果てなき天のファタルシス(星海社FICTIONS)

2013年09月18日 22:55


果てなき天のファタルシス (星海社FICTIONS)果てなき天のファタルシス (星海社FICTIONS)
(2013/03/15)
十文字 青

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同人誌「BLACKPAST」に発表し、話題をさらった十文字青氏の長編が、加筆訂正を加えて星海社FICTIONSに登場。
異色の戦争アクションです。
果てなき天のファタルシス」(十文字青著/星海社FICTIONS
作品紹介

空が青い。なんて青いんだろう──。
正体不明の敵・ファタルに蹂躙され、滅びに向かう黄昏の世界。人類に残された僅かな街の一つ、朧市では、少年少女までもが前線で命をかけて戦う。
記憶を失った主人公・大海八尋もまた、刀を手に、絶望的な戦いに身を投じてゆく。全てが不確かであやふやで、失われてしまうものであるとしても──それでも、世界は美しい。
異才・十文字青が同人誌『BLACK PAST』に発表し、話題をさらった長編を加筆訂正し、解説を加えて星海社FICTIONS化。解説・坂上秋成

☆ 記憶の無い主人公が、果て無き戦争の中で見たものは。

というわけで、初の十文字青作品です。 前々から名前だけは目にしていたので、気になってたんですよ。
本作は同人誌に発表されたものを加筆したものなのですが、この長さを同人誌ですか…。 「BLACKPAST」がどんな厚さになったのか容易に想像できます。

内容としてはSF戦争アクションもの、ということになりますか。 アクションものと書きましたけど、主人公のナイーヴさを強調しているところは伊藤計劃氏の「虐殺器官」みたいだな、と思いました。
正直な話、主人公の造形、学園内の生活、敵のファタル、その全てにおいて既視感が漂う設定ばかりで、裏の「空が青い。なんて青いんだろう。」というまさしく中学生が書いたポエムみたいな文章に、最初どうしようかなと思いましたけど…。
クラスメイト達が話す、自分を「おれ」と呼んでいた大海。 自分の知らない自分に、だんだんと今とのギャップを感じ始める彼。 いつ終わるのかも分からない戦闘、その中のかけがえの無い日常、そしてその先に待っている衝撃の事実。
それにしてもまさか野々川さんと○○に及んでしまうとは思わなかった…。 いや、別にこういうのあってもいいですけどね。 ただなんというか、そこに至るまで散々ライトノベルしてきたので、急にこういう展開になるとどうも違和感が…。
そして終盤の野々川のシーンを見て、どうしても某青髪のプラグスーツの人だったり、某妹達を想像しちゃうんですよね。 その扱い方ももうなんというか、べっタベタのヒネリなし予想通りで、読みながらもうちょっと工夫しろよって突っ込んでしまった。 まあ元が同人誌なんで、こういうのを自由にやるのが強みなんでしょうが、なんだろうな、結論として不満だった。

☆ あのラストの意味は…。

結局ものすごくエヴァっぽい、というかエヴァの雰囲気丸パクリな本作。
別にそれ自体は悪くないですが、そもそも物語としてあんまり入っていけなかったな…。 ホント自分はこういうポエムっぽいナルシスな世界観苦手なんだな~と再確認。
ただ、好きな人にはピッタリ来る話なのは間違いないでしょう。

総評

最近ちょっと星海社FICTIONSが増えてきたので、しばらくレビューが連続するかも。
なにせ気になるのが連続して出ちゃってるので…。

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