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セーラー服と黙示録(角川単行本)

2014年02月23日 10:55


セーラー服と黙示録セーラー服と黙示録
(2012/12/15)
古野 まほろ

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お久しぶりの古野まほろ作品。 相変わらず独特の世界観はそのままですが、今回は今までに比べればかなり読みやすくなっている!?
セーラー服と黙示録」(古野まほろ著/角川単行本
作品紹介

孤島に建設されたミッション・スクール聖アリスガワ女学校。そこは日本随一にして、ヴァチカン直轄の探偵養成学校であった。探偵になるために日々勉強に励む生徒たち。そんな中、超難関と噂される、卒業のための最終特別試験が始まる。その問題は、校内にふたつある鐘楼に設置された密室において、二十四時間で主に最も近づくこと―つまりは奇蹟を起こすこと。苛烈な競争を勝ち抜いたふたりの生徒が幽閉され、特別試験がスタートするが…果たしてふたりの少女は、鐘楼尖端のおそろしい高さのラテン十字架に磔となって殺害されていた―!?前代未聞、究極の殺人事件の真相を暴くべく、ここに、“美しき神父”と“可憐な薔薇たち”の探偵合戦が幕を開ける。

☆ 探偵を目指す少女たちの学園で起きる、密室殺人の謎を解け!

デビュー作の『天帝のはしたなき果実』から一貫して、異なる歴史を歩んだ“もうひとつの日本”を舞台にしたガチガチの本格ミステリ+SFファンタジーの世界を描き続けてきた古野まほろ氏。
上記の要素に加え、独特のルビ、唐突なガンダムネタ、難読漢字の多さから、同じメフィスト賞作家である西尾維新作品よりも人を選ぶ作風でした。
しかし今回は今までの作品に比べると明らかに文章が平易になっており、文章面でのリーダビリティは向上しております。
世界観は今までの作品と地続きなので、古野まほろ入門編としてはかなりお薦めの作品になっています。

それにしても『マリア様がみてる』のキャラが探偵をやったら、こういう感じになるんだろうな。 今ではあまり新鮮味が無い百合設定かもしれませんが、この作品の場合バックボーンの書き込みによる雰囲気の醸成が非常に素晴らしいです。
本書の半分ぐらいまでは世界観の描写に費やされ、実際事件がおきるのは半分ぐらいからなんですか、この推理パートが濃いこと。 ハウ、ホワイ、フーのそれぞれの担当に分かれて、論理的に真実に近づいていくプロセスはなかなか読み応えがあります。 北山猛邦氏もそうですが、叙述トリックに頼らない流派の作品は、また違った迫力があってイイですな。

☆ ライトノベルなキャラクターの描き方もGOOD!

この人の作品はライトノベル的なキャラクター描写もスバラしいのですが、そのせいでミステリー的な部分が全くおろそかになってないのが凄いな~(メフィスト賞作家なので当然ですが)。 作中で一番マヌケそうな島津ちゃんが実は一番有能だったり、それが判明して先輩が焦るところなど、本当に良質の漫画を読んでいるような気にさせられます。みづきも茉莉衣もほとんど特殊能力といっていい推理力で、それぞれ得意な分野で捜査をしていくのが警察小説っぽくていいですな。(探偵小説シリーズでもこんな感じでしたね)

さて、そんなこんなでこのシリーズ続編の「背徳のぐるりよざ」。そして短編集の「セーラー服とシャーロキエンヌ」が刊行中。 そして「天帝」シリーズの文庫も続々刊行中。 最近古野作品はラッシュが続いてますね。

総評

古野作品はもうちょっと手を出していきたいところ。 というか映像化とかそっち方面の話無いのかな。 あっても全く不思議ではないと思うのだけど…。

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