネタでも、組み合わせや細かいところの設定、演出でいくらでも新しく見せられるということを実証した非常に優れた作品。

これ続き無いのかな…、終わり方を見ると、これで完結のような気がするんだが。それはそれでいいかもだけど、続きがあるならぜひ見てみたいな。

総評

電撃文庫にまた気になる人が出てきて、困った…。

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