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GOTH 僕の章(角川文庫)

2013年08月17日 21:57


GOTH 僕の章 (角川文庫)GOTH 僕の章 (角川文庫)
(2005/06/25)
乙一

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前回に引き続いて「GOTH」後半のレビューです。 「僕の章」も前回に負けない出来で、大変良ろしい。
GOTH 僕の章」(乙一著/角川文庫
作品紹介

この世には殺す人間と殺される人間がいる。自分は前者だ―そう自覚する少年、「僕」。殺人鬼の足跡を辿り、その心に想像を巡らせる「GOTH」の本性を隠し、教室に潜んでいた「僕」だったが、あるとき級友の森野夜に見抜かれる。「その笑顔の作り方を私にも教えてくれない?」という言葉で。人形のような夜の貌と傷跡の刻まれた手首が「僕」の中の何かを呼び覚ます。彼女の秘密に忍び寄った彼が目撃するのは…。圧倒的存在感を放ちつつ如何なるジャンルにも着地しない乙一の、跳躍点というべき一作。「僕」に焦点した三篇を収録。

☆ 僕と森野が出会う事件の他、乙一氏の真髄を見る2編を収録!

前回の「夜の章」が大変に素晴らしかったので、続けて読了。 今回は真ん中の「土」を覗くと、あまりミステリを意識しないで書いたと思しき作品が。 しかし最後の「声」ではまたしてもやってくれました。

リストカット事件
手首を切り落とされる「リストカット事件」が発生する中、僕は化学教師の手伝いでやってきた化学講義室で、森野夜に出会う。 僕と森野、二人のダークで衝撃的な出会い。
いわゆるボーイ・ミーツ・ガールですが、「GOTH」ではとにかくダーク。 事件のオチを最初に語ってそこに至る経緯を描くのはなかなかに難しいんですが、上手く処理してますね。 とにかく僕の森野に接近する理由が気持ち悪すぎる。


佐伯は理由なき衝動から、コウスケという名の少年を、生きたまま庭の花壇に棺桶ごと埋めてしまう。
3年後、自分の衝動に苦しみながら生活してきた彼は、ついに第2の犯行に及ぶ。そしてターゲットとして選ばれたのはとある少女。 生徒手帖には「森野夜」の名前が――。
いわゆる“倒叙ミステリ”という、犯人の側から描く本格ミステリの1形態の話。犯人の正体が明らかになる所で、ちゃんとサプライズが用意されているのがニクい。
読んでいるうちに、自分の感覚が狂っていくような、そんな気分にさせられる一編。
とにかく犯人、僕、森野を含め、まともな人間が一人も出てきません(笑)。 前巻と合わせても、気持ち悪さではダントツです。


廃墟でバラバラになった女性の遺体が発見される。 遺体の主・博子の妹である夏海は、ある日博子の音声が記録されたテープを持つ少年に出会う。 彼は「僕が殺しました」と――。
またしてもやってくれたよ、乙一先生(笑)。 注意して読んでたんですが…。
最後ちょっとだけ森野が人間らしい(人間ですけど…)感情を見せてくれたのがなんとも。

☆ 結局森野夜は、“デレ”たのか?

う~ん自分で書いといてアレですが、デレとかそういう問題なのか(笑)。
しかしだんだん森野が読み進めるごとに、女の子らしい感情を見せてくれるのにはキュンキュンしました。

そういえばこのシリーズの新作が出ましたね。
近いうちに買って読んでみたいと思いますが、相変わらず薄いですな、厚さが(笑)。
本作もそうですけど、分冊にするほどの分量じゃないだろうに…。

総評

当然ですが、今回ももちろん『S』ランク。
ライトノベルしつつ、本格的にミステリー。 超おススメです!!


GOTH 夜の章 感想



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