しずるさんと偏屈な死者たち(星海社文庫)

2013年12月03日 23:08


しずるさんと偏屈な死者たち (星海社文庫)しずるさんと偏屈な死者たち (星海社文庫)
(2013/07/11)
上遠野 浩平

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上遠野作品が最近増えてきて、自分の知らなかった上遠野先生の魅力に触れる機会が増えてきております。
だから先生が「百合」というジャンルの作品を書いていたことに、ちょっと驚いてます。
しずるさんと偏屈な死者たち」(上遠野浩平著/星海社文庫
作品紹介

とってもミステリーで、ちょっぴり百合。これぞ上遠野ミステリー!
原因不明の難病で病室にこもりきりの“深窓の美少女”しずるさんは、好奇心旺盛な“わけありお嬢様”よーちゃんが持ち込む難事件を病床にいながらにして次々と解明していく。唐傘小僧(からかさこぞう)に宇宙人、幽霊犬に吊られた男……これは奇怪で不気味な、最初の事件簿。新装版にして完全版、星海社文庫しずるさんシリーズ第1弾!

☆ 美少女ふたりの何気ない会話が、怪奇な事件の真相を見抜く!

2003年に富士見ミステリー文庫から刊行された「しずるさん」シリーズが、星海社文庫から復刊。
今調べたら「マリア様がみてる」1巻発売の5年後くらいなんですね。 でもアニメがやったのが「しずるさん」が出てから1年後だというから、上遠野先生の先見の明は凄すぎる。
というわけで百合×ミステリーということですが、ミステリーの部分が思ったより怪奇でグロです。

山中で発見された奇怪な死体。 両腕が切断され、右足が腰から消失、そして切断された両腕が死体の頭部に食い込んでいた…。まるで唐傘小僧のように。
どう見ても猟奇殺人事件としか思えない状況であったが、よーちゃんから事件の詳細を聞いたしずるさんが披露した推理は、意外なものだった…。
しずるさん初登場。 なるほどこういう安楽椅子探偵モノなんですな。 ただしずるさんが何の病気なのかとか、そういうことが描かれていないので、これから明らかに…なっていくのかな~とも思ったんですが、案外このまま行ってしまいそうな気がする。 それにしても事件の真相を聞いても、まだ嘘だ~って思ってしまいます(笑)。

こんな感じの事件が他に3篇収録されております。
宇宙怪物、幽霊犬、そして吊るされた男。ちょっと見方を変えるだけで、別の側面が見えてくる事件ばかりで、予想してたよりもミステリーとしてしっかりしてました。 結構好きです、こういうの。

☆ 百合っぽさはともかく、ミステリーとしては満足。

でもこれ読んでみて思ったけど、『百合』の宣伝文句って完全に後付けですよね(笑)。
アマゾンで富士見ミステリー文庫版のあらすじを見ましたが、『百合』の文字全然ないです。
まあこの作品の場合、別に無くてもミステリーの部分がしっかりしているので、何も問題ないでしょう。

それにしても2003年の時点でこんな美少女二人の百合ミステリーが書かれているのに、ライトノベル全般でそんなに流行ってないのはちょっと解せん!

総評

とりあえず3巻分が復刊して、来年に新作が出るみたいですね。
次巻ではどんな怪奇な事件が待っているのか…。

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