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半導体探偵マキナの未定義な冒険(文藝春秋単行本)

2015年06月01日 23:20


『スノーホワイト』で史上最年少で本格ミステリ大賞を受賞した著者の受賞後第1作。
犯人ではなく“探偵の推理した過程”を推理するという一風変わったミステリー。
何よりマキナたちの愛らしさとユルさが癖になります!
半導体探偵マキナの未定義な冒険」(森川智喜著/文藝春秋単行本)
作品紹介

名探偵に深刻なエラーが発生しました!

主人公の正行は17歳の男子高校生。のんびり帰宅部の大人しい青年だが、彼には天才科学者の祖父がいた。祖父は現役引退後、研究所にこもってひそかに人間そっくりのAI搭載探偵ロボットを開発し、依頼人に派遣するボランティアをおこなっていたのだ。
ある日、3体の探偵ロボットがエラーを起こし、勝手に町に出て「探偵」活動を始めてしまった。唯一正常に機能している探偵マキナと正行のコンビは、あちこちで「捜査中」と思われる「探偵」たちを無事、見つけ出すことができるのだろうか?

京都大学推理小説研究会の「秘密兵器」と呼ばれた著者。鬼才の最新作は「犯人探し」ならぬ「探偵探し」です。探偵小説界を疾走する才能のきらめきを、ぜひその目で確かめてみてください。

今度は何を出してくる? と毎作、目が離せない。まことに「未定義な」才能の持ち主である。――綾辻行人

星新一と「ミステリーランド」が好きな人に薦めたい。――法月綸太郎

ロボット探偵がロボット探偵を探す。二十一世紀のパット・マガー!――我孫子武丸

EQ(エレクトロニック・カルテット)ここに爆誕!――麻耶雄嵩

☆ ロボット探偵・マキナが推理する“ロボット探偵たちの推理”!

『スノーホワイト』で本格ミステリ大賞を受賞してから、いろんな出版社から作品が刊行され始めた森川氏による、受賞後1作目となる作品。 今回はなんと探偵がロボットという設定。

冒頭から小さな金の盗難事件の捜査を依頼されるんですが、犯人を絞り込む過程がいかにもロボットならではの思考というか、『そんなん人間だったら絶対わからん』という推理で笑ってしまいます。 そんな重さの違いわかるか(笑)。
そしてそうこうしているうちに、マキナたちの仲間である3体のロボットが誤作動で研究所から脱走。
そして好き勝手に“探偵活動”を始めてしまいます。
主人公である正行とマキナは、そのロボットたちを停止させるために、ロボットたちが巻き起こす騒動を解決していくのですが、ここでロボットたちの推理に発生している“エラー”を見つけていくというのがなんとも新しい。そういうミステリマニア向けの要素以外でもしっかりとした推理のロジックとキャラ造形のいい意味でのユルさにやられてしまいました。
思ったんだけど少女型のロボット・クリクの名前の由来って、カミの『機械探偵クリク・ロボット』から来てるんだろうか。

☆ どことなく漂う『きまぐれロボット』感

法月氏が星新一が好きな人に薦めたいとおっしゃってますが、たしかにこの作品全体的にとぼけた味わいが漂ってて、星新一が現代に生まれ変わったら、こんな作品を書いたんじゃないかって感じがしなくもない。 大体ロボットが誤作動起こして騒動って展開は星氏の短編「きまぐれロボット」っぽい。 ここでシリアスじゃなくてとぼけた方に行くというのがいいですよね。

総評

今回も森川氏は安定して変化球投げてきたな~って感じです。 この人の作品って本作に限らず、奇抜な設定なんだけどどこかのほほんとしてるところが好き。 というわけでメッチャおススメです。

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