セカイ系とは何か(星海社文庫)

2014年10月13日 01:09


セカイ系とは何か (星海社文庫)セカイ系とは何か (星海社文庫)
(2014/04/11)
前島 賢

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主に「エヴァ」以降から、2000年代のオタクカルチャーを語る上で重要な「セカイ系」なるジャンル。
その本質に迫る評論集が、星海社文庫にて登場!
セカイ系とは何か」(前島賢著/星海社文庫
作品紹介

多様な作品群、激しい毀誉褒貶、あまりにも曖昧なその定義―。混乱の中で実作者たちをも巻き込み、ゼロ年代最大の文芸運動となっていった「セカイ系」とは何だったのか?「セカイ系」が生んだ言説空間を辿る事で、“エヴァ以降”のオタク文化史を読み解き、論壇に鮮烈な印象を残した著者の処女作が、西島大介のイラストで装いも新たに文庫化。全編に改稿を施し、補論を含む「文庫版あとがき」を収めた決定版。

☆ 「セカイ系」なる、この不可解なジャンルについての論考。

というわけでこのブログではお久しぶりの“評論”の本。
「セカイ系」という今考えるときわめてニッチなジャンルについて、かなり突っ込んだ評論が展開されているんですが、なにせ以前新書で出た物の復刊なので、ところところ時代遅れになっちゃってる感は否めないです。
しかし「ほしのこえ」「最終兵器彼女」「イリヤの空、UFOの夏」などの作品を引き合いに、これらの作品の共通点、「エヴァ」からの影響と相違などを論じた箇所はなかなか興味深かった。
他にもKey作品や西尾維新先生の戯言シリーズにも触れ、「セカイ系」とくくりで一まとめにされてはいるけど、それぞれの作品を比較すると実は結構共通点が少ない点は、言われてなるほどと思うことが多かったです。

☆ 今回復刊されたことで、追加された部分にも注目!

復刊に際し、今回新たに書き下ろされた部分があるのですが、当然のように「まどマギ」に触れています(笑)。
そりゃそうですよねー。 この本のタイトルからして、無視できない作品でしょう。
いっそのこと、この評論の2014年Verも見てみたい気がします。

しかし「セカイ系」ってジャンルも一時期に比べるとかなり数が減った感じがありますが、残滓やエッセンスは今でも数多くの作品に受け継がれていることを実感するいい評論です。
気になった人はぜひ読んでみてください!

総評

この手の評論集は最近ピンからキリまであることがわかってきました。
ひどいのになると、ほとんど言いがかりみたいなものから、逆に詳細にやりすぎてとっつきにくくなってしまっているものも。
しかし今回のコレは評論として非常に素晴らしい出来だと思います。 オススメです!

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