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全滅脳フューチャー!!!(幻冬舎文庫)

2013年09月08日 23:29


全滅脳フューチャー! ! !  (幻冬舎文庫)全滅脳フューチャー! ! ! (幻冬舎文庫)
(2013/04/10)
海猫沢 めろん

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なんかちょっとタイトルがイッチャッテル感満載ですが、著者の海猫沢氏の自伝的小説です。
コミュニケーション能力に難ありのオタク青年が、なぜかホストに!?
底辺の底辺に住む人間たちが集まる世界で、彼はどうする!?
全滅脳フューチャー!!!」(海猫沢めろん著/幻冬舎文庫
作品紹介

九十年代、地方都市「H市」。美少女アニメとゲームとマンガがちょっと好きな十八歳の「ぼく」は、トラックで職人を轢き殺そうとして工場をクビになり、はずみで新しくオープンするホストクラブで働くことになる。そこにいたのはホストとはかけ離れたシャブ中のチンピラ「シンさん」だった…。自身の経験を赤裸に描いた、自伝的青春小説

☆ オタク青年が垣間見る、人間のはきだめの世界。

ハヤカワ文庫『零式』などの作品で知られる海猫沢氏の作品。
野間文芸新人賞候補になったり、確かな実力を持つ作家さんですが、いろいろなアルバイトを経験する中でホストも経験しているという異色の経歴を持つ人。
本作はそんな海猫沢氏の異色の経歴を自伝的に描いた青春小説
西島大介氏のイラストに惹かれて購入して、さっそく読了しました。
・・・・・・・・・・・・・・・・うわ~。なんというか、久しぶりに人生のシビアさを痛烈に感じさせる小説です。
なにせ主人公がコミュニケーションに難ありのオタク青年。 トラックで職人を轢き殺そうとして仕事クビとか、最初から人生が終わってやがる。 しかしこの小説の凄い所は、ここからさらに主人公が転落していく所(笑)。 この転落を見ていると、今時のニートなんてまだ希望があると思ってしまう。
それにしてもホストとして働き始めた主人公の前に現れる人たちが、主人公以上に終わってる人たちばっかし(笑)。
シャブ中(要するにヤク中の)シンさんをはじめとして、出てくる人出てくる人ほとんど暴力団関係とか、もうなんだろう、救いがなさすぎる。 見た目怖そうだけど実は…とかそんなことは一切なく、見た目どおり怖い人たちのオンパレードなので、ハートが弱い人には絶対おススメしないです、マジで。
しかしホントにこの主人公の、人をキレさせる才能は天才的ですね。 相手しているのがヤーさんっぽい人たちばっかしなんだから、ちょっとは気を使ったらいいんじゃないかと思うのですが、相手かまわずオタクの話に持っていこうとしたり、本音をズバッと言う、全く発言に気を使わなかったりと、典型的なコミュ障の症状ですね(笑)。しかも何度怒鳴られて殴られても“自分は悪くない”とケロリとしているのが悪質。
こうやって書くと、本音ズバッと言えてカッコいいなんていう人がいるかもしれませんが、文章を読んでいるとただKYなやつだということを感じさせられます。 ここに書いてあることがどこまでノンフィクションなのかわかりませんが、ハードモードな人生ですな。

☆ 実際の田舎も…。

しかし、この人生の掃き溜めの感じは、自分もちょっとだけ足を踏み入れたことがあるんで、なんとなくわかりますね(いや、勘違いしないでね)。 こういう底辺の所にいる人たちって、本当に目が死んでる人たちばっかしいるんですよ。なにかいろいろなことを“諦めてる”というか…。 なんか話してるとこっちまで暗くなりそうなんで、この辺でやめておきましょう。
結局最後まで主人公は、何も意識に変化が起こらないまま、阪神大震災の瓦礫を前にしてもクズ発言連発。
清々しいほどに青くて幼稚で屁理屈ばかりで甘っちょろい主人公ですが、この読み終わった後の空虚な感じはなかなか得られないものだと思います。
ただやっぱり人に勧めるには、読む人を選ぶ内容だよな~(笑)。

総評

好きな人は好きなんだろうな~と感じさせる、エッジの効いた内容。
後ろ向き万歳な人には、おススメしてもいいでしょう。

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