ミス・ファーブルの蟲ノ荒園(アルマス・ギヴル)(電撃文庫)

2014年09月15日 01:03


ミス・ファーブルの蟲ノ荒園(アルマス・ギヴル) (電撃文庫)ミス・ファーブルの蟲ノ荒園(アルマス・ギヴル) (電撃文庫)
(2013/06/07)
物草 純平

商品詳細を見る

なんだか久しぶりのラノベ感想。
最近イベント続きだったのと、体調が悪かったのとで更新する気が起きなかった…。
ミス・ファーブルの蟲ノ荒園(アルマス・ギヴル)」(物草純平著/電撃文庫
作品紹介

18世紀に発生し、瞬く間に世界中へと広がった謎の巨大生物“蟲”。巨大な怪生物たちによる甚大な被害と、それと引き替えにもたらされた化石燃料とによって、世界は大きく変貌した―。時は「明治」と呼ばれるはずだった時代の少し前。異国への航路上で蟲を操る男たちに襲われた少年・秋津慧太郎は、ある海岸に流れ着く。その左目に奇妙な力を得て―そして辿りついた荒地で慧太郎は、蟲たちを愛し、その研究と対処とを生業とする美少女アンリ・ファーブルと出会った。もうひとつの近代で花開く、蒸気と蟲と恋が彩るファンタジー、ここに開幕!

☆ 謎の巨大生物“蟲”がはびこる、スチームパンク冒険譚!

実を言うとアニメ化されていない電撃文庫作品のレビューは、ものすごく久しぶりなのです…。
自分でもびっくりなんですが、最近ホント「SAO」しか読んでなかったんだな、と思いました。

さてさて、この「ミス・ファーブル~」ですが、ジャンル的にはスチーム・パンクに分類されるのでしょうか。
ここ最近、ハヤカワSF・S・ウェスタ―フェルドの「リヴァイアサン」「ベヒモス」「ゴリアテ」3部作、竹書房文庫のケイディ・クロス『スチームパンク・クロニクル』、そしてちょっと前に話題になった円城塔×伊藤計劃共著の『屍者の帝国』など、私の中でちょっとしたスチームパンクブーム。
余談ですが『屍者の帝国』で、J・ヴェルヌ『海底2万里』のノーチラス号がガッツリ出てきたときは、思わず笑ってしまいました。
スチームパンクという言葉の定義を軽く説明すると、基本的にはイギリスの産業革命期を元に、「もし実際と異なる歴史を歩んだら…」という歴史改変世界を描いた一連の作品群のこと。 今イギリスの産業革命と書きましたが、ここは別にどこの国でもかまわないようです。
このジャンルの魅力はもちろん『天空の城ラピュタ』的なガジェットの楽しさやストレートな冒険譚の楽しさもあるんですが、この時期に活躍した偉人(エジソンやニコラ・テスラなど)やフィクションの人物が事実と異なる立場になって登場するという楽しみもあります。

で、この「ミス・ファーブル~」ですが、タイトルからわかる通り、ヒロインのアンリ・ファーブルちゃんは「ファーブル昆虫記」で有名な昆虫学者のファーブルがモチーフ。 そんな子に、この作品の大きな魅力である蟲(どう見ても王蟲だぞってツッコミはひとまず置いといて)に対してナウシカ的役割をやらせるところにベタさを感じますが、それはご愛嬌。

☆ 慧太郎の力の正体は!?

他にも“ヴィドック”(「レ・ミゼラブル」でジャン・バルジャンのモデルになった人物)やら気になる人物が出てきたりするんですが、主人公の慧太郎にもモデルがいるのでしょうか?
船上での事件のせいで、身分を隠して生活する羽目になった慧太郎ですが、まさかの男の娘として女学校に入学。
慧太郎に隠された謎の力の秘密、謎の組織の暗躍、引きもなかなかよろしい。
ライトノベル的なお約束と、スチームパンクの楽しさが上手い具合にマッチした快作。
正直スチームパンク的な設定だけで結構おなかいっぱいなんですが、もうちょっと偉人たちが絡んできても面白いのではないかと。

総評

しかしなんでこんなにスチームパンクというジャンルに惹かれているのか、自分でもよくわからない。
多分なんだかんだいっても『ラピュタ』的な世界観が好きなんですな。 あとガジェットのレトロな感じとか。

にほんブログ村 小説ブログ ライトノベルへ
にほんブログ村
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://matrixblog.blog65.fc2.com/tb.php/1220-bf4a185d
    この記事へのトラックバック