烏丸ルヴォワール(講談社BOX)

2011年12月01日 11:44

烏丸ルヴォワール (講談社BOX)烏丸ルヴォワール (講談社BOX)
(2011/10/04)
円居 挽

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前作『丸太町ルヴォワール』が文句なしのSランク登録を果たした、『ルヴォワール』シリーズ待望の続篇!!
今回は謎の怪人“ささめきの山月”に誘われて、流が達也たちと対決!?
烏丸ルヴォワール」(円居挽著/講談社BOX
作品紹介

京都の支配にもかかわるという謎の書『黄母衣内記』の所有者が不審死を遂げ、二人の弟の間で書を巡って争いが勃発。名門、龍樹家の若き論客たちは、依頼人から仕事を受け、私的裁判双龍会に臨む。ところが、瓶賀流は覆面をした正体不明の怪人“ささめきの山月”に誘われ、御堂達也ら龍樹家側の仲間たちと対決することになってしまう…。

☆ 謎の怪人“ささめきの山月”登場で、双龍会は波乱の展開に!?

前作の『丸太町ルヴォワール』が京都の風情、ミステリー・法廷モノの面白さ、どんでん返しの連続、そして洒落た恋愛模様が素敵な、一級品のミステリー作品だったので、その続篇と聞いてちょっと不安もありました。
しかし、その心配は杞憂だったようです。

今回はまさかの○と○○の出会いのエピソードに始まり(ここネタバレできない・・・。またやられたorz)、『黄母衣内記』を巡る殺人事件で再び双龍会が開かれることに。 ところが謎の怪人“ささめきの山月”が現れ、龍師としての自分に迷いを感じていた流は、その誘いに乗って、達也たちと対立することになってしまう。そして謎の少女・有栖と行動を共にすることに・・・。
一方、達也、撫子、論語は双龍会のためにさっそく捜査を始めるが、その途中、元・龍師で探偵をしている鳥野辺有という男に出会う。 達也は有が“ささめきの山月”側のスパイではないかと疑うが・・・。

本当に、素晴らしい!! 今回もどんでん返しが続けざまに訪れ、大満足。
第1章から、円居先生の術中にはまってしまいました。
しかし、前回とは違い、今回は双龍回のシーンは少なめで、そこに至るまでの捜査のシーンの方が長いです。
とはいえ、龍師同士の証拠品の確保の駆け引きやら、双龍会での白熱の法廷バトルは健在。見ごたえがあります。
新キャラも続々と増え、“ささめきの山月”をはじめ、事件の鍵を握ると思われる有栖、鳥野辺有といったキャラクターもストーリーに花を添え、前作から引き続き登場の、達也たちと敵対していた撫子が、今回は味方となって、リーダーシップを発揮しています。

しかし今回は、前作に比べて明らかにキャラクターの内面、成長といった面で比重ががかかってるような気がします。 そういう意味では、前回よりもラノベっぽくなってます。 第1章のエピソードからしてとあるキャラの内面に迫る話だし。
前回の双龍会における、無様な結果を引きずっていた流が、有栖と行動を共にするうちに、徐々に自信を取り戻していく様は非常に感動的。それにしても流って昔はそんな感じだったのね・・・。

成長というと本作ではもう一人、自分が知らなかった自分を発見していくキャラがいるのですが、コレを言っちゃうと完全にネタバレなので、読んでみてください!!

☆ そこここに垣間見える、ミステリー小説への愛

円居先生、ミステリーに関してはマニアなんだろうなと思ってましたが、本作ではいろんなミステリーのタイトルがそこここに。
達也って名前は、もしかして鮎川哲也氏の短編『達也が嗤う』からきてるのか?
やっぱりミステリー小説は、読んでいて損はないですね。 作家を目指している身としては。

このシリーズって、続くのかかどうか不明ですが、次回があるならゼッタイ読みたい。

総評

前回と同じくSランクだけど、キャラクターの描写という点では、前回よりも上。
ミステリー的な面白さは変わらず、さすがです!!

丸太町ルヴォワール 感想



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