私のおわり(星海社FICTIONS)

2011年07月08日 21:26

私のおわり (星海社FICTIONS)私のおわり (星海社FICTIONS)
(2011/06/16)
泉 和良、huke 他

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「エレGY」の泉和良氏の新作。
事故で死んでしまった「私」が4日前の世界に流れ着いて!?
私のおわり」(泉和良著/星海社FICTIONS
作品紹介

…そう。それは私が死んでしまう四日前の光景。

あの雨の日。大学からの帰り道。突然の交通事故で、想い人に想いを伝えられないまま息絶えてしまった「私」の瞳に映ったものは――!?
恋愛小説の旗手、泉和良が切り開く、“死(エピローグ)”から始まる物語。
きっとあなたも涙する、せつなさ100%の星海社SF。

☆ 4日前から始まる、「私が死ぬまで」の恋の話。

ラブストーリーにおいて、二人のどちらかが死ぬ話というのは古今東西腐るほどにありますが、
死んでから始まる話というのはあんまりない気がする。「ゴースト ニューヨークの幻」とかかな、あるとしたら。
個人的な意見だけど、SFとラブストーリーという組み合わせは名作が多い気がする。

突然の事故で想い人に告白しないまま、この世を去ってしまった「私」。
気付けばどことも知れない舟の上で倒れていた「私」は、死神船長から舟があの世に向かっていることを知る。
目の前で起こっていることを受けられない「私」は、とっさに海の中へ飛び込んでしまう。そして意識を失い・・・・・・。
気がついた「私」が見たのは、「私」が死ぬ4日前の想い人の部屋だった・・・・・・。

4日前の想い人の部屋で、幽霊として存在する「私」。「私」からは彼が見えるけど、彼からは見えない。
彼の部屋にやってくる仲間、恋のライバル、そして生きていた頃の私・・・・・・。
これはなんという拷問でしょうか・・・・・・。
「エレGY」の時も思ったけど、泉氏がゲーム作家としての側面があるせいか、キャラクターもその影響を受けてますね。
でも「エレGY」の時と違ってこの設定必要だったかな~とも思ったり。話に絡んでくるわけじゃないので・・・・・・。
ほんの少しですが、現実に干渉できることを知った「私」がした“あること”が、生きていた頃の私に変化をもたらす、というストーリーは良かったけども、これだったら「私」が死なない展開にするというのもアリだったんじゃないかな。
ルートは変わるけど、行き着く場所は同じではなんかね・・・・・・。
“想いを告げられずに死んで、彼の記憶からも忘れ去られる”のと“想いを告げたけど、死んだことで彼を苦しめることになる”のとどちらが幸せか。
この作品は結構高尚な問いを投げかけているのかもしれない。

☆ 死神船長とミーヨのキャラが強いけど・・・・・・。

強烈キャラの死神船長と、想い人の世話している猫ミーヨの意外な正体。
その反面、それ以外のキャラがあまり立ってないのですが、これは泉先生の作戦なんだろうな。
こうすると、現実世界がセピア色っぽく感じるものね。「死ぬ4日前」という設定にも合ってる。

話変わりますが、先月6月25日に発売された「SFマガジン8月号」に泉氏の短編小説が掲載されてます。

S-Fマガジン 2011年 08月号 [雑誌]S-Fマガジン 2011年 08月号 [雑誌]
(2011/06/25)
不明

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表紙に初音ミクがデカデカと掲載されている通り、「初音ミク特集」が組まれているのですが、
泉氏の小説も「初音ミク小説」。
欲しいんですが、予約がすごくて手に入らないらしい。すごいなミクさん。
他にも山本弘氏をはじめ、3篇の「初音ミク小説」が掲載されてるので、なんとか手に入れたいところ。

総評

なんだかんだで星海社FICTIONS買ってますね。
泉氏の作品ってどうも気になるもので・・・・・・。

エレGY 感想



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