背徳のぐるりよざ セーラー服と黙示録(角川単行本)

2015年05月10日 22:16



やっと読み終わった…。 読み始めてから、4ヶ月ぐらい経ってしまいました。
毎回古野まほろ作品は読むのに覚悟がいります…。 ですが、見合った面白さはありました!
背徳のぐるりよざ セーラー服と黙示録」(古野まほろ著/角川単行本)
作品紹介

ヴァチカン直轄の探偵養成学校「聖アリスガワ女学校」恒例行事・三泊四日の春期合宿が始まった。しかし、遠征先への移動中、運転手は倒れ、生徒たちは次々と気を失い…。気がつくとそこは、目的地とまったく別の「鬱墓村」という、戦争が終わったことも知らない、刻が止まった奇怪な村だった。そして、彼女たちの前で立て続けに起こる殺人事件。犯人論を得意とする、フーダニットの島津今日子、手口論を得意とする、ハウダニットの古野みづき、動機論を得意とする、ホワイダニットの葉月茉莉衣。女学校が誇る精鋭三人組の華麗なる探偵術は、呪われた鬱墓村に、真実と救いの光をもたらすことができるのか!?

☆ 世界から閉ざされた謎の村で起きる連続殺人!

他の作品も読みつつ、チョコチョコ読んでいたので2月から始まって、終わったのが今ですから長かったな~。
それもこれも古野作品がヘビー級だからいけない(笑)。

さて今回はミステリーで言うところの『クローズドサークル』。 怪しげな村で謎の連続殺人が発生して…というベタベタなネタなんですが、ベタでも古野作品になると一味違うというか、物理的に隔離されているのはもちろんのこと、この鬱墓村だけが第2次大戦中で止まっているような状態なので、時代の流れからも隔離されている(やややり過ぎな感じで)という2重に閉ざされているという仕様。
古野作品ではおなじみのやたら凝ったルビは前回もそうでしたが、今回もおとなしめ。 そういえば変な擬音もそんなになかった気がする。 ただ明らかにキャラ立ちすぎなキャラが乱立しているので、この世界観に慣れるのが好きになれるかどうかの分かれ目。

☆ 役割分担された解答編。 矛盾を突く推理が素晴らしい。

それにしても普通の推理小説だったら一人の探偵が行う、なぜ、どうやって?の部分を3人に分担させてやるのってなかなか珍しい。 ここでちゃんとこの舞台設定でなくてはいけないトリックが使われているのがすごい。
そして犯人に対してある罠を仕掛けて、論理上の矛盾を起こさせる推理が驚き。
ここら辺、意外にひねらずに犯人当てしてきていますね。

結構ボリュームがありましたが、前作よりもストーリーはわかりやすかった…ような気がします!
本格ミステリの枠から、いろんなものがはみ出してますが。

総評

積読にまだまだ古野作品がありますが、なんとか読んでいきたいです。
そのたび覚悟がいりますが…。 いや面白いからいいんですけど。

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