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ノワール・レヴナント(講談社BOX)

2013年05月04日 00:17


ノワール・レヴナント (講談社BOX)ノワール・レヴナント (講談社BOX)
(2012/12/04)
浅倉 秋成、N村 雄飛 他

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お久しぶりのPowersBOX作品。 最近はご無沙汰でしたが、ちょっとボリュームがある作品だったので、手にとってみました。
結論:久しぶりにPowersBOXキマシたね!
「神戯」「ダンゲロス」のPowersBOX『S』ランクシリーズに、ついに3作目が!?

ノワール・レヴナント」(浅倉秋成著/講談社BOX
作品紹介

他人の背中にその人の「幸福度」が見えてしまう。本の背を指でなぞっただけで中身を記憶してしまう。毎朝5つだけ、今日聞くことになるセリフを予言してしまう。念じることで触れたものを破壊してしまう。そんな奇妙な能力を持ってしまった4人の高校生が、何者かの導きで出会った時、すべての“偶然”が“必然”だったことに気づく。
張り巡らされた伏線、それらがすべて回収された時、あなたは驚きとともに爽やかな感動に包まれる!

☆ 不思議な力を持つ4人の少年少女たちの、5日間の大冒険!

久しぶりにそこそこボリュームのあるPowersBOX作品が刊行されたので、読んでみました。
帯の“選考会で大絶賛”の文字も気になるところ。

いや~面白かった!! 久しぶりにPowersBOX来ましたね!
「神戯」「ダンゲロス」以降、パッとした作品を読んでいなかったので、嬉しいです!

もう最初手に取った段階で、なんとなく傑作のような気がしてたんですよね(ウソつけ)。
なんといってもこの厚さですよ。上下段組で600ページというなかなかのボリューム。 そうだよ、講談社BOXはこうじゃないと。 最近は箱とも呼べないような薄っぺらいBOX作品ばかり読んでいたので、「BOX」の意味を見失いかけてたよ(笑)。
他人の背中にその人の「幸福度」が見えてしまう少年・駿。
毎朝5つだけ、今日聴くことになるセリフを予言してしまう少年・純一郎。
本の背を指でなぞっただけで中身を記憶してしまう少女・のん。
念じることで触れたものを破壊してしまう少女・静葉。
そんな人とは違う特殊な力を持つ彼らが、謎の存在の導きにより、コミケの会場として有名な「東京ビッグサイト」に集められる。
それぞれ思いは異なりつつも、イベント会場にやってくる4人だが、肝心の会場はもぬけの殻で…。

こんな気になる出だしで始まるストーリーは、一種の能力者モノ。 といっても、『禁書』みたくバトル展開に行くんじゃなくて、能力を持ったもの同士が協力して、事態を打開していくという話。 同じ能力者モノでも「サクラダリセット」みたいなタイプでしょうか。
といってもこの『ノワール・レヴナント』の場合、『禁書』『サクラダリセット』とは違い、主役である4人(駿、のん、純一郎、静葉)にしか能力はないし、作品の半分ぐらいまで事件らしい事件がまったくと言っていいほど起こらないんで、一体この話はどこへ向かうのだろうかとヤキモキしますが、展開がちょっとしたミステリータッチなのと、文章がとっても平易で読みやすいので、こんなのんびり展開でも不思議と退屈に感じないです。 そして能力の使い方がまた上手くて、「レゾン電子」潜入のシーンでは、あんたらスパイかよって突っ込んでしまったよ。
あと、それぞれのキャラの肉付けというか、設定が詳細で、能力を持ったことによって生活がどう変化したかとか、能力がどのように性格に影響を与えているか、といったようなそこらの能力者モノではやらないようなところにまで設定が行き届いていて、非常に感心しました。(のんの本の買い方がまんま自分のソレなんで、めっちゃ共感)、カジノでの『ノワール・レヴナント』プレイ中の、純一郎のノイズキャンセリングの件なんか、上手すぎて惚れ惚れしますよ。キャラクターの書分け方がこなれていて、実力を感じさせます。
そうそう、そのタイトルにもある『ノワール・レヴナント』(語ることがいっぱいありすぎる…)。 作中に出てくるトランプを使ったゲームなんですが、これも良く考えられてて、同じ講談社BOXの「今出川ルヴォワール」に出てきた鳳(おおとり)級に面白いです。

☆ 後半200ページから始まる怒涛の伏線回収に驚愕!!

そして4人の捜査?によって、どうやら自分たちがこうして巡り合ったのが『レゾン電子』という大企業と、一人の少女・黒澤皐月に関係あることがわかってくると、そこからはまさに怒涛の展開。
本当にこの作品の伏線回収は神がかってますよ。 伏線伏線うるさい伏線厨さんだって黙らせる手際の見事さ。
4人による視点切り替え、終盤で始まる皐月の日記、怒涛の伏線回収、そしてエピローグの感動と構成の上でも飽きさせない工夫がしてあって、単純に小説家としての上手さを実感します。

タイトルの『ノワール・レヴナント』に様々な意味が込められてて、読み終わったあともいろんな余韻を残してくれる、そんな作品です。そしてPowersBOX『S』ランク3作品目認定です!

総評

久しぶりに長文でしたね~。 それだけの面白さは確実に保障しますよ。
そして次回のレビューはPowersBOXに同時応募された「フラッガーの方程式」です。
こっちはこっちで全然違う作風で…続きは次回!




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