流星生まれのスピカ(集英社スーパーダッシュ文庫)

2014年10月26日 23:10


流星生まれのスピカ (集英社スーパーダッシュ文庫)流星生まれのスピカ (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2014/04/25)
兎月 竜之介

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「ニーナとうさぎと魔法の戦車」の兎月竜之介先生の最新作!
百合から一転、王道のボーイミーツガール冒険譚!
流星生まれのスピカ」(兎月竜之介著/集英社スーパーダッシュ文庫
作品紹介

流星革命―流れ星の欠片から無限のエネルギー・流星粒子を生み出す「流星エンジン」の発明は、人間に貧富の差をもたらし、星を持つ者が持たざる者を支配する世界へと一変させた。文明都市セントラルに住む勤労少年・シンは、ある日流れ星から生まれた不思議な少女・スピカと出会う。子供のように純真無垢なスピカは、星のエネルギーを自在に操ることが出来た。惹かれあう少年と少女は、やがて幾星霜を越えて紡がれる運命の戦いに巻き込まれていく…。無力な少年と流星生まれの少女が織りなす、星屑と蒸気の冒険譚、開幕!!

☆ 新作王道“スターダスト”パンク冒険譚開幕!

私の大好きなシリーズであった「ニーナとうさぎと魔法の戦車」シリーズが終了して、ちょっと落ち着いたところに出た兎月先生の新作。 前作と違い、今回は王道まっしぐらのボーイミーツガール冒険譚。

「ニーナとうさぎの魔法の戦車」が素晴らしい戦車×百合作品、そして非常にストーリーとして巧みだったので、今回も非常に期待して読んだ…んですが、
うーん、困った(笑)。
ストーリーに関しては、はっきり言って「ラピュタ」の丸パクリ。 それでも何か魅力的なアイディアがあれば、ちゃんと見ることは出来るんですが、正直作中に出てくる“流星エンジン”自体もそんなに魅力的に見えないし、登場人物たちもメイファンちゃん以外はテンプレというか、これ鍋島テツヒロ氏の絵が見た目よりそんなに良くないのが影響しているのかもしれませんが、おじさん連中がちょっとキャラデザ的に普通すぎやしないかという気がします。
そもそもこの作品、わざわざ流星エンジンなる設定作ってやるような話だとはどうしても思えないんですが…。
せっかくその流星エンジンを作ったのがトーマス・エジソンだという設定があるんだから、普通にスチームパンク的設定で良かったんじゃ…。 しかもスチームパンクのアイドル的存在であるニコラ・テスラもちゃんと出てきますし。

☆ 期待していただけに…。

あと主人公のシンの性格設定が「プライドや野心はやたらあるけどバカ」っていう、まだこんなテンプレ主人公設定しちゃうんだって呆れるものになっていて、ここは本当にどうかしてほしかった。 後この手の主人公でホントによくある「自分には何も出来ない」ってウジウジ悩んじゃう展開もしっかり入っちゃってるし。
こういう主人公設定しちゃう作家さんに言いたいんだけど、いくらこういう主人公が若い人らに共感を得やすいからって、ちょっと芸がなさ過ぎるんじゃないか。 バカでも「ワンピース」のルフィみたいな「突き抜けてバカなおかげで、逆に頼もしい」という感じじゃなくて、単に後先考えないだけっていうか、見ていてイライラする類のバカなんですよね。
ヒロインであるスピカも設定上、不思議ちゃん設定になってしまうのはしょうがないのかもしれませんが、正直あんまり…。
これはもう私がこういう不思議系のキャラに飽きているせいでもありますが、もっと自身の運命とかそういう重いものを背負っているという感じを出してほしかった。

全体的に「ニーナ~」と比べても、展開が急すぎて、駆け足になっちゃってる印象が強いです。
あとあのガントレット。なんかあれが出てきた時点で、作品の世界観からすごく浮いている気がします。
最近スチームパンク作品をよく読んでいる所為か、「テスラコイル!!」って叫びにどうしても笑ってしまう。 ネーミングがスチームパンクって感じなのに、出てくるのは中二病バトル作品に出てきそうな浮いたデザインだからな~。

総評

前のシリーズが非常にお気に入りだっただけに、ハードルが上がっていたのもありますが、それにしたってもうちょっとなんとかならなかったのか。 というわけで、正直そんなにおススメじゃない作品です。
兎月先生って、こんなに雑な作風だったかな…。

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