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明日も彼女は恋をする(メディアワークス文庫)

2012年01月11日 14:32

明日も彼女は恋をする (メディアワークス文庫)明日も彼女は恋をする (メディアワークス文庫)
(2011/12/22)
入間 人間

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いやはや、スゲーですよ!!
下巻はまさかの展開!! そして明らかになる衝撃の事実とは。
明日も彼女は恋をする」(入間人間著/メディアワークス文庫
作品紹介

『過去の改変』から戻ったわたしに待っていたのは、彼の消失だった。そして、もうひとつ。わたしの歩けなかった足が、元通りになっていた。わたしが歩き回る姿に、島の住人は誰も驚いていない。慣れきっている。そして、この世界の『現在』では、彼は九年前に死んでいた。その蔓延する常識が、わたしを苛み、蝕んでいく。わたしが歩ける毎日。それは彼が死んだ現代。決めた。わたしは必ず取り返す。わたしと彼がいた世界を。必ず。『昨日は彼女も恋してた』と上下巻構成。

☆ 作品に隠された、驚愕の仕掛けに唖然!!

読了しました。 ワタクシ確信しましたよ。
これは入間作品最高傑作です!! まさか入間先生の作品に『S』ランクをつける日が来るとは!!!
上巻『昨日は彼女も恋してた』で描かれていた青春ラブストーリーというイメージを、いろんな意味で裏切る驚愕の展開に、ただただ唖然。 いや~、恐れ入りました!!

読み終わった後、ちょっと混乱してましたが、ストーリーを整理してみると、その仕掛けに気付くようになってます。 下巻を読むと、上巻の青春ストーリーが、全く違う顔を覗かせるようになるという仕組みは非常に面白い。
下巻の真相を理解した上で、改めて上巻をパラパラ読んでみたら、最初の方のタイムマシンに乗り込む辺りの描写で、“僕”の描写と“わたし”の描写で“片方で描かれていて、もう一方では描かれていない”ことがあることに気がつくはず。
これに気がついたときには、あまりの大胆不敵な仕掛けに唸ってしまいました。 いつも文体重視でプロットを重視していない風に見える入間作品ですが、今回に限っては入間先生はかなりプロットを練ったのではないでしょうか。

注:ここからネタバレ含む(未読の方は飛ばすこと!)

要するに上巻で描かれていたのは、ニアとマチの二人の時間旅行ではなくて、
Aグループ:僕(綾乃)とマチ(井上真理)
Bグループ:わたし(裏袋)とニア(林田近雄)
の二つのグループの出来事で、僕とわたしという“時間軸の違う”二人の視点を通じて交互に語られていたということ。(時系列的にはA→Bの順)
下巻の僕(綾乃)視点のシーンで、“僕”がタイムマシンのトランクに隠れた時に、謎の二人組がタイムマシンに乗り込みますが、それが上巻での“わたし”こと裏袋さんの視点の話、という訳。
整理すると、
Aグループ、タイムスリップ→九年前に到着。 幼き日の自分達(綾乃&マチ)に出会う→自転車レースに参加中、綾乃、林田近雄(ニア)を救出→現代に帰還するが、綾乃、マチが死亡していることを知る(林田、生存)→彼女を救うためもう一度タイムスリップを決意→
Bグループ、タイムスリップ(トランクに綾乃)→幼き日の自分達(裏袋&ニア)に出会う。 綾乃はヤガミカズヒコとして行動→綾乃は小さいマチの誘拐を決意。実行するが逃げられる→船から落ちそうになった小さいマチを救出、小さいニア(林田)死亡→大きい林田は現代に戻れば消滅することを承知、綾乃はヤガミカズヒコとして生きることを決意→林田(ニア)消滅、わたし(裏袋)現代に帰還、ニアの消滅を知る→現在の綾乃より9年たった綾乃(ヤガミカズヒコ)とわたし(裏袋)が接触する。

正直、一般文芸の方でも、ここまで大掛かりな叙述トリックは、そうそうお目にかかれないですよ。
いやはや素晴らしい!!


☆ また一つ、入間作品の代表作が増えました。

いや~、入間先生にはこういうのもっと書いてほしいですな。
大好きなんです、こういう仕掛けに満ちた作品って。 よく考えれば「みーまー」で散々騙されてるのに、また引っかかったな・・・。
ところで入間先生のメディアワークス文庫最新刊は、今回と同じくタイムトラベルテーマの作品を集めた短編集みたいですね。「みーまー」「電波女」「トカゲの王」みたいなものいいけど、メディアワークス文庫作品も非常に出来が良くて好きですね。それはともかくとして、早く「みーまー」を全巻読破しないと・・・。

総評

というわけで『昨日は彼女も~』『明日も彼女は~』は揃って『S』ランク入りです。おめでとうございます!!
入間先生、これからも応援しています!!

昨日は彼女も恋してた 感想



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    あらすじ 『過去の改変』から戻ったわたしに待っていたのは、彼の消失だった。 そして、もうひとつ。わたしの歩けなかった足が、元通りになっていた。 歩いている。 わたしが、進んでいる。  自分の...




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