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Strange Strange(HJ文庫)

2011年06月21日 00:27

Strange Strange (HJ文庫)Strange Strange (HJ文庫)
(2010/12/01)
浅井ラボ

商品詳細を見る

初、HJ(ホビージャパン)文庫です。
浅井ラボ先生は他の作品で知ってましたが、この作品は暗黒短編撰と題して、超凶悪なホラー4篇を収録。
「iKILL」の時にも言いましたが、残虐表現が凄いので注意。
Strange Strange」(浅井ラボ著/HJ文庫
作品紹介

「これが僕の真の力、なのか」秘められた力を使い、美少女たちと共に悪を滅ぼす少年、田尾君が直面したとてつもなく凄惨な事態とは?問題作「ぶひぶひ だらだら」をはじめ、彼と秘密を持つ彼女の心温まる愛の物語「人でなしと恋」など全4篇で贈る、浅井ラボのハラハラドキドキの連作短編撰。

☆ 浅井先生が放つ、超凶悪暗黒ホラー4篇。

登場人物が誰も好きになれないことを保障します―――。
帯にかかれてあったこの宣伝文句に惹かれて買ってみた。
いや~、これはかなりの拾い物!
このレーベル作品は初めてだったのですが、どうやら当たりを引いたらしい。
ホラー短編(中篇?)4作品とも、都市伝説ホラー、鬼畜ホラー、鬼畜+純愛、モンスターパニックとジャンルがそれぞれ違っていて大変よろしい。いやあ、ラノベでここまでのグロホラーが読めるとは思わなかった。
登場人物も感情移入できるキャラが少ないし、残虐表現凄いしで万人受けする作品ではないけど、
ホラー大好きな私としてはご馳走様でした、な内容でした。
しかしこれは、心臓に悪いわホント。あらすじを額面どおりに受け取ったらダメだよ!

第一夜「ふくろおんな

袋女という都市伝説と懺劇に、三人の美人女子大生が霊能力者と協力して挑む青春ホラー!
・・・・とまあ、間違ってはないんですが、この文章をそのまま受け取ると絶対裏切られます。
怖い話がお互いに話して聞かせるほど好きな女子大生、香・美智子・早紀の3人。
ある日美智子から「袋女」という都市伝説を聞かされ、その噂の元となったマンションの部屋へ行くことに。
なんでもその部屋にある落書きに「遊ぼう」と呼びかけると、「袋女」がやってくるというのだが・・・。
袋女が超コエェェェェー!!!!!!!
よくある都市伝説ホラーをもっとグロテスクにして残虐描写をプラスした作品。袋女の得体の知れなさがヤバイです!
窓に張り付いてるとか・・・・夢に出たらトラウマものだぞコレは。
袋女の生み出した異形の怪物たちもおぞましいですが、要所要所で人間の怖さも垣間見せる作品。

第二夜「ぶひぶひだらだら

「え? 冴えない僕にこんな力が!?」と悪と戦いつつ、美少女となんやらかやらドキドキ学園ラブコメ!
・・・・・・という展開を妄想する男子高校生の田尾。
現実には彼は医者を目指すエリート高校生・池永から、理不尽なイジメ・暴力を受けていた。
復讐心に萌える田尾だったが、なぜか池永に考えていることが読まれてしまい、先回りされてしまう。
池永のイジメはどんどんエスカレートし、田尾は彼の狂気が異常なレベルに達していることに気付き始める。
そしてついに究極の懺劇が・・・・。
平山夢明作品のような残虐描写。4作品中、残虐描写と救いのない感じと不快感は随一。
現実ではクズはクズのまま、という目を背けたくなるようなメッセージを投げかけてくる一篇。

第三夜「人でなしと恋

大好きな彼女には、実はドキドキの秘密があったんだ―――。
大宮はある日バイトから帰ってくると、大宮の彼女である和音が男の死体を貪っている所に出くわす。
和音曰く、自分は“人喰い”体質で、人間の体以外のものは受け付けないのだという。ネットで死んでも困らないような男を見つけては食い物にしていたのだが、大宮にその場面を見られたことによって「もう一緒に暮らせない」「ここを出て行く」と言い出して・・・・。
本作品中最長にして、私が一番好きな作品。
人喰いの女と、彼女を愛するが故に殺人を手助けすることになる男の純愛物語。
人喰い体質に悩む彼女の苦悩の描写と、後半のマンハント展開が見もの。
やっていることは完全に鬼畜の所業なのに、大宮と和音の二人が思いのほかストレートにラブストーリーしているので、出会った事のない清新な感動があります。

第四夜「Last Day Monster

世界の終わりに、もんすたーが出てきてさあ大変。
突如街中に正体不明の怪物が多数出現。逃げ遅れた人々が容赦なく怪物の餌食になっていく。
OLの貴子もまた、怪物から逃れるため賢治と共に死体の山の中を逃げ続ける。
だがその間にも、怪物はその数と種類を増やしていく・・・。
S・キングのモンスターパニック中篇『霧』を思わせるパニックホラー。
モンスターが出現した理由がちょっとほのめかされる辺りと、最後にやっぱり人間の怖さみたいなものに収束していく展開が『霧』の影響を受けていると思われます。

☆ ラノベというよりも、ホラー好きにオススメの一冊。

どの作品もホラーとして非常に出来がいいです!いや~HJ文庫やるじゃないですか。
これは同じ舞台設定の「TOY JOY POP」も期待できそうですね!
ただ、同じ町を舞台にしているのだから、作品同士でもうちょっとリンクする展開があると良かったかも。
とはいえ残虐描写やホラーな展開大丈夫という人には、かなりオススメの作品です!!
ぜひ!

総評

これからは今まで手を出してこなかった「スマッシュ文庫」とか「一迅社文庫」の作品とかも読んでみようかな。
新しいレーベルもどんどん生まれているし、うかうかしてられませんな。



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