闇長姫(講談社BOX)

2011年03月22日 14:50

闇長姫 (講談社BOX)闇長姫 (講談社BOX)
(2011/02/02)
早見 裕司、友風子 他

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作者の早見裕司氏、プロフィール欄を見たらTVドラマにもなったGA文庫のライトノベル、「メイド刑事」の原作者の方でした。
闇長姫の正体とは?!
闇長姫」(早見裕司著/講談社BOX
作品紹介

新人編集者・椎名にとって、その日の仕事は最初からでたらめだった。“史上最強の女子高生”を名乗る勝ち気な美少女・マリカに遭遇したそのときから―。この世界を守るため、そして、「物語」を愛するため、彼は“主人公”に選ばれた!敵は、世界を消し去る力を持つ童女・闇長姫。決戦の舞台は終夜図書館…すべてのクライマックスは、日蝕の夜に。

☆ 短いながらも、ピリリと効いた幻想中篇。

なんというか短かったな~。200ページちょい。
それも上下段になってないから、すぐ読めた。
長編よりは、中編といったほうがしっくりくる。

椎名の前に現れた「史上最高の女子高生」・マリカ。
彼女と出会った事から、世界を消し去る力を持つ童女・闇長姫の目論見を阻止するための冒険が始まる・・・。

と、こう書いてみたけど、トントン拍子で進んでいった感じですね。
説明があるんだけど、全体像が見えないまま進んでいって、あっという間に終わってしまったような気がする。
だけどそんなに悪くなかったな~という、変な印象の作品。
それぞれのシーンを取り出してみると、非常に印象的なシーンが多いんですよ。終夜図書館のイメージやら、映画館のスクリーンの中に入っていくイメージといい、全体的に夢のような雰囲気が覆っていますね。
マリカや塔都、闇長姫のキャラクターもなかなかいい。文学少女でのキャラクターの立ち方に近い物があります。

ただ、これを読んでて思ったのは、先ほども書きましたが「全体像が見えにくい」ということ。
読んでいるこちらが理解する前に、作品が終わってしまうんですよね。
もうちょっと説明があっても良かった気がするな。せっかく講談社BOXで出ているんだし。
このレベルの話をするには、ちょっとあっさりし過ぎているなと思った。
あとマリカの「史上最高の女子高生」という名称が、最後まで良く分からなかったのは残念。

☆ “夢の論理”で進むストーリー。

でも読んだ後でそれほど悪い印象が無いのは、シーンの美しさもそうですが、夢の論理としか言いようが無いストーリー展開と雰囲気がなんとも新鮮だったからです。
現実的に考えると繋がらないようなシーン同士が繋がっていても、冒頭から夢のような雰囲気を漂わせているがために、納得させられてしまう。
現実世界でのフィクションが闇長姫の住む世界に影響を与えているという世界観もイイ。
闇長姫の苦労も分からなくはないですよね。一時ケータイ小説みたいに“恋人のどっちかが死ぬラブストーリー”が雨後の竹の子のごとく量産されましたからね。ああいう作品ってやっぱり一時のブームで終わってしまいましたけど。
キャラクターに関しては、マリカ、塔都、闇長姫にしても今回で終わらせるのが惜しいな~。
続きって無いんだろうか。終わり方を見ると無いよね・・・。

ここで問題。

デジャヴュ⇔???

さて、???には何が入るでしょう。
答えは読んでからのお楽しみ。

総評

ストーリーをもうちょっと設定を増やして、長いバージョンを読んでみたかったな。
ただ悪い作品ではないので、気になったら読んでみてくださいませ。
さてさて長かった講談社BOXレビューも次回で一区切り。
最後は「レッドアローズ」です!!



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