六花の勇者(集英社スーパーダッシュ文庫)

2011年11月28日 21:23

六花の勇者 (集英社スーパーダッシュ文庫)六花の勇者 (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2011/08/25)
山形 石雄

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またしても、書店での衝動買い。
今の所、衝動買いは負け続きですが・・・、今回はいかに。
六花の勇者」(山形石雄著/集英社スーパーダッシュ文庫
作品紹介

闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。地上最強を自称する少年アドレットは、その六人、『六花の勇者』に選ばれ、魔神復活を阻止するため、戦いへ向かう。だが、約束の地に集った勇者は、なぜか七人いた。その直後、霧幻結界が作動し、七人全員が森に閉じ込められてしまう。七人のうち誰かひとりが敵であることに気づいた勇者たちは疑心暗鬼に陥る。そして、その嫌疑がまっさきにかかったのはアドレットで―。伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、堂々始動。

☆ 王道ファンタジー×犯人当てミステリーの異色作!?

うおおおおおお!!!面白い!!!
今まで衝動買いは負け続きだったけど、コレはガチの当たりです。大プッシュだ!!

集英社スーパーダッシュ文庫は、『ベン・トー』だけじゃなくて、『ニーナと兎と魔法の戦車』とか『15×24』とか、ちゃんとあるんだよ!!

地上最強を自称する少年・アドレット。彼は『魔神』を倒すと言い伝えられる『六花の勇者』に選ばれ、戦いに赴くことに。
同じく『六花の勇者』であり、大国ピエナの王女で『刃』の聖者であるナッシェタニアと共に旅を続けていたが、旅の途中で彼らは、謎多き『火薬』の聖者の少女・フレミーに遭遇する。しかし仲間になることを拒否する彼女。
しかも彼女には、巷で聖者たちを殺して回っている『六花殺し』の疑いがかけられていた・・・。

最初は使い古された、今時こんな設定?なファンタジーのテンプレで話が進むのですが、言い伝えによるところの『六花の勇者』がなぜか“七人”集まってしまい、七人の中に『偽者』がいることが判明する辺りから俄然面白くなってきます。
ここまでのストーリーの進め方が、非常にテンポが良く、世界観の説明、アドレットとナッシェタニアが共に旅するまでの経緯、『凶魔』と呼ばれる敵とのバトルを手際良く見せていて(この間50ページほど)、読みながら感心してしまった次第。
誰が偽者なのか全く分からず、疑心暗鬼に陥るメンバー達。 『偽者』により発生した霧幻結界によりクローズド・サークルと化した森。そして状況から、アドレットに『偽者』の疑いがかけられてしまったことから、自分の無実を証明せざるを得なくなります。
『誰が偽者か?』というミステリー的な要素、ファンタジー設定ならではの魔法バトル、『偽者』による姦計が、非常にいい具合に溶け込んでいて、飽きさせません。
その上、最初は冷たい態度をとっていたフレミーが、アドレットに対して徐々に心を開いていく様も無理なく描いているので、もうおなかいっぱい。
もう『S』ランクでもいいんじゃないか?という完成度。

☆ 誰が『偽者』なのか?

キャラクターの書き分けも上手くて、アドレット、ナッシェタニア、フレミーはもちろんのこと、
ほかの勇者達も個性の強いキャラばかり。 個人的には『殺し屋』のハンスがツボ。
正直言うと、作品の真ん中ぐらいで『偽者』の正体に関しては、勘でわかったんですが、
ミステリー読みなれてない人には『偽者』の正体でビックリすること請け合い。 まさかあの人が・・・。
『偽者』の謀略によって、『六花の勇者』同士で争ってしまったり、展開も上手い。この作品、褒める所しかないな~。
唯一文句つけるとしたらイラストだけだけど、こればっかりは好みだし。
何にしても、非常に良作。 書店で見かけたら、手にとってみてください!!

総評

集英社SD文庫もがんばってますな。
この方の『戦う司書』シリーズも読んでみようかな。



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