エトランゼのすべて(星海社FICTIONS)

2011年12月25日 23:03

エトランゼのすべて (星海社FICTIONS)エトランゼのすべて (星海社FICTIONS)
(2011/10/14)
森田 季節

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庭氏の美麗なイラストに惹かれて購入。
エトランゼとは、「痛い人、浮いている人、空気読めない人」という意味のフランス語。
いい意味ではないのに、オシャレに聞こえる不思議。
エトランゼのすべて」(森田季節著/星海社FICTIONS
作品紹介

僕と会長の春夏秋冬(いちねん)

充実した大学生活に憧れ、京都大学に入学した針塚圭介は、「京都観察会」なる怪しげなサークルの新歓説明会でミステリアスな美女“会長”と出会う。

「ちょっとした魔法ですよ」──そう言いながら淡々と圭介の個人情報(せいかつ)を言い当てていく“会長”。彼女は一体何者なのか。なぜ自分のことを語らないのか。その美貌と微笑みの裏には、思いもかけない秘密があった……。
注目の新鋭・森田季節が贈る、とびきりの青春小説。──泣いても笑っても、この一年(せいしゅん)は一度だけ。ようこそ、京都へ。

☆ “京都観察会”なるサークルで繰り広げられる、とびっきりの青春。

「丸太町ルヴォワール」なんかもそうだけど、京都って素晴らしいね。 これ読んだらマジで思います・・・。
内容は「はがない」大学生編といったところ。 ただし読後感は「はがない」のそれとは大きく異なる。

今までの残念な学生生活から脱却し、大学デビューしようと意気込んだ針塚圭介が入ったのは、「京都観察会」なる怪しげなサークル。 取りまとめるのはミステリアスな美女“会長”。 圭介の個人情報を言い当てる彼女の正体は―――。 サークルでの生活が始まる。
私、大学で全くサークルに縁がなかったんで、ちょっとだけ羨ましいですね。 こういう作品を読むと。
大学一年生での不安と、生活が生き生きと描かれていて、青春物語として非常に良作。
なんだか個性的な会員達との生活を描いて、しかもその中に、会長の正体を探るミステリーの部分が、あくまで青春物語の邪魔にならない程度に挟まれているのがニクイ。 特に日常シーンはほとんどノンフィクションじゃないのかと思ってしまうぐらいリアル(実際見たわけじゃありませんが・・・)。 MW文庫の入間作品並のリアル大学生活描写でした。

それにしても、学生食堂に女性との出会いがあるかも、とちょっとした期待を抱いてバイトを始めたら、同僚が中国人とモンゴル人って所で共感しまくった(笑)。 いや、わたしもちょうど同じ状況に置かれたことがありまして、正直環境は劣悪もいいところ。 だって中国人10人いたら2人ぐらいしかちゃんとまともに働いてないんだもの(笑)。 この職場が天国に見えました。

変わることへの不安と、前へ進む勇気。このテーマが非常に良く伝わってきました。
主人公と、とある人物が“変わる”物語。 読後感は最高に清清しいです。
しかし庭先生のイラストが良いせいか、会長が可愛いですね。
まさかこの人が×××だなんて・・・、 これから大学生になる人、大学生の人、まだ心は大学生の人(笑)、青春したい人すべてにオススメの青春物語でした!

☆ 京都に、もう一度行きたくなります。

京都って、修学旅行で一回行ったきりなんで、いつかまた行きたいですな。

それにしても「エトランゼ」っていい言葉だな。
「残念な人」って言うよりも、「エトランゼ」って言う方がカッコ良く聞こえる。
「映画狂」を「シネフィル」「シネアスト」って言うとカッコよく聞こえるようなもんか。

総評

とりあえず「エトランゼ」という言葉の意味を教えてくれて、ありがとう。
それだけでも(それだけじゃないけど)読む価値はあります。



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