--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『アリス・ミラー城』殺人事件(講談社文庫)

2014年06月18日 22:45


『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)
(2008/10/15)
北山 猛邦

商品詳細を見る

北山猛邦氏の城シリーズ第3弾!
奇想天外な物理トリックは相変わらずですが、今回はそれだけじゃないぞ!!
『アリス・ミラー城』殺人事件」(北山猛邦著/講談社文庫
作品紹介

鏡の向こうに足を踏み入れた途端、チェス盤のような空間に入り込む―『鏡の国のアリス』の世界を思わせる「アリス・ミラー城」。ここに集まった探偵たちが、チェスの駒のように次々と殺されていく。誰が、なぜ、どうやって?全てが信じられなくなる恐怖を超えられるのは…。古典名作に挑むミステリ。

☆ 北山版『そして誰もいなくなった』! 城シリーズ第3弾!

あとがきにもあるように「北山猛邦が化けた」と言われた、城シリーズ第3弾。

“アリス・ミラー”なるものを求めて『アリス・ミラー城』に集められた探偵たち。
そして一人、また一人と殺されていく―――という、ものすごくベタベタな「クローズド・サークル」ものです。
今まで終末世界や転生などの、ファンタジー要素を前面に押し出した作風は、本作では鳴りを潜め、かなり真っ当な本格ミステリー小説になっています。
キャラクターとしては、无多と入瀬のコンビが感情移入しやすい(というかほとんどこの二人が主人公)かと思います。

そして北山ミステリーといえば物理トリック。
毎回トンデモすれすれの物理トリックで驚かせてくれる城シリーズですが、本作でも健在。
いつも思うことですが、今回も「そんなのありかよ!」ってトリックが炸裂です。

☆ 1回目で「???」。 2回目で「!!!」

しかし本作が今までの城シリーズと違うのは、この作品全体に壮大な仕掛けがあるから。
と、書いてしまうと察しのいい人は“例のアレ”だとわかるんですが、いや~この手の作品は結構読んでるはずなんですが、あまりにも巧妙すぎて…私も一読しただけだと『???』でした。 そして解説サイトを参考にもう一度読んで納得。
最後、犯人が唐突に出てきた感じがするんですが、実は最初からちゃんといるという手の込んだトリック。
ちょっとタイプは違いますが、詠坂雄二さんの『電気人間の虞』で使われたトリックに近いですね。
これ相当描写が上手くないと成功しないんですが、本作は『不思議の国のアリス』のモチーフを上手く料理してミスリードに使っています。 いや気づかなかった…。

総評

たぶん今までの城シリーズ中ではベストではないでしょうか。
シンプルであるがゆえに、衝撃度がすごい。

『瑠璃城』殺人事件 感想
『クロック城』殺人事件 感想

にほんブログ村 小説ブログ ライトノベルへ
にほんブログ村
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://matrixblog.blog65.fc2.com/tb.php/1200-db1aeb91
    この記事へのトラックバック



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。