『コードネームU.N.C.L.E』&『ハーモニー』観てきました!

2015年11月15日 22:55



昨日14日に『コードネームU.N.C.L.E』と『ハーモニー』を観てきました!
今年は本当に映画館によく足を運びますね。

『コードネームU.N.C.L.E』は『ロックストック&トゥースモーキングバレルズ』『スナッチ』そして『シャーロック・ホームズ』などで知られるガイ・リッチー監督作品。 昔放送されていたスパイドラマ『0011 ナポレオン・ソロ』のリメイクです。
ここ数ヶ月で『ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション』『キングスマン』とスパイ映画を立て続けに見ていますが、それぞれに独自色があって比較してみるとより面白いですね。
特に『キングスマン』の監督・マシュー・ヴォーンと今回のガイ・リッチー監督は、『ロックストック~』の時にプロデューサーと監督だった間柄。 そんな二人がこんな似た時期にどちらもスパイ映画を作るってなんという偶然。

さて、『ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション』『キングスマン』と比べて本作の大きな魅力となっているのが『バディもの』だということ。
ガイ・リッチー監督が前2作『シャーロック・ホームズ』を、ホームズとワトソンのバディムービーとして成功させたことを考えると、この流れは当然だと思うのですが、アメリカとソ連、噛み合わない二人のスパイが共同任務を通じて徐々にお互いを認めるようになる流れは燃えるものがあるのですが、いかんせん何がどうなって相手を認めるようになったのかが描写不足だったかな~って気がしました。 凸凹コンビの噛み合わなさギャグは結構面白かったんだけど、肝心の見せ場のシーンまでもが軽いノリで処理されて、というかちゃんと見せないで流されているのがちょっといただけない。 あといちいち『あの時、実はこうでした』って後出しじゃんけん的に回想を挟んでくるんだけど、これも正直あんまり上手いとは思わなかったな~。
正直『ミッション・インポッシブル』や『キングスマン』にあったスパイガジェット的な見所も、舞台設定が1960年代なせいなのか、こちらの予想を全く上回ってくれないし(それでもお互いの盗聴器を発見するシーンは笑った)、アクションシーンも上記2作品と比べるとはっきり言って地味。 というか軽いノリで処理されていて迫力が薄い。
なので映画としては結構アレな感じなんですが、それでもタイトルロールのカッコ良さはガイ・リッチー作品ならでは。
スーパーマンで知られるヘンリー・カビルも女たらしのスパイは決まってたと思います。
なので、コメディタッチのスパイ映画として見れば結構楽しめると思います。



そして先月の『屍者の帝国』に引き続き、伊藤計劃アニメ化第2弾『ハーモニー』。
『屍者の帝国』が伊藤計劃作品と銘打たれながらも実質円城塔氏の作品だったのに対し、この『ハーモニー』は伊藤計劃氏の亡くなる直前の空気がかなり色濃く出ている作品です。 実際『屍者の帝国』に比べると、エンディングの観客に対する突き放し方がかなり強め。
正直伊藤計劃作品3作のアニメ化と聞いて、一番心配していたのがこの『ハーモニー』なんですよね。
『虐殺器官』がミリタリーSF、『屍者の帝国』がスチームパンクとしての面白さを持っているのに対し、『ハーモニー』はあんまり映画として面白いようには思えなかったんですよ。 アクションもそんなに無いし。
そんな心配をしていた『ハーモニー』ですが、観てみたらちゃんとアニメとして映画になってました。
冒頭の白いモノリスのシーンの背景といい、日本の都市、飛行機、登場人物たちの服装、もろもろから漂う“綺麗で清潔そうだけど、なんか気持ち悪い”感じが映画全編を覆っていて、見ているだけで息苦しくなってきます。 ビルを覆っている不規則な網目模様のせいで、ビル全体が何かの繭っぽい生物っぽさが出ていてどことなく不気味。
こういうビジュアル的に気持ち悪い空気が作られているせいで、作中でのミァハの台詞に説得力が出てくるんですよね。 そりゃこんなところにいたら逃げ出したくなるのもわかる。
そしてこの『ハーモニー』は百合という観点からも語られることが多い作品ですが、ミァハみたいなカリスマがいて怪しい関係になっていくのは嫌いじゃないよ。というか上田さん、最近こういう何考えてるんだかよくわからないキャラばっかりやってないか(笑)。
沢城さんのトァンも昔のちょっと弱い感じも、大人になってからの成熟した感じもちゃんと体現していて、やっぱり演技力が半端ないな~。
エンディングもなんというかタルコフスキーとかああいうアート映画っぽいタッチで終わっていって、正直人を選ぶ終わり方だと思います。
少なくとも自信を持っておススメ、という感じの映画ではないので、見るのにはそれなりの覚悟を持ってご覧になった方がいいかと思われます。
見た後にものすごく重たいものがズーンと残る、そんな映画でした。
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