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黒猫ギムナジウム(講談社BOX)

2011年12月29日 20:29

黒猫ギムナジウム (講談社BOX)黒猫ギムナジウム (講談社BOX)
(2011/12/02)
中里 友香

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BOX-AIR作品第4弾!
今までのシリーズ中、最長です。
黒猫ギムナジウム」(中里友香著/講談社BOX
作品紹介

九鬼白雪は、妖術学校「吽影開智学校」の新入生。出迎えた卒業生の猫目坊はじめ、ひとくせもふたくせもある同級生や教師たちとの奇妙な学校生活が始まる。白雪を待ち受けていたのは、帝都の夜廻り、怪異と冒険、友情とミステリー、そして…。

☆ 妖術学校が舞台の、ロマンあふれる怪しのミステリー!

う~ん・・・・『タシュンケ・ウィトコ』の時に、「BOX-AIR作品は、本の厚さが薄すぎる」と書いたのですよ。
もうちょっと話数を重ねてから、刊行したほうがいいんじゃないかと思って。
そういう意味では、今回の『黒猫ギムナジウム』。 少なくとも厚さに関しては、及第点・・・なんだけど、
内容がちょっと、いや、かなり残念。

舞台は1893年の帝都東京。 妖術学校に入学するため上京してきた九鬼白雪は、猫目坊に出会う。
そして彼女を待ち受けていたのは、妖術学校での怪異と冒険の日々だった―――。
こういうストーリーだから、てっきり帝都東京を舞台にした妖怪版ハリー・ポッターみたいなもんだと思ってたんですが・・・。
間違ってはないけど、学園モノとしての面白さは正直言って、ほとんど無い。
そもそも、入学してから試験受けるまでの話が、最初の150ページで終わっちゃうってどういうことよ?
4章までの話が、世界観と設定の説明だけに費やされたような気がして、入っていけなかった・・・。
学園モノだったら一番力を入れて書かなきゃいけないところが、この作品ではあっさりスルー。 そして話は、作品の4分の3を占める猫目坊と同級生の狭霧の話へ。 最初からこっちでやれよ・・・。
読み終わって思ったことだけど、著者の中里氏がこの作品で何がやりたかったのか、さっぱり読み取れなかった。
帝都の時代の感じを意識してか、難しい漢字が頻出するんだけど、読みづらいことこの上ない。
こういう時代設定だから、その時代の空気を出そうとしている意図は分かるんだけど、それだったら、もうちょっとストーリーテリングに気を使ってほしかった。半分ぐらい読んでも「先が読みたい」という気にならない散漫なストーリーと、難読な文章のおかげで、正直読むのが苦痛だった・・・。

著者の中里氏は、「SFマガジン」で作品を発表しているわけだから、新人じゃない訳で。
そういう経歴を持っている人が、こういう作品を書いてしまったことは、期待していただけにガッカリ度が大きい。
やたら設定がいっぱいあるんだけど、出来の悪いときの『禁書』みたいなんですよね。 SF出身者特有の欠点というべきか。
あと一つの章で、何人ものキャラクターの回想を一度にする書き方は良くない気がする。
ストーリーが回想が始まるたびにブツブツ寸断されて、読む意欲が削がれる・・・。

☆ 長いっていうのも考えもの・・・。

キャラクターはいいし、雰囲気もいい、文章も雰囲気を出していると思えば目を潰れる。
だけどストーリーの進め方が絶望的に悪い。 作品に入っていけないから、怪異に満ちた世界観が堪能できない。
そもそも怪異がそんなに魅力的じゃないんだよな・・・この間読んだ柴村仁さんの「夜宵」の方が、怪異の描写という点でははるかに上。 今回はちょっとハズレでした。

総評

雰囲気は嫌いではないんですが、ストーリーをもうちょっと改善してくれれば・・・。

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