iKILL(星海社FICTIONS)

2011年06月14日 23:58

iKILL (星海社FICTIONS)iKILL (星海社FICTIONS)
(2011/05/17)
渡辺 浩弐、ざいん 他

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以前講談社BOXで発売されたものが、星海社FICTIONSにレーベルを変えて登場。
前もって言っておきますが、残虐・鬼畜的な表現がダメな人は読まない方が・・・。
iKILL」(渡辺浩弐著/星海社FICTIONS
作品紹介

他人の欲望を糧に暮らすネットアイドル。復讐のために死体を切り刻む女子中学生。忌まわしき過去を百円硬貨で清算するビジネスマン。ウェブに渦巻く無数の“悪意”を源にして静かに稼働を始める処刑システム「i‐KILLネット」…。謎の管理人・小田切明の終わりなき“仕事”の果てに待ち受けるのは、“救い”か、それとも…。あなたにかつてない戦慄を呼び覚ます「iKILL」シリーズ第一弾。

☆ 殺し屋・小田切明が見る、オゾマシイ暗黒の世界。

えっと・・・これ、鬼畜系ホラー作家の平山夢明氏が書いた話じゃないですよね? 
ホラーというのはいろいろありますが、これははっきり言って読む人を選ぶタイプ。
残虐・鬼畜系の作品がだめという人には、オススメできません。

1 猿は猿を殺さない Never kill the monkey

ある男から、とある女の殺しの依頼が。
その女、表向きは自分のコスプレした姿をネット上にアップしたり、リストカットしたことを報告したりするネットアイドル気取りに見えたが、裏では自身の生活を24時間映像として公開して金を稼ぐ引きこもりだった。
彼女のファンが映像をを通じて視聴している中、小田切は“完全犯罪”を実行に移す・・・。
のっけから暗黒度MAXな作品。この作品に“正気”の人間はいない・・・。
死体のその後の過程が生々しい!!

2 狼なんか怖くない Never trust under 14

学校で凄惨なイジメを受けている後藤美久。
イジメグループのリーダーであるアサミを殺してもらうため、彼女は小田切の元へ。
小田切はあっさり仕事を引き受けたが、彼女は依頼する金がなかった。
すると小田切は、金の代わりにある仕事をしてほしいと言い・・・。
うわあ・・・エグイぞこれは。未久がすることになった「仕事」といい、彼女がアサミに復讐する場面といい、
まさに鬼畜としか。

3 中の人などいない Never Reveal the secret

サンタクロースが目に付く季節、とあるゲーム会社の社長・矢野と会うことになった小田切。
代わりに出てきた木村という男に連れられて、小田切が向かったのは、この会社の黒い過去と闇を秘めた地下だった・・・・。
ブラック過ぎる木村のゲーム会社の実態。社会のハマッてはいけない闇の深淵を覗きます。
やっぱりどこか平山氏の作品っぽいな・・・。

4 殺し屋には顔がない Never see the face

人民裁判サイト「iKILL」。
殺してほしい人間を依頼してネット上で寄付を集め、金額が一定以上になったら殺しが実行されるサイト。
少年法のために罪に問われなかった凶悪な少年が、惨たらしく殺害される映像が公開されたことでネット上で注目を集めていた。
サイトが投げかけた波紋が確実に広がる中、小田切はある男の元へ・・・。
鬼畜なのはもちろんですが、いろいろ考えさせられる話。
犯行時に心神喪失だった場合、罪に問われないという刑法39条といい、
未だにおかしいとしか思えない法律って、確かにありますよね。
この作品、鬼畜と見せて意外とデリケートな問題にズカズカ入っていくところが気持ちいい。

☆ コレが好きな人は、平山氏の作品もどうぞ。

平山氏の作品が好きなはずなんだ。この作品が好きな人は。
救いがなくて、この世はいつでもどこでも暗闇がぽっかり口を開けて待っている感じが。

独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)
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ちなみに「ハンター×ハンター」の富樫先生は平山氏の作品のファンだそうです。

総評

渡辺氏は結構前から作品を発表してるんですね。
個人的には結構クルものがあったので、他の作品も手を伸ばしてみようか・・・。

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