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とらわれびと ASYLUM(講談社NOVELS)

2014年04月28日 23:11


とらわれびと―ASYLUM (講談社ノベルス)とらわれびと―ASYLUM (講談社ノベルス)
(1999/10)
浦賀 和宏

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浦賀和宏氏の“安藤直樹”シリーズ第4弾。 つい最近第1作「記憶の果て」が新装版で復活。 そして第2作「時の鳥籠」が長い年月を経て初文庫化。 本当にここ最近の浦賀作品再評価の機運が高まってきてますね。
とらわれびと ASYLUM」(浦賀和宏著/講談社NOVELS
作品紹介

大学構内で発生した連続殺人。被害者はみな男性で、腹を切り裂かれて殺されていた。犯人を捜していた被害者の姉は、「妊娠」した男が次々と失踪するという奇妙な事件に出くわす。非日常の犯罪は「笑わない男」の指摘で予想もせぬ真相を明らかにする。圧倒的眩暈感!鬼才、浦賀がついに恐るべき真の姿を現した。

☆ 謎の連続殺人と、打ちひしがれる探偵・金田の過去との繋がりは?

幻冬舎文庫の方でも、コンスタントに新作が刊行され、一体全体この注目ぶりは何なのでしょう。 でも、これはうれしいですな。 それにしても講談社、いくらなんでも「時の鳥籠」文庫化遅すぎだろう…。

今回は、というか今回も猟奇連続殺人を軸に、ダークで歪みまくった人間模様がミステリ&SF仕立てで描かれます。
連続殺人の被害者の姉・亜紀子の視点、
そしてシリーズ第1作「記憶の果て」で、主人公・安藤直樹に無神経に推理を披露した末、安藤に殴られ退場した金田が再登場。 ここに出版社の記者の視点が複雑に絡み合い、驚愕の結末へと一直線。
まさかあのいけ好かない性格の金田がまた出てくるとは思っていませんでしたよ。 別に出てきたからといってうれしくもなんともないんですが、今回の話でも散々(というか悲惨)な目に遭います。 ほんと安藤に殴られてからというもの、碌なことがないですね…。
浦賀ミステリということで、当然驚愕のオチが待っているわけですが、今回は二段オチ。 衝撃の真相が訪れた後でほっとしていると真の衝撃が…。 この手のオチを決めるにはそうとう描写や伏線に気を使わなければいけないはずなんですが、その辺の難点をうまいことクリア。(もっともアンフェアだ!と怒る人の気持ちもわからなくはないですが)

☆ 時系列には気をつけて…。

この作品、3つの視点が一体どういうつながりなのかが徐々にわかっていくスタイルなのですが、シーンの移り変わりが本当に上手くて、ストレス無くほかの視点に移行できます。 というか読んでて佐藤友哉氏の「水没ピアノ」の源流か?と思ったり。

それにしても安藤直樹シリーズの文庫化、一体どこまでやるんでしょうね。
当の浦賀氏は、こんな年月が経った後での文庫化に関してどう思っているのだろう…。 今のところ講談社での新作はまったく出ていないし…。

総評

一応安藤直樹シリーズ第1シーズンは次の「記憶を喰う魔女」までは読んでみるつもりです。
それ以降は書店で見つからないんです…。 ああ、早く「萩原重化学工業殺人事件」を読みたい。

頭蓋骨の中の楽園 感想

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