薄妃の恋 僕僕先生(新潮文庫)

2013年09月21日 23:28


薄妃の恋―僕僕先生 (新潮文庫)薄妃の恋―僕僕先生 (新潮文庫)
(2010/08/28)
仁木 英之

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日本ファンタジーノベル大賞受賞の傑作中華ファンタジー第2弾!
今回も美少女仙人・僕僕先生と王弁君のやりとりに、ほのぼのすること間違いなし!
薄妃の恋 僕僕先生」(仁木英之著/新潮文庫
作品紹介

あれから5年目の春、ついに先生が帰ってきた!生意気に可愛く達観しちゃった僕僕と、若気の至りを絶賛続行中の王弁くんが、波乱万丈な二人旅へ再出発。さっそく道中の漉水のほとりで、男女の熱愛現場に遭遇した一行。しかしそれは、人間の男と、すでにこの世のものでなくなった女との、悲しい恋の目撃だった―新しい旅の仲間も増えて、ますます絶好調の僕僕シリーズ第二弾。

☆ 新キャラはペラペラの美女!? 僕僕先生と王弁の旅再び!

というわけで僕僕先生シリーズ第2弾です。 前回のレビューが4月なんで、5ヶ月ぶりの僕僕先生との再開。
久しぶりに読んで改めて思ったけど、このシリーズ誰か絵師さんがイラストをつけて、ライトノベルレーベルで売り出したら、多分今より確実に売れるだろうな~。 と、そんな商売っ気たっぷりな考えを本気で考えてしまうぐらいキャラクターの造形がライトノベルしています。
何より僕僕先生のキャラがいいもんな。 黒髪美少女で、ちょっと『いぬぼく』の凛々蝶様っぽい喋りがたまらんです。
そして見た目的には確実に年上である王弁君を、手のひらの上でからかってるのがまた…。 その合間合間にちゃんと優しい所も見せる事も忘れない。う~む、あざとい、なんてあざといんや(笑)。
王弁君も僕僕先生の役に立とうと奮闘するわけですが、役に立ったり立たなかったり。 でも変な自意識とかプライドとかを前面に出さずに、健気に先生の役に立ちたいと思う気持ちは最近のラノベにはないキャラ造形で、その辺は嫌いじゃないよ。

さて今回は5年ぶりに戻ってきた僕僕先生と王弁君の旅が再始動。
旅が始まって早々、いきなり料理勝負することになったり、雷様の子供を説得したりと、さっそく王弁君がいいように使われてます(笑)。 ライトノベルしつつも、ちゃんと中華ファンタジーとしての要素も忘れていなくて、たとえば今回出てくる新キャラ・薄妃は通常時は布みたいにペラペラの美女で、僕僕先生が気を送り込むことで人の形に膨らむというとんでもなく異色の存在(笑)。 しかもそこに甘んじることなく、人間?としての魅力にもちゃんと膨らみを持たせていて、ホントに飽きないです。 つくづくキャラ作りが上手くて、道理で田中ロミオ先生が推薦しているわけだよ(笑)。

☆ 僕僕先生の意外な側面も?

何かと万能な僕僕先生ですが、今回は恋人同士がイチャイチャしているところを、飯そっちのけで食い入るように見ちゃったり、歌姫の声が聞けなくて珍しくイライラしたりと、意外な一面も。
そんな彼女が薄妃の話のラストで王弁君に語った、
ボクはね、もしボクに正体というものがあって、それがキミに吐き気を催させるようなものであったとしても、キミにはありのままのボクを見てもらいたいと思っているよ」というセリフが深いです。 本当の姿がどれだか分からない僕僕先生の本心が垣間見えて素晴らしい。 やっぱり先生最高です!!

総評

コレ読んでると、なぜ新潮社にはライトノベルレーベルが無いのかといつも思う(笑)。
何とか考えてくれないですかね、新潮社さん?

僕僕先生 感想

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