DEUSLAYER(講談社BOX)

2011年09月08日 20:13

DEUSLAYER (講談社BOX)DEUSLAYER (講談社BOX)
(2011/08/02)
神世希、遠田 志帆 他

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ついに来ました!! 神世希先生の新作!
これと『未来方程式』をどれだけ待ちわびた事か・・・。
今日はレビューが長くなりそうです!
DEUSLAYER」(神世希著/講談社BOX
作品紹介

電子雑誌BOX-AiR発! 超王道美少女バトル!!

人口が激減した二十二世紀の日本。
太平洋に浮かぶ人工島の海上新都心で暮らす孤児の藤原法火は、クラスチェンジしながら数多のスキルをマスターしていくさすらいのバイト戦士である。
謎の記憶喪失のためピザ配達のバイトを首になると、今度は「吸血館」と呼ばれる古い館の主・黒田チカゲに住込み家政夫として雇われたノリカ。
その館に住む美少女三姉妹は、夜な夜な「ストレンジア(招かれざる者)」と呼ばれる未知の外敵との戦いを宿命づけられており……!!?

☆ 『神戯』の作者が放つ、王道美少女バトル!!

BOX-AIR書籍化インタビュー 『DEUSLAYER』神世希先生

ネットサーフィンしてたら、思いがけずインタビュー記事を発見。
神世希先生の人となりが知りたくて、しっかり読んでみました。
なんというか、すっごいノリが良いよね。神世希先生は(笑)。
DEUSLAYER』を書かれたきっかけは? と聞かれて、
「生存戦略です!」(笑)
もうこれだけで、気に入りました。
どうやら神世希先生、理系出身で、京極夏彦作品が好きらしい。 トリックやアッと驚く展開を考えたりするのは好きだけど、キャラクターを描くのは苦手だったので、作品を書く際に京極作品からキャラクターの描き方を学んだそう。 だから書く作品あんなに分厚いんだな。
何故図やら独特のルビが多いのかというと、レポートを書くときに文章だけだと突っ返されるので(私も理系だったのでわかります)、図をつけたりしたところからヒントを得たそうで、ルビに関しては、神世希先生の芸人気質のせいだそうです(笑)。
そういうわけだから、作品中に「ミルキィホームズ」やら「スタドラ」や、「ロウきゅーぶ!」の名前やネタが恥ずかしげもなく挿入されてます。
ネタというと、主人公の名前・藤原ノリカってのもネタとしか思えないんですが、こちらは作品の展開上、女の子に間違われる必要があったためこういう名前になったんだとか(笑)。
といっても前回、著者名と全く綴りが同じヒロイン・神世希を出してしまっているし、確信犯だよね~。
最新作の『未来方程式』だって、キーパーソンの名前、初音未来だし(笑)。
神世希先生、やることが一々斬新過ぎる。

さて今回の作品『DEUSLAYER』。
もうね。清々しいほどに王道の美少女バトルもの。
インタビューの中でも先生自身が言っていましたが、美少女版仮面ライダーがやりたかったとのこと。
前作『神戯』ほどの複雑さは無いですが、その代わりこれでもかという王道展開。ボーイ・ミーツ・ガール、ヒロイン3姉妹と一つ屋根の下で同居、「ストレンジア」とのバトル。そして「人ならざるもの」として生まれたものの悲しみ。
ヒロインと最初は距離があるけど、徐々に距離が近づいていく構成は、先日レビューした「嘘月」と一緒。 ただコチラの方がよりベタに近い。それにしてもノリカが思いのほか熱いですね! こんなカッコいい啖呵切ってくれる主人公久しぶりに見た気がする。
アスラの作品中での変化は、某禁書のビリビリさんの変化を思わせるところがありますが、いいよね、クールキャラが徐々に笑い顔を見せるようになるってのは。 前半はアスラがノリカに心を開いていく様子が描かれます。
そして後半は3姉妹の長女・フーコ先輩とノリカの関係が親密に。 二人でデートして、それをアスラとリオウが追うというベタベタな展開。
だけど最後には、ちょっと悲しいラストが。 デウスロイドとしての宿命というか悲劇というものを痛感させられることに。

正直言って、今回こういうオチになったことだけが不満といえば不満。
話数的にしょうがないんだろうけど、もう一話つけてフーコ先輩の救済話にして欲しい感じだったな~。
とはいえ続き物なんで、早く続きが読みたいところ。 ここで終わってしまったら、明らかに消化不良でしょう。
あと、ここまでベッタベタに王道展開を見せられて、腹いっぱいなんだけど、逆に言うと、どのシーンもどっかで見たような気がする展開なんですよね。 悪く言うとヒネリがない、という感じかな。 今回は『神戯』に比べてルビの振り方や、超絶フォントも大人しいんだけど、少ないながらも、いい効果を上げてますね。
ガクブルを文章でああいう風に表現する人、本で初めて見たわ。
アスラ、フーコ先輩に比べて、3女のリオウのエピソードがまだまだ少ないし、「ストレンジア」の謎も明らかになってないし、描かれてないことはまだまだ多い。 神世希先生も続きには乗り気みたいだし。期待するしか!

☆ 今の所、「BOX-AIR」アニメ化最有力候補。

「嘘月」の時も言いましたが、「BOX-AIR」ってアニメ化を前提に話が進んでいるんですが、これが一番アニメに向いてるんじゃないかな? 映像栄えしそうだし。
ただそれには、もうちょっと話のストックが多くないとダメだろうな~。

それにしても今回のイラストレーターの遠田志帆さん。
今度アニメ化される綾辻行人氏の「Another」や「フリークス」「殺人鬼」(いずれも角川文庫)の単行本の表紙を描いたり、ちょっと気になるお方。絵の密度が凄くて、異様な迫力があります。
『神戯』『未来方程式』のmebae先生といい、やっぱり作品の出来がいいと、イラストレーターもいい人が付くんだろうな。
ライトノベル結構読んできましたが、イラストがイマイチだと内容もイマイチということが多い気がする。
もちろん全てではないだろうけど、なんとなくそんな気がする。

総評

続きを期待しつつ(リオウの出番を増やして欲しいです!)、今は『未来方程式』の読書待ち。
『神戯』の続編ということで、個人的Sランクの予感。

神戯 -DEBUG PROGRAM- Operation Phantom Proof 感想



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コメント

  1. サクラ | URL | -

    デウスレイヤー、そんなによかったですか。
    私の周囲ではあまり良い評判がなかったので、結構心配だったのですが。
    (私も、第一話を読んだときは、多少混乱しまして。『神戯』ではそういうことがなかったのですが)
    しかし、おもしろいとなれば読んでみる価値はありますね!
    ちょうど、薄いことですし、早く読めそうです。
    最後の悲しい運命というのも、かなり気になるところですし。

  2. naomatrix | URL | -

    Re: タイトルなし

    >サクラさん
    多分評判が良くない理由は、あのラストのせいだと思うのですが・・・。
    それともストーリーがある程度予想できるからかも。
    講談社BOXには珍しい、王道の展開なので、気に入ったら読んでみて下さい。

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