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夜跳ぶジャンクガール(星海社FICTIONS)

2011年12月27日 17:20

夜跳ぶジャンクガール (星海社FICTIONS)夜跳ぶジャンクガール (星海社FICTIONS)
(2011/11/16)
小泉 陽一朗

商品詳細を見る

「ブレイク君コア」で星海社FICTIONSからデビューした、小泉陽一郎氏の第2作。
危なくて、末期的にイタい奴らのボーイ・ミーツ・ガール!
夜跳ぶジャンクガール」(小泉陽一郎著/星海社FICTIONS
作品紹介

私はあれから非現実を探し続けているの。
私を巻き込んでくれる新しい物語を――

福島県/矢島市。姉の死から一年。『首絞め衝動』に駆られ、今日も今日とて幼なじみの楓(かえで)の首を絞め続ける僕。ところがクラスメイトの美少女・墓無美月(はかなしみつき)の出現は、そんな僕の奇怪な衝動を失わせてしまった……!
『首絞め衝動』から『墓無への好き』へ。すれ違ってしまうふたりと、かみ合ってしまうふたり。墓無の“恋人”であろうとするため、ネットを揺るがす「連続少女自殺中継事件」の犯人・通称「神父」を演じる僕の恋と謎のアナグラムの行方は―!?
ここが青春の最前線。10年代の文学を駆け抜ける新鋭の最新作!

とにかく、おもしろい。

☆ とんでもなくイタい奴らの、危ないボーイ・ミーツ・ガール!

小泉氏のデビュー作「ブレイク君コア」が、人格入れ替わりに、サスペンス&イタさ爆発の青春を盛り込んだ快作だったんで、
2作目も期待して読みました。 いや~スゴイ。
サスペンスも上手いけど、青春とイタさのレベルが前回とレベルが違う。
前回の「ブレイク君コア」では、主人公がアレな人物でしたが、今回は出てくる登場人物みんながイタい。

首絞め衝動のままに、幼なじみの楓の首を絞め続ける高橋アユム。 アユムに言われるがまま首絞めに応じる楓。
ジンガイが関わる終わってしまった物語に、また巻き込まれようとする墓無美月。
「連続少女自殺中継事件」の犠牲者に萌えることを隠そうとしない同級生・足立。
次から次へと現れるアブノーマルな人たちに、ちょっと打ちのめされた・・・。 前作もそうだけど、こういうキャラにハマれないと、全く楽しめない可能性大。
特に足立のヤバさは白眉。 自殺中継に萌えることを熱くカミングアウト→楓・アユムに反論されて逆ギレってイタいを通り越して、精神病院へGOしないといかんレベル。 近くにいたら頭がどうかなる類いの奴です。
そもそもアユムの「首絞め」という習慣からして異常だし、それに付き合ってる楓もヤバイ。
墓無美月の言い分なんて「敵殲滅したから役目を終えちゃったんだけど、もう一度プリキュアしたい」って言ってるようなもん。
悪い意味でワガママな連中ばかりで、はっきり言って誰にも感情移入できないんですが、連続少女自殺事件というこれまたアブノーマル事件を絡ませることで、奇跡的に作品としてのバランスを保ってます。
でも最後になってくると不思議と感情移入してるんですよね。 楓の極端に不器用な恋愛感情、墓無の現実感の危うさ、そしてアユムの決断。 壮絶なラストのあとに待っているのは、青春小説の晴れやかさでした。

なんかこれ日本を舞台とした話なのに、海外のインディーズ映画みたいな印象があるんですよね。
最後のこめかみに銃を当てるアユムのシーンとか特に。
もっとも著者の小泉氏がそもそも映画畑の人間なので、当然か。
フェリーニの『8 1/2』やら、北野武の『キッズ・リターン』やらの名前が出てくる辺り、こういうのが好きなんだろうか。(ちなみにどっちも視聴済み)

☆ 映像化は・・・

まあ、難しいだろうね・・・。 内容的な問題で。
期待してはないけど、「トレインスポッティング」みたいになるのかな?
あくまで過程の話だけど・・・。

総評

イタい人が主人公の作品が好きな人にオススメ。
あと洋画ファンの人も。

ブレイク君コア 感想



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