--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

涼宮ハルヒの憂鬱(角川スニーカー文庫)

2011年05月16日 23:41

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)
(2003/06)
谷川 流

商品詳細を見る

もうすぐ「涼宮ハルヒの驚愕」が発売になるということで、超久しぶりの再読。
いや~、いろいろ懐かしいですな。
涼宮ハルヒの憂鬱」(谷川流著/角川スニーカー文庫
作品紹介

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」。入学早々、ぶっ飛んだ挨拶をかましてくれた涼宮ハルヒ。そんなSF小説じゃあるまいし…と誰でも思うよな。俺も思ったよ。だけどハルヒは心の底から真剣だったんだ。それに気づいたときには俺の日常は、もうすでに超常になっていた―。第8回スニーカー大賞大賞受賞作。

☆ 全てはここから始まった・・・・。

もう内容解説するのもバカバカしくなるぐらい、全国区の作品になってしまった「涼宮ハルヒ」。
このブログ、ラノベのレビューをしているのに「ハルヒ」のレビューが一つもないってどうなのよ?ということで、本棚から久しぶりに引っ張り出して再読。懐かしい懐かしい。
で、久しぶりに読んで思ったのは、やっぱりこの作品は只者じゃないってこと。本当に今更ですが・・・・。
ストーリーはもう皆さんご存知だと思うんで、この作品のどこがすごいのかというところを、これまた今更だけど考察してみようかと思います。
ストーリーの大まかな流れとしては、

キョン、ハルヒと出会う⇒
キョン、ハルヒに部活勧誘される⇒
ハルヒ、長門のいる文芸部を乗っ取り⇒
ハルヒ、朝比奈さんを強制入部させる⇒
SOS団結成・サイト立ち上げ⇒
謎の転校生・古泉一樹入団⇒
キョン、長門から自身が宇宙人であること、涼宮ハルヒの重大な秘密について打ち明けられる⇒
朝比奈さん、キョンに自身が未来人であることと涼宮ハルヒについて打ち明ける⇒
古泉、キョンに自身が超能力者であることを打ち明ける⇒
キョン、朝倉涼子の襲撃を受け、長門がこれを撃退⇒
大人バージョン朝比奈さんが、キョンに謎のメッセージを残す⇒
キョン、古泉から閉鎖空間と神人の存在、ハルヒの能力について説明を受ける⇒
ある日突然、ハルヒの能力により閉鎖空間内の学校に閉じ込められるハルヒとキョン⇒
元の世界に戻りたいキョンとそれを嫌がるハルヒ、そしてキョンは・・・・。
この先は読んでからということで。知ってるとは思いますが・・・・

こうしてストーリーを分析してみると、この巻ってキョンが朝倉涼子に襲撃されるまで、異常な現象は何一つ起こってないんですよ。長門、朝比奈さん、古泉から自身の正体について打ち明けられるも、まだこのときキョンは半信半疑なんですよね。
なんて言ったって、3人の正体を示す証拠がないもんですから。
この段階でキョンは本人の知らない間に、引き返せないところまで足を突っ込んでしまっているんですよね。
で、唐突に始まった朝倉と長門の対決を目の当たりにして、自分がとんでもない世界に踏み込んでしまったことを信じざるを得なくなってしまうというこの構成。いや~、ホント上手いですよ。
巻末の解説に(解説なんてあったのですね・・・)書いてありましたが、普段何気なく見ている日常的な光景が、薄皮一枚で非日常に変わってしまう崩壊の感覚を見事に表現した、という点でこの作品は、ライトノベル史における後世に残すべき偉大な作品だと思いますね。

この作品はどちらかというと、リチャード・マシスン、ロバート・ブロック、フィリップ・K・ディックなどの海外の“奇妙な味”の短編を髣髴とさせる空気を放っているんですよね。
以前書いたんですが、ジェローム・ビクスビーというファンタジー作家の短編に「今日も上天気」(角川文庫「今日も上天気」所収)という作品があります。
この作品は、とある田舎町が、超能力を持つアンソニー坊やによって外界から隔絶された異空間に飛ばされ、脱出することが出来ないまま住民達がアンソニー坊やの顔色を伺って生活するしかない恐怖を描いた作品ですが、どこか「ハルヒ」に通じる部分があります。というか「ハルヒ」シリーズはそこかしこに、過去のSF作品に対するオマージュを捧げた話が多いですね。
だから、日本における短編の重鎮・筒井康隆氏が感心したというのもよくわかる。
こういう作り方が、ラノベファンのみならず、SFファンの心も掴むことになった一因なのではないでしょうか。

☆ やっぱりハルヒは可愛いと思うんだ。今更だけど。

長々と自分流の分析を書き流しましたが、そういうのを抜きにしてもやっぱりハルヒというキャラクターを想像した谷川先生はエライ!!だってラノベ発・元祖「残念系美少女」ですからね。
マンガとかには前からいたかもしれないけど、今に至る「残念系美少女」の流れを作ったのは間違いなくハルヒでしょう。
長門の場合は綾波レイという先達がいますが、ハルヒというキャラクターはそれまでの漫画作品などには見られなかったタイプの女の子でした(少なくとも私の中では)。
最近は行動派でない男子主人公が増えてきたので、こういう女の子はやっぱり魅力的ですね。
そしてハルヒの場合、傍若無人ながらも、時折見せる優しさ(ほんとうにちょっとですが)、寂しさを秘めた表情がたまらんのです(これって私だけでしょうか・・・)
それに部活ストーリーの流れを作った功績も大きいですなよ。ハルヒがなかったら、というかハルヒのアニメがなかったら「けいおん!」もヒットしなかったはずですし、部活をテーマにした作品が雨後の竹の子のように書かれることもなかったでしょう。
加えて大きいのが京アニの存在。『ライブ・アライブ』でのライブシーン、エンディングのダンスはアニメーション業界にエヴァに匹敵するかもしれない影響を与えまくって、それに触発されたほかの会社の作品でも、エンディングにダンスするアニメが急増。今や『プリキュア』にさえ影響が見られるようになりました。
いろんな方面に影響を与えまくった「涼宮ハルヒ」。ラノベの歴史に残る、文句なしの殿堂入り作品でしょう。
そしてもうすぐ最新刊が刊行ですね!!
それまでにはおさらいしておきたい!!

というわけですので、新刊を読みつつ「驚愕」までの作品をレビューしていこうと思います。

総評

久々に熱のこもったレビューでした・・・・。
改めて『ハルヒ』に対する愛を再確認しました!!
この思い伝われ!!(キモイ)



にほんブログ村 小説ブログ ライトノベルへ
にほんブログ村
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://matrixblog.blog65.fc2.com/tb.php/624-4985782a
    この記事へのトラックバック



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。