箱庭図書館(集英社文庫)

2014年05月06日 21:19


箱庭図書館 (集英社文庫)箱庭図書館 (集英社文庫)
(2013/11/20)
乙一

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お久しぶりの乙一作品。アマチュアの方々の原稿を、乙一氏がリライトして完成させるという、ちょっと変わった経緯で生まれた短編5編を収録。
箱庭図書館」(乙一著/集英社文庫
作品紹介

僕が小説を書くようになったのには、心に秘めた理由があった(「小説家のつくり方」)。ふたりぼっちの文芸部で、先輩と過ごしたイタい毎日(「青春絶縁体」)。雪面の靴跡にみちびかれた、不思議なめぐり会い(「ホワイト・ステップ」)。“物語を紡ぐ町”で、ときに切なく、ときに温かく、奇跡のように重なり合う6つのストーリー。ミステリ、ホラー、恋愛、青春…乙一の魅力すべてが詰まった傑作短編集!

☆ 様々な魅力の詰まった、最新短編集!

このブログでは「GOTH」以来の乙一作品。 やはり乙一さんは短編でこそ真価を発揮しますね。
この調子で他の短編集にも手を出していきたいな。

小説家のつくり方
とある小説家が自分が小説家になった経緯を振り返る話。
読んでいるとどこら辺がアマチュアの方が書いたところで、どこら辺が先生が書いたところなのか何となくわかるのが面白いですが、全体としては普通小説といった印象。

コンビニ日和!
とあるコンビニで働く若者。 もうすぐ閉店という深夜に、強盗が現れ…。
店員二人と強盗の珍妙なやり取り。 実際の話を元にしているとのことですが、確かにどこかで聞いたことのある話ではあります。

青春絶縁体
基本的にあらすじどおりの話なんですが、主人公の人見知りエピソードに思い当たる節がありまくる(笑)。
ここまでファンタジー要素0ですね、そういえば(笑)。

ワンダーランド
偏頭痛に悩まされる殺人鬼は、鍵に合う鍵穴を探していた…。
ようやく私の求めている乙一作品らしさが見えてきましたね。 他のが悪いわけではないですが、個人的にはこういうのがいいんですよ。

王国の旗
学校をサボって車のトランクで寝ていたら、いつのまにか見知らぬ場所に来てしまった小野早苗。
そして彼女は謎の少年と出会い、彼に連れられて子供だけの王国に迷い込む…。
やっぱり乙一氏はこういう子供メインに据えた話を書くと活き活きしますね。 これも好きな話。

ホワイト・ステップ
雪が積もった日に出会った透明人間、というのが面白いですね。 雪文字でのコミュニケーションが素晴らしく絵になります。 何気に量子論的な平行世界といった話も出てきて、収録作の中では最も力の入った短編。

☆ ホラー・ファンタジーばかりじゃない!

この作品集読んでいると、今までの乙一作品では見られなかった、純粋な青春小説的な側面がちょっと出てきてますね。
実際乙一氏は、中田永一という名義で青春小説発表したりしてますしね。 先生も変わってきているということか。
もうちょっと乙一作品手を出していきたいんですが、どうにかしていきたいですな。 「ZOO」とか。

総評

乙一作品、今のところ読みたいのは初期の作品&最新の「僕の作った怪物」辺りかな~。
さていつになるやら。

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