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2999年のゲーム・キッズ(上)(星海社文庫)

2013年07月11日 23:16


2999年のゲーム・キッズ(上) (星海社文庫 ワ 1-5)2999年のゲーム・キッズ(上) (星海社文庫 ワ 1-5)
(2013/03/08)
渡辺 浩弐

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「ゲーム・キッズ」シリーズの最新作「2999年~」が星海社より文庫で復活。
今回は今までのショートショート集とは違い、近未来を舞台にした連作短編集のかたちを取っているのが特徴。
2999年のゲーム・キッズ(上)」(渡辺浩弐著/星海社文庫
作品紹介

この街は、「幸せの約束された完全都市」のはずだった。超未来の闇と光の群像劇、開幕!
“ヒト”が創造主と化したはるか未来。「塔」があらゆるものを管理し、完璧な幸福が実現しているはずの“街”に、“彼ら”は暮らしていた。髪、顎、鼻、唇、目、記憶、そして子供……。あらゆるものが取替え可能な閉鎖都市。嫌な記憶は消せばいい。めんどうな子供はスイッチを切ればいい。みんなそうしてる。だれも疑わない。誰にとってもいちばん大切なもの、それは“自分”だから……。はるか未来で繰り広げられる、人であって人でないものたちの、闇と光の物語。渡辺浩弐の伝説的傑作、ここに復刻。

☆ 超未来の光と闇。 伝説的ショートショート集第3弾!

ここまで非常にクオリティの高いショートショートを多数収録してきた「ゲーム:キッズ」シリーズ。
今回もそのクオリティは変わらないですが、前半があらゆるものを管理する塔が立つ完全都市を舞台にした連作短編集になっています。
いつもと違う内容だったので、どうかなとは思っていましたが、ショートーショートの切れ味の鋭さはそのままに、読み進めるにつれ、完全都市のダークな部分が徐々に明らかになっていくようになっていて、むしろいつもより面白かったです。 こういうのも悪くないですね。 前の話で出てきたちょっと出てきたワードが、以後の話でメインテーマとなっていたり、脇役で出てきたキャラが主人公になっていたりします。

それにしても今回は体のパーツを取り替えちゃう話が多かったですね。
ゲームを買う金欲しさに、体のパーツをどんどん売りに出してしまう「スタルトの話」が本作のテーマを象徴する話でした。 むやみに体を売ってしまった男の結末はブラックユーモアに満ちていて、ちょっと背筋がぞくっとしました。ちょっとだけですが、共感してしまう理由なのがタチが悪い。
このシリーズを読んでいていつも思うのですが、近未来の技術のダークな側面に戦慄するよりも、むしろそういった技術が登場したことによって、使う人間の意識が変容していく、という部分こそ戦慄することが多いような気がします。今回に限って言うと、登場人物たちが結構あっさり体のパーツを売りに出しちゃうんですよね。 もうちょっと悩んだりしないのかって思うんですが、実際にこういう技術が登場したら、こういう人間が出てこないと完全に否定できないところが怖い。

☆ 下巻も刊行中。 すぐ読みたい!

一応復刊している「ゲーム・キッズ」シリーズは次回で最後。
今回はいつもと違う構成でしたが、こういうのも新鮮でいいですね。 というか最近渡辺作品「ゲーム・キッズ」シリーズしか読んでないんですが、他の作品もまた読んでみたいですな。「iKILL2.0」とか。

総評

しかしこのシリーズは、ちょっと時間が経った時にまた読み返してみたくなりますね。
星新一や筒井康隆のショートショートみたいな感じなので、気が向いたときにどうぞ。

2000年のゲーム・キッズ(下) 感想
2000年のゲーム・キッズ(上) 感想
1999年のゲーム・キッズ(下) 感想
1999年のゲーム・キッズ(上) 感想



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