ワールズエンド・ガールフレンド(ガガガ文庫)

2012年01月28日 16:15

ワールズエンドガールフレンド (ガガガ文庫)ワールズエンドガールフレンド (ガガガ文庫)
(2011/12/17)
荒川 工

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タイトルからちょっとタダものじゃないオーラが出ていたので、購入。
イラストは「丸太町ルヴォワール」でカバーイラストを担当した、くまおり純氏。
ワールズエンド・ガールフレンド」(荒川工著/ガガガ文庫
作品紹介

こんなにも、懐かしいのは……。

「ねえ、『ここが世界の果てなら』、って。そう考えたらいいと思う」、君の奇抜な提案に、俺はつい言葉に詰まる。「ねえ、そしたらその先は、誰もが初めて見る景色だから。誰も見たことないならさ、それは自分だけのものじゃない?」世界の果て、世界の終わり――果てと終わりの向こうには未知が広がる――君はそう言いたいのだろうか。主人公の少年・慎司。幼なじみの双子の姉妹、まひると真夜。それぞれに恋心を抱きながら育ち、三人が高校生となったある日、真夜は事故により記憶を失い、日常はゆるやかに崩壊をはじめる。解説:田中ロミオ

☆ 双子の姉妹と一人の少年。 事故の裏に隠された恋と謎。

「丸太町ルヴォワール」「烏丸ルヴォワール」でカバーイラストを描いた、くまおり純さん。
この人が絵を描いているとなると、作品が高級品に見えてきますね。 実際「丸太町」「烏丸」はどちらも個人的Sランク評価でしたし。
ストーリーは見出しにも書いたとおり、幼なじみの双子の姉妹と一人の少年の話。
それぞれに恋心を抱きつつ、高校生活を送っていた彼らだったが、“ある事故”をきっかけに、真夜が記憶喪失になってしまう・・・。
事故直前、6年前、8年前の彼らのストーリーが慎司の視点で語られ、それと並行して、記憶を失った真夜が自分がどんな女性だったかを探っていく話が語られます。 過去と現在が交互に語られて浮かび上がる衝撃の事実。
もう、こういう構成をしている段階で、ミステリー好きならオチはある程度予測がつくというもの。 そう予測しながら読んでいったら、ホントにその通りになりました。 くまおり純さんのイラストがある作品での○○トリック率は今の所100パーセントです。

トリックの方面を除くと、なかなかリアルな青春模様ですね。
特に慎司君視点のストーリーがなかなか身につまされる話です。 七ツ屋なんて「あー、いたいたこんな奴」って共感しまくり。 見た目怖そうなのに、シャイで、テンパリで、変に突っかかってきたりして話の進め方を間違えまくる辺り、ちょっと泣ける。
割とリアルな、ちょっとイタめ子描写が素晴らしい。

☆ まひると真夜。 慎二への思い。

この三人の恋愛模様が素晴らしいですね。 双子の姉妹からそれぞれ惚れられるとは・・・爆発しろと言いたくなりますが、その後の展開を考えるとなかなかに切ない。
それとこれ読んだ人に対してだけど、この結末はどう捉えられたんだろうか?
読者に結末を委ねる終わり方をしているので、ゾクッとしたかハッピーエンドと見たか、評価が分かれるところ。
リアルな青春模様を描きつつ、サスペンス小説であり、なんとも不思議な読後感の作品でした。

解説の田中ロミオさんがなかなかに個性的で、この人の作品も読んでみたくなりましたね。
実はもう「人類は衰退しました」買ってしまった(笑)

総評

読後、よく考えてみたら、表紙がちょっとだけネタバレですよね(笑)。
ちょっと変わったラノベを読みたい人には、オススメです。

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