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原くくる処女戯曲集 六本木少女地獄(星海社FICTIONS)

2011年10月02日 00:13

原くくる処女戯曲集 六本木少女地獄 (星海社FICTIONS)原くくる処女戯曲集 六本木少女地獄 (星海社FICTIONS)
(2011/08/17)
原 くくる、竹 他

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戯曲集、なんてものを手にしたのは今回が初めて。
脚本形式なので、私の中で脳内劇場が開幕。
それにしてもコレ書いた原くくるさんって、女子高生なんですか・・・。完全に年下・・・。 なんかいろいろショックだわ・・・。
原くくる処女戯曲六本木少女地獄」(原くくる著/星海社FICTIONS
作品紹介

愛する六本木に捧ぐ。 ――原くくる

六本木の夜。想像妊娠する少女。彼女の“子どもたち”の父親は――誰?
信仰、怒り、そして「許し」。女性が女性であることの原罪……この世のあらゆる“地獄”を詰め切って演劇シーンの未来をノックする若き才能、原くくるが脚本・演出・出演のすべてを務めた衝撃作、『六本木少女地獄』ほか、全五編の戯曲を収録。

☆ 演劇界の未来を担う若き才能・原くくる戯曲集。

天才って、この世にいるんだね(笑)
それが、この作品を読み終わった率直な感想です。
自分、演劇なんてこれっぽっちもかじったこと無いんで、ちょっと抵抗があったんですけど、そんな私でも、すんなり楽しめました! しかも、メチャクチャ面白い!!
いや~すごい。こんな脚本を書いて、演出やって、自分で演じてしまう原くくるさん。
しかも現役女子高生というのだから、2度ビックリ。
収録された5編の戯曲は、コントみたいなものから、シリアスなもの、トリッキーなものまで様々。
しかもそれぞれが良くできてるんだ、コレが。
まったく、末恐ろしい才能が出てきたもんだ。

うわさのタカシ
女性3人という少人数による作品。
恋人タカシの家にやってきたエミリ。タカシが留守の家に上がったエミリは、そこでシズカと名乗る女にバッタリ出くわす。
彼女もまた、タカシの彼女だと言うのだが―――。
一人の男を取り合う女達のドタバタな争い。 ラノベだとラブコメ展開の王道ですが、コレはもうちょっとリアルな展開。そうだよな、実際はもっと修羅場な感じになるよね。といっても、修羅場というにはに、なんとも面白い。
中盤で、これまたタカシの彼女を名乗るサトコも加わって、なんとも居心地の悪い腹の探りあいが開始。
このまま3すくみ展開かと思いきや、タカシに関して衝撃の事実発覚。
こういうサスペンスがさらっと入ってくる辺り、非凡さを感じます。

家庭教師のドライ
タカシが友人達たちと家でだべっているところに、乱入してきた謎の人物。
そいつの名前は家庭教師のドライ!! ウザイ彼女は、タカシの家庭教師になることができるのか!?
いや~笑った笑った。ドライがウザすぎる(笑)。「僕と契約して生徒になってよ」とか言う家庭教師なんてイヤ過ぎるわ。
ということで、この作品はアニメネタや時事ネタがそこここに入ってきてます。
コレ、実際舞台で見たら大爆笑だろうな~。というか、これ舞台でやったんだ(笑)。
もはやコントの域に達している快作。

スズキくんの宇宙
放課後、先生に教室に呼び出された鈴木君。 祭りの夜での事件について話を聞きたいという先生に対して、鈴木君は「僕には、クラスで一番大切な友達がいたんです」と語り始めた―――。
原さんによると、中学演劇の世界では、イジメや疎外感をテーマにした劇がやっぱり多いのだとか。
コレはイジメを扱いながら、「銀河鉄道の夜」をモチーフとして、シリアスに、イメージ豊かに、そして自由に描いた作品。
場面がコロコロ変わるので、よく読んでないとついていけなくなるかも。
そしてこの作品もちょっとサスペンスっぽい展開が。

月の爆撃機
地震が続く中、松田家のリビングでは、両親が妹に対して、ある重大な話を打ち明けようとしていた。
と、そこへ姉が帰宅したところから、話は地球滅亡に繋がって!?―――。
地球滅亡の中でのホームドラマ。なんていうか凄い超展開。 笑いを挟みつつ、なんだかよくわからないけど感動的なラストに向けて怒涛の展開。間に挟まれる病院のシーンが、どういう風に繋がるのか見物。
それにしても、原さん、サスペンスやるの上手いな~。

六本木少女地獄
表題作。 六本木に降り立った六本木少女。通りすがりの少年に「私と、デートしませんかぁ?」と声をかけ、そのまま行動を共にすることに―――。
一方、ベッドで寝ている少女・湯田マリの元を訪れた男。そこで男はマリから「赤ちゃんができた」というトンデモな相談を受けることに!?
トリッキーさもここに極まれり。通りすがりの少年の家の話も含め、3つの話がバラバラに展開されますが、最後に驚愕の結末が待っています。ホント、これは実際見てみないと分からないかも。

5つの作品に共通してるのは、シリアスでもバカな話でも笑いを忘れてないところ。
どの作品にも、大体何かしら笑いどころがあるんですよね。
あとサスペンスの展開のさせ方が上手い。 この人、多分小説書いても、いい作品ができると思うな。

☆ 読むよりも、実際舞台を見てみたい!!

これは『S』ランクでしょう!! ラノベじゃないけど。
そして実際見に行きたいな~舞台。
コレ読んで、一発でファンになりましたよ、私。


あとこの作品、戯曲集なんで、最後に「上演許可証」なるものがついてます。
要は許可が下りれば、誰でも舞台として上演していい、ということ。
なんかこういうの新鮮ですね!!
いや~作品としてもオススメだし、舞台でやっても面白いだろうな~。
高校生演劇の最先端が楽しめるので、ぜひ!

総評

あとがき読んだけど、とてもじゃないけど書いたのが女子高生だなんて信じられない。
そのぐらい文章が達者というか、大人というか・・・。
そして原さんは、来年、新劇団を立ち上げるそうで、その旗揚げ公演の抽選券が帯についております。
どうしよう、メッチャ応募してーよ!!

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