ギャルゲー探偵と事件ちゃん(講談社BOX)

2013年12月31日 01:48


ギャルゲー探偵と事件ちゃん (講談社BOX)ギャルゲー探偵と事件ちゃん (講談社BOX)
(2013/11/15)
とよたかゆき

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なんだかものすご~くお久しぶりなBOX-AIR作品。 前読んでいた作品がことごとく残念な出来だったので、しばらく敬遠していたのですが、タイトルが気になって購入。 事件を擬人化(美少女化)ってそんなバカな!?
ギャルゲー探偵と事件ちゃん」(とよたかゆき著/講談社BOX
作品紹介

日本のある地方都市・宵山町に住む高校生の谷口弥人は、恋愛シミュレーションゲーム、いわゆるギャルゲーが大好き。『ラブコーラス』というゲームに登場する美少女「まりしぃ」を慕うあまり、ところかまわずゲーム機の画面にキスをしてしまうという、少々残念な少年だった。だが、そんな弥人には、ある不思議な能力があったのだ。事件現場で「事件の象徴」となる女の子(通称・事件ちゃん)を呼び出し、話をすることができるという、いわば「事件の擬人化能力」を持っていたのである―。第14回BOX‐AiR新人賞受賞!

☆ ギャルゲー好き探偵の特殊能力は、事件の美少女化!?

「擬人化」…人でないものを人のかたちにして表現すること。
このフィクションの世界では当たり前の手法で、今まで様々なものが擬人化されてきたわけですが、そもそも形すらない“事件”というものを擬人化(美少女化)して、ヒントやら何やらいろいろ聞いてしまおう、というのが本作の見所。
こんな探偵が、かつていたでしょうか?
主人公である弥人の造形が「神のみ」の桂馬をちょっと軽くしたような奴なのはご愛嬌。 苦手な人もいるかもしれませんが、これにはまれば肝心のミステリー部分は意外とちゃんとしているので、見た目より楽しめるかと。

ユイネラ消失事件ちゃん
高級ホテルで発生した、ジュエリーネックレス「ユイネラ」消失事件。 警察の捜索にも関わらず、保管していた部屋から発見することは出来なかった…。 ベテラン刑事である梶森はしぶしぶとある人物を呼ぶことに。
その人物とは見た目はギャルゲー大好きのキモオタ、しかし“事件”を擬人化した美少女“事件ちゃん”を呼び出すことが出来る高校生・谷口弥人だった!
初回にして、主人公の能力披露回。 しかし改めて無茶苦茶な能力だ(笑)。 こういうのってどれだけ女の子が可愛く描けるかにかかってると思うんですが、イラストはともかく、文章だけ読むとそんなに悪くない…と思います。

声優脅迫事件ちゃん
人気声優・花町なくるに対して「今すぐ芸能界を引退しろ」という文面の脅迫状が届いた。
人気声優に会える!と喜び勇んで出動した弥人は、いつものように事件ちゃんを呼び出して捜査開始。
弥人は彼女の家に出入りしている電気店の男が怪しいと睨むが…。
今回の事件ちゃんは猫耳娘。それはともかく、本作の中では一番トリックが驚きでした。
こういう声優さんが絡むストーリーってなかなか出会わないんで、新鮮でした。

星夜フォノン事件ちゃん
バーチャルアイドル「星夜フォノン」のライブの最中に発生したフォノンの“自殺”事件。
会場に来ていた弥人は、さっそく事件ちゃんを呼び出したが、出てきた事件ちゃんはなんと星夜フォノンそっくり!?
はたして自殺の真相とは…。
犯人の言い分もわかるんですけど、やっぱり自分の都合でこういう行為に走ってしまうのは身勝手だな~と感じる話でした。 実際「初音ミク」とかでこんなこと起こったら…と考えると、ちょっと恐ろしい。

などほか3篇収録。

☆ しかしBOX-AIRはもうちょっと頑張れ。

全体的には、冒頭でも書いたけど、ミステリー部分は手堅くまとめてきていて、個人的には面白かったです。
ただ前半3話がオタクらしいネタであるのに対し、後半3話が将棋&怪しげなスピリチュアルテーマパークネタと、急にちょっとピントが外れたみたいになるのは残念だった(将棋回の脱衣将棋は良かったけど…)。
でも今まで読んできたBOX-AIR作品の中では、絶対良作。 逆に言っちゃうと、それだけBOX-AIRのレベルが低いってことなんですが…。ニコ生で選考会の生中継したりしているのに、なんだかな。

総評

おおむね満足なんですが、主人公が熱烈に愛しているまりしぃのビジュアルが、一番可愛くない気がするんですが、どうなんでしょう?

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