昨日は彼女も恋してた(メディアワークス文庫)

2012年01月10日 18:52

昨日は彼女も恋してた (メディアワークス文庫)昨日は彼女も恋してた (メディアワークス文庫)
(2011/11/25)
入間 人間

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入間先生の新作は、離島を舞台にしたタイムトラベル・ラブストーリー!!
タイムマシン作りに命を懸ける博士に呼び出しを喰らったニアとマチは、二人が仲違いをした『九年前』にタイプスリップ! そこで幼き日の自分自身に出会う・・・。
昨日は彼女も恋してた」(入間人間著/メディアワークス文庫
作品紹介

小さな離島に住む僕。車いすに乗る少女・マチ。僕とマチは不仲だ。いつからかそうなってしまった。そんな二人が、なぜか時空を超えた。はじめは二人はどこにいるのかわからなかった。島の景観なんて、十年やそこらじゃ変化しないから。『過去』に来たと分かったのは、向こうから自分の足で走ってくる、『小さいマチ』を見たからだ。僕は驚き、そして思いつく。やり直すことができると。ずっと後悔していたことを、この、過去という『現在』で。『明日も彼女は恋をする』との上下巻構成。

☆ ニアとマチ。 二人が仲違いした“九年前”へ。

入間先生の初めてのSF作品(だと思います)。 もっとも『19』収録の短編で、同じくタイムトラベルを扱ってるので、“SF長編は初めて”といい換えた方がいいかもしれません。 “タイムトラベル”と“ラブストーリー”という組み合わせは、SFの黄金パターンですが、入間先生の手にかかると、こんな感じに。
まだ上巻だけですが、入間作品史上、一番好きな作品になりそうな予感。

小さな離島に住む僕・ニアと、車椅子に乗る少女・マチ。 小さい頃は仲良しだった二人は、九年前の“ある事件”がきっかけで、不仲になったまま現在に至っていた。 そんな二人は、島に住むタイムマシン発明に命をかける男・松平に呼び出しを喰らい、彼の実験に手を貸すことに。 また失敗だろうとたかをくくっていた二人がタイムマシン(軽トラ)から出ると、幼き日の自分達を発見して・・・。
もうね、この設定だけで泣けるような気がする(笑)。 それは冗談としても、今までの入間作品のシニカルな感じは若干弱めで、かなり真っ当なラブストーリーになっています。 いや~、入間先生がこんなの書くとは思わなかったな~。
とにかく交互に語られるニアとマチの心境の変化がもどかしい・・・。 仲良しだった幼き日の自分達を目の当たりにして、今現在の関係とのギャップに心揺れる二人。(特にマチの心理描写がいいなあ・・・)
二人の心境のほかにも、“タイムトラベルもの”ならではの伏線がちらほら。 現在では足をくじいて惚けてしまった祖母が、畑で働いている姿を見て思わず手伝ってしまったり(別れのシーンが最高でした!!)、九年前なので新札が使えなかったりと、わかってると結構ニヤニヤします。
幼き日の自分達を見て、心境が変化したニアは自転車レースに参加することに。 だがその最中に・・・。
ラスト付近になって、まさかまさかの急展開。『明日も彼女は恋をする』が楽しみすぎる。

☆ タイムトラベルロマンスの数々。

ジャック・フィニィの『ふりだしに戻る』、リチャード・マシスンの『ある日どこかで』など、タイムトラベルをテーマとした恋愛物語は古今東西ありますね。 こういった名作だけじゃなくても、『涼宮ハルヒ』シリーズでもうまいことタイムトラベルを駆使してます。

時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)
(2009/10/10)
R・F・ヤング他、ジャック・フィニイ 他

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ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
(2010/09/22)
テッド・チャン、クリストファー・プリースト 他

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しかし恋愛とタイムトラベルって相性がいいのか、結構な数の作品が書かれてます。
『時の娘』にいたっては、時間SFロマンスをテーマとした短編だけを集めたアンソロジー。

入間先生によると『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と『潮騒』と『レッツ☆ラグーン』を足して3で割ると、この作品になるんだそうな。 『電波女』のときは『E.T』がモチーフだったから、何気にスピルバーグ関連ですね。

総評

現代に戻ってきたマチは、衝撃の事実に直面する!
どうなる!?



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