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死体泥棒(星海社FICTIONS)

2012年03月04日 14:06

死体泥棒 (星海社FICTIONS)死体泥棒 (星海社FICTIONS)
(2011/12/16)
唐辺 葉介

商品詳細を見る

「ドッペルゲンガーの恋人」の唐辺氏最新作。
亡くなった彼女の死体を盗み出した男。 冷蔵庫の中の死体との奇妙な生活とは。
死体泥棒」(唐辺葉介著/星海社FICTIONS
作品紹介

突然の死を迎えた彼女の死体を葬儀会場に忍び込み、盗み出してしまった「僕」。一人暮らしのアパートを占拠した大型冷凍庫の中に横たわった彼女(死体)との奇妙な同棲生活がはじまった……!  唐辺葉介の問題作にして、新たな代表作(ラブストーリー。

☆ 死体の彼女と暮らす男の、世にも奇妙な同棲生活。

まるで「世にも奇妙な物語」の1エピソードのような設定で始まる、唐辺葉介氏の最新作。
裏にラブストーリーって書いてありますが、ちょっとだけウソ広告の疑いあり。

突然この世を去った彼女の死体を葬儀場から盗み出した男。
1人暮らしの部屋に大型冷蔵庫を用意。 腐らないように死体を冷凍保存して、死体との奇妙な同棲生活が始まる。
「ドッペルゲンガーの恋人」は、読者に結末をどう見るか委ねるようなところがありましたが、今回は正直読後感は悪いですね。
だって出てくる人物が、ことごとくダメな人たちだもん(笑)。
しかも、そのイヤさがフィクションぽくなくてとってもリアル。
主人公も、客観的に見るととんでもない奴なんだけど、妙に感情移入できるのは、自分が似たような状況にいるせいかもしれません。 外から見ると意味不明な行動なんだけど、本人の中では筋が通ってるというか。
死体と生活するようになってからの、主人公の転落の仕方がとってもリアルですね。 急に転落しないでゆるやかにってところが。 家庭教師のバイトもやめ、大学もやめて、両親に大学やめた言い訳する場面は現実にありそうですな。
それにしても大前がどうしようもないクズだな…。 大学でも社会に出ても、こんな奴に出会いたくないもんですな。
でも現実問題、大前のように、人を騙したり迷惑かけたりすることに何の抵抗もない人間っているんだよな…。 主人公も大概酷い考えの持ち主だけど、類は友を呼ぶということか。

なんか主人公は、考えることをめんどくさがって放棄しちゃってる気がしますね。
平山夢明氏の著作で「人が狂気に陥る第一歩は、めんどくさがることだ」みたいなことを言っていたけど、まさにこの主人公にこそ当てはまりますね。 家庭教師先で教えていた女の子が訪ねてきた時も、あっさり死体見せちゃうとか思わなかったよ。
正直本作はラブストーリーというには、彼女との描写が少ないし、どっちかというと考えることを放棄して行動したせいで、主人公が自ら転落していく様を見ていく話という感じですね。 ラストの寒々とした感じはちょっと怖い。 だからあんまり人には「オススメ」とは言いにくい作品でした。

☆ ラブストーリー…?

だからまあ…ぶっちゃけパッケージ詐欺だよね。
少なくとも「ラブストーリー」と聞いて、皆が思い描くような展開はしないというか。
そもそも彼女死んじゃってるし、回想の中でも、どうして彼女のことが気になり始めたのかの説明がよくわからなかったな~。
前の「ドッペルゲンガーの恋人」の方がまだラブストーリーしてたけど…。

総評

前回の「ドッペルゲンガー」はよかったんですが、今回は個人的にはナシだな。
前作に感じた深さがちょっと今回は見えなかった。
良くも悪くも「世にも奇妙な物語」の1エピソードっていうのが、最終的な感想です。

ドッペルゲンガーの恋人 感想



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