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GOTH 夜の章(角川文庫)

2013年08月17日 00:54


GOTH 夜の章 (角川文庫)GOTH 夜の章 (角川文庫)
(2005/06/25)
乙一

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前々から気になっていた乙一氏の本格ミステリ大賞受賞作
GOTH」を、盆休みの間に読むことが出来ました!

あとがきで「ライトノベルでミステリを書く」と書いてありましたけど、本作はその最良の形。
今回は分冊の「夜の章」。
GOTH 夜の章」(乙一著/角川文庫
作品紹介

森野夜が拾った一冊の手帳。そこには女性がさらわれ、山奥で切り刻まれていく過程が克明に記されていた。これは、最近騒がれている連続殺人犯の日記ではないのか。もしも本物だとすれば、最新の犠牲者はまだ警察に発見されぬまま、犯行現場に立ちすくんでいるはずだ。「彼女に会いにいかない?」と森野は「僕」を誘う…。人間の残酷な面を覗きたがる悪趣味な若者たち―“GOTH”を描き第三回本格ミステリ大賞に輝いた、乙一の跳躍点というべき作品。「夜」に焦点をあわせた短編三作を収録。

☆ 人間の残酷な面を覗く若者たち“GOTH”を描いた、本格ミステリ大賞受賞作!

前々から読もう読もうと思ってはいたんですが、なんだかんだで後回しにしてしまっていた乙一氏の「GOTH」。
今回の盆休みの間にようやく読むことが出来ました。 ホラーもミステリーもライトノベルも好きな自分にとっては、まさにドンピシャ。
で感想ですが、文句なしの『S』ランク! ライトノベル×ミステリを謳った作品は、これまでにも結構読んできましたけど、これほど完成度が高いのはちょっとお目にかかったことがないです。
この作品、連作短編集の形をとっているんですが、一話一話がサイコキラーもの、本格ミステリ、倒叙ミステリといったように違うジャンルになっているので、「夜の章」「僕の章」を全部読むと本格ミステリのジャンルを総ざらいできるという仕組み。 しかも主人公である“僕”とヒロインである森野夜が単なる探偵役ではないので、一筋縄ではいかない展開を見せます。 というのも二人の行動原理が“人間の残酷な部分を見たい”という異常なものだから。 だからわざわざ危険な事件に首を突っ込むし、場合によっては犯人の犯行を助けちゃったりもします。

暗黒系
あらすじは上記参照のこと。
いわゆる“サイコキラーもの”ですが、さすがホラーを得意とする作者だけあって、さらっとした筆致にすることで逆に異常性を際だたたせる手腕は見事。 さっきも書きましたが探偵役である“僕”の目的が犯人逮捕ではない、というところも新鮮。終盤の推理披露が意外とちゃんとしていて驚きでした(ってそれは失礼か)。
今回の話を含め、この後もそうなんですが、森野さん、結構酷い目に会いますね。 ヒロインなのに(笑)。


森野たちの近辺で頻発するペット誘拐事件。 暗黒の匂いを嗅ぎ取った森野たちは、犯人に近付くべくさっそく聞き込みを開始するが、とある少女とそのペットであるゴールデンレトリバーが事件に関わっていることを突き止める…。
いや~騙された! 本作で一番好きな話。
“僕”の視点と犯人の視点が交互に語られるんですが、勘のいい人はオチが読めるはず。
いわゆる“信頼できない語り手”タイプの話なんですが、サイコキラーだと思っていたものが、ラストでさらにホラーになってしまうツイストっぷりがたまらないです。

記憶

「不眠症になると、紐を首に巻きつけて眠る」と言う森野の紐探しに付き合うことになった“僕”。
そして彼女から、幼き日、双子の妹・夕が不可解な死を遂げた話を聞くことに。“僕”がたどり着いた衝撃の真相とは。
「双子」といえば、これまた本格ミステリでは定番中の定番であるガジェット?ですが、乙一氏の手にかかると見事に乙一流に染まります。といってもトリック的には目新しい所はなく、むしろベタ中のベタなオチなんですが、そこにちょっと恋愛要素と切なさをまぶしてくるところが素晴らしい。

☆ ホラー×ミステリー×ライトノベルの最良のハイブリッド。

200ページにも満たない作品ですが、乙一氏の凄さを改めて実感しました。 というか乙一氏の作品をまともに読んだの実は初めてだったりします。いや星海社の「ベッドタイムストーリー」とかありましたけども。
ホラー短編の名手である乙一氏の作品って、今まであんまり読めてなかったんで、これから増やしていこうかな~。
「僕の章」のレビュー前ですが、個人的超おすすめの作品です!! 手に取ってみてください!!

総評

こういう作品を読むと嬉しくなりますね、ライトノベルはここまでいけるんだっていうのが感じられて。
とりあえず次回は「僕の章」レビューです。

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